妖しい薬屋と見習い狸

ayashii kusuriua to minarai tanuki

妖しい薬屋と見習い狸
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神6
  • 萌×211
  • 萌5
  • 中立1
  • しゅみじゃない2

70

レビュー数
7
得点
90
評価数
25
平均
3.7 / 5
神率
24%
著者
 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
 
媒体
BL小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
価格
¥621(税抜)  ¥670(税込)
ISBN
9784199009259

あらすじ

山で罠に嵌って泣いていた狸の里。その時助けてくれた人間に恩返しがしたい!! 人に化けた里は、命の恩人で、漢方堂の美麗な店主五明尊の元でアルバイトをすることに!! けれどまだまだ未熟な里は、慌てたり、ドキドキするとすぐに耳とシッポが出て、狸の姿に戻ってしまう!? その秘密は絶対内緒なのに「早く大人になるおまじないですよ」と、五明は意地悪な微笑みでキスをしかけてきて…!?

表題作妖しい薬屋と見習い狸

五明尊、漢方堂の美麗な店主で里の命の恩人
八坂里、五明漢方堂のアルバイトで半人前の化け狸

その他の収録作品

  • 薬屋狸と望郷の祭り
  • あとがき

評価・レビューするAIの精度がアップいたします

レビュー投稿数7

全年齢対象作品

狸や狐のという言葉の前に『子』という文字が付いただけで、どうしてこんなに可愛くもいじらしい響きを持ってしまうのでしょう?里くんの子ども時代、何度か『子狸』という単語が出る度に「キュゥゥゥン」となってしまったのですが、これってあたしだけかしら?『恩返し』というイメージが植え付けられちゃっている為かとも思うのですが……ひょっとして新美南吉の所為なのかな(あれは狐ですがね)。

どうして新美南吉を思い出しちゃったかと言えば、里が『人に化ける』ということ以外は何も出来ない狸だからだと思うんです。『恩返し』なのに、美しい織物を作る訳でもなければ金銀財宝の在処を知らせる訳でもない。子狸の頃に命を助けてもらった五明の為に彼ができることといったら、側にいて努力することだけなんです。
「できることが日々、ゆっくりとだが確実に増えていく。それが里の誇りであり、幸せだった」
という一文がお話の初めの方にあるのですが、これにやられた。
相手に何も求めないんですよ!
相手の為にできることが増える、そのこと自体に幸せを見いだすという……
何ていじらしいんだろう。

思うに小中さんは『努力する人』を描くのが大変お上手な作家さんですよね。
それも『前に出てくる』人ではなく、努力そのものに価値を見いだすような人。
このお話でも、里は常に頑張っているのです。化け狸になるのも長い長い努力を必要としましたし、五明の所に来てからも仕事の手伝いから家事のあれやこれや、延いては家計のやりくりまで。
こんないじらしい子をきちんと見てくれて、ちゃんと評価してくれる、そして好きになる(でも、あまり大げさに愛を語らない)攻めさんが出てくることが、真っ当に「いいな」と思っちゃいます。

五明にも哀しい過去が色々あって、里に見せている『親切で懐の深い、出来た大人の男性』が全部ではない、というのも捻りが効いています。
お話は『ほのぼのコメディベース』で進みますが『死』に関わる重要な逸話が挟み込まれていて、その部分はサッと哀しい色を挿している様で、可愛らしいだけの話にはなっていません。
お若い姐さんから古の腐女子の皆さんまで、全年齢が読んで「おおっ」と言える一冊だと思います。

2

もっと可愛がりたいのに、余裕がない。

作家さん買い。
これはアレです。
ファンタジー・ほんわかほのぼの甘々ストーリー・モフモフ好きさんは
是非読まれることをオススメしたい1冊でした。

受けさんのポン太改め里は、子狸の時に人間の罠にハマり動けなかった所を
攻めさんの五明に助けられ。
恩返しという名目で化け狸となり五明の元を訪ねることに。
漢方を専門とする薬局を営んでいた五明の元で弟子として働くうちに
恋心が芽生えていくのですが…

と、恩返しストーリーではあるある設定だなあ…と読み始め。
ですが、ん?んんん??と、謎が深まるばかりの気が付けばどハマりするほど
面白かったお話でした。
白銀の出現・「時間外のお客」・何と言っても1番気になる五明の正体。
少しづつ明らかになっていく真実と、
書き下ろしでの若君と五明の決別と、
里の家族との逢瀬による心の成長と。
どれをとっても大事な要素で本当に楽しめました。
欲を言うなら
里久そば店主×Cafeしろがね店長の番外編なんてあったら嬉しいです★笑

子狸が本当にこんなに可愛いなら、一家に一匹欲しいものです(●´ω`●)

6

美丈夫の薬屋さんには謎が多い

過去に助けてもらった恩返しをしたく、化け狸の学校に入り修行を積んだ里(受け)は、その恩人で漢方堂の店主・五明(攻め)の手伝いを申し出て住み込みで働くようになる。
五明も漢方堂の常連さん達も優しく、商店街の顔馴染みの人達にいろいろお裾分けやおまけを貰ったりと何かと可愛がってもらっている日々だ。

たまに狸耳や尻尾が出てしまう時もあるが、五明に気付かれないように上手くやり過ごしている、つもりだが、彼は最初から里の正体を知っているのかも知れない。
そんな五明も何となく普通の人じゃない予感がして済み進めていくと…

狸から人の姿に化けている時の里の見た目が可愛らしく、高星さんの挿絵の影響もあってショタっぽかった。
男同志でもできると知らなかった初心な里に、五明は無理矢理ではなく慈しんでいる気持ちに溢れて抱いているのでやましさといったものはなかった。
人の姿、狸に戻った姿のどちらの里も可愛がっている五明の様子にはほっこりした気持ちになる。

ちなみに、里の他にも人外さんが登場するものの、オカルトっぽさはなく始終ほのぼのとした雰囲気だ。
ファンタジーなはずなのだが、アットホーム色のほうが断然勝っている気がする。
後半の短編はちょうどお盆の時期にぴったりな話で、化け狸修行に明け暮れるうちにいつの間にか世を去っていた家族を懐かしむ里が癒される内容となっている。

それにしても、五明ってば漢方堂での"時間外の客"達にも仲間なはずの人達に遠巻きに恐れられていて、過去に何かトンでもない事でもしでかしたのだろうか?
白銀さんとの過去の因縁も、一体何があったかはっきりせずに有耶無耶なんだよね。
そんな外野のヒソヒソ話には一切取り合わない大人な一面があるかと思いきや、里の兄貴分の狸くん・里久にはイヤミ返しで牽制して大人げなく張り合っている。
どうして狸の姿で里久と里をきちんと見分けられたのだろう?ってのもあるし、一冊読み終わった後でも五明の過去や性格にはちょっとした謎が多いのだった。

1

可愛いたぬき

表紙のイケメンの腹黒そうな笑顔にひかれて購入。表紙通りの二人で満足♡です。
小説chara掲載分150Pほど+その続き90P超+先生のあとがき でした。ファンタジーの設定を生かしてちょっとしんみりしちゃう部分も含んでいるところが良いなあと思うのと、超王道っぽいしなあと悩んでしまって・・・萌2よりだけど萌にしました。

舞台は本田町銀座という商店街の端っこにある「五明堂薬局」という漢方薬局。創業100年以上の由緒正しい薬局で1年前から住み込みで働いている里が、お買い物を済ませて薬局に帰り、主である五明やお客さんに迎えてもらって・・・とお話は続きます。

攻め受け以外の登場人物は
白銀(五明のことを目の敵にしている)、里久(里の化け狸養成学校時代の先輩)ぐらいかな。
白銀が一枚挿絵で出てくるんですが、めっちゃカッコいいんです。この人、もう一回出てこないかな、妹共々すごく面白かったのですが。

*****以下は内容に触れる感想

里が半人前の化け狸だから、どきどきしちゃうと狸に戻っちゃうところが、超可愛い!!!!
狸に戻ると「キュウキュウ」と鳴くしかできなくなっちゃって、話が進まないしw。うぶうぶど天然には弱いです。ネコとかウサギでもなく、たぬきってところがまた愛らしさを倍増させるのかも。
しぐさの記述も超可愛いく、脳内は〇ーソンのポ〇タ。
かたや、五明の腹黒さは、ちょっと足りない、もうちょっとあくどさを出してくれてもいいんだけどなと思いました。
そしてビジュアルはカッコいいんだけど実はヘタレってないかと思う白銀。1か所偶然なのか、ガ〇ダムのアム〇の台詞を意識したのか??と勝手に妄想してしまう箇所があり、一人でげらげら笑ってしまいました。

後半の中編は、思いを残していた方々へ捧げるお話となっていて、きちんと思いに始末をつけるところが切なく優しく嬉しい限りでした。
ただ五明の定義が今一つはっきりしなくて、なんでそんなに嫌われてるんですかね??などと気になってしまったです。またもや読み飛ばしたか私・・・・

少々気になる点はありつつも、全体としてはとにかく「たぬき」が可愛くて、こっちもキュウキュウ言ってしまうお話でした。

2

一途過ぎてボケボケなところが可愛い♡

今回は不思議な漢方堂の店主と
住込みアルバイトの化け狸のお話です。

それぞれが隠している秘密がばれて
お互いの気持ちが通じ合うまでと
それぞれが亡き人への未練を断ち切り
恋人として結ばれるまでを収録。

受様は1年前から
商店街の端にある老舗の漢方薬局で
住込みのアルバイトをしています。

受様の少し丸っこい顔立ちと
クリっとした目は
受様を童顔に見せて
未成年と言われる事もあり

今日も買い物中の商店街で
古本屋の主人にからかわれつつも
皆に可愛がられていました。

受様はこんなに自分が
皆に受け入れられるのも
薬局の主である攻様のおかげです。

なぜなら受様は
人間に化けた狸だったのです♪

攻様は生まれつきの白髪が見事な
町でも評判の美丈夫です。

その上、漢方医としても優秀で
町には西洋医が少ないと言われるほど
攻様の漢方薬局は評判です。

受様はまだ普通の小狸だった頃に
住んでいた八坂岳で古い罠にはまって
動けなくなっていたところを
攻様に助けてもらった過去がありました。

攻様の手当のおかげで
負った傷が跡もなく回復した受様は
どうしても攻様に会いたい、
お礼が言いたいと思うようになります。

受様は八坂岳に住む化け狸の爺様から
化け狸の学校を紹介されて修行を積み
変化の術を身に着けます。

卒業までには更なる修業が必要ですが
受様が一人前になるまでに
攻様が死んでしまう可能性もあり
受様は中退して人里に下りました。

そしてやっと攻様に会えた時には
安堵と感動で涙が溢れまてしまいます。

攻様は押しかけバイト志願の受様を
店は万年人手不足だからと
快く雇ってくれた上に
一緒住まわせてくれます。

仕事も家事も1つ1つ丁寧に教えてくれ
受様は今では家のことを
すっかりできるようになります。

攻様に憧れてやってきた受様ですが
姿を見るとドキドキしてしまうと
変化が解けてしまいすが

攻様は狸になった受様を見ても
迷い狸かと可愛がってくれたりするので
受様はますます攻様に惹かれていました。

そんなある日薬局の近くに
オーガニックカフェがオープンし
薬局の客足がめっきり減ってしまいます。

カフェのオーナーはなんと妖狐で
攻様を妹の敵として商売の邪魔をしようと
しているようです。

ただでさえ受様をやとってから
物入りの薬局で客足が鈍ったら
店がつぶれてしまうとヤキモキです。

果たしてこの騒動の結末はいかに!?

雑誌掲載作のタイトル作に
続編を書き下ろして文庫化です。

自分を助けてくれた恩人のため
人間になった狸のほのぼのな恋物語です。

自分を助けてくれた攻様の側にいたいと
変化の術を身に着けた受様ですが
修行途中で学校を退学したため
平常心が保てなくなると狸の耳が出たり
変化の術が解けてしまうことがあります。

攻様も実は普通の人間ではないので
受様が狸である事も、それを隠している事も
承知の上で受様を雇うのですが

健気な受様が一生懸命な様子に
すっかりほだされて受様を
憎からず思うようになります。

そんなところに攻様に恨みを持つ妖狐が
接触してきたことでテンヤワンヤ
というかドタバタの騒動となるのですが

実は強かで策士な攻様には
全てお見通しというか予見出来ていて
攻様の活躍で妖狐の企みは退けられて
2人が気持ちを通じ合うまで
楽しく読めました♪

雑誌で表題作を読んだ際には
攻様の時間外の患者さん達関係が
ちょっと気になったのですが

書き下ろしは
そのあたりの攻様の過去にまつわる
諸事情が少し絡んだお話であり

表題作では受様がドキドキしすぎて
最後の一線が超えられなかった2人が
やっと身も心もな恋人になれたのも
とっても良かったです (^-^)

妖狐兄妹や受様の先輩狸と
脇キャラも魅力的だったので
スピンオフを期待したいな(笑)

今回は狸繋がりで1作
本宮榎南さん『狸といっしょ』をおススメします。
こちらの受様もお間抜ぶりがプリティです♪

3

一生懸命で可愛い

「夜啼鶯は~」を読んでそんなに月日は経っていないので、作風の広さに改めて驚かされました。今回は少し不思議な面もある甘々で可愛いお話です。

山で罠に嵌った子狸(のちの里)はその時に助けてくれた人間に恩返しがしたいと人に化けて山を下ります。そして恩人でもある五明の店の漢方薬局でアルバイトという名の助手をする事になる、という物語です。

里は人間に化けるようになるために家族と別れるという決意をして修行をしました。大変な修行であり、寿命も変わるので修行期間が分からないという時間の間隔も無くなっています。五明が生きている内に会いたいからと里は一人前になる前に山を下りてしまいます。その為、ドキドキしたりすると狸の耳としっぽが出てきてしまいます。

里は五明に狸であることは秘密にしていますが、バレバレでした。バレバレというのは結構最初の方言動で読者は予想がつきます。里可愛いし、知らんぷりをしていたくなる気持ちも分かります。
オーガニックカフェが近所オープンし、そのオーナーである妖狐の白銀が五明に恨みがあるので里が巻き込まれてしまうという一波乱あります。しかし、五明の為にも一生懸命頑張る里の印象が強いので、事件面も安心して読めます。
既に言われていますが、この白銀なんだか憎めないキャラというのもあると思います。悪役なのに可愛いとも思えてしまいます。

里の修業時代の先輩が五明の悪名を聞いて引き離そうとしたり、五明が漢方に詳しくなったのかという若君についてなど、ちょっとした事件がありつつもほのぼのしていて面白いです。
想い続けたからいいという訳でもないすが、若君との事が里と出会ったたった1年で変わったというのが里のひたむきで一生懸命だったからこそと言えば良いのですが、そんなにあっさりと別れられるのかと少し思ってしまいました。

とにかく一生懸命に頑張る里が可愛いです。ただの守られるぽやぽやな子ではないので、応援したくなります。

3

甘々&ほのぼの好きさんに全力でおすすめ!!

作家買いです。

痛いシリアスものなんかも書かれる作家さんですが、今回は超正統派が来ました!!
めっちゃ甘くてほのぼの、そして可愛いです。癒されまくりです。
私はシリアスからメリバと何でもアリなのですが、やっぱ原点とも言うべき甘々ほのぼののラブコメが大好きなんですよー!!
最高に楽しく読めました(*´▽`*)



内容ですが、ほのぼの甘々なケモ耳ものでラブコメです。
2作収録されていて、表題作の「怪しい薬屋と見習い狸」が二人の馴れ初め編で雑誌掲載作。
山で罠に嵌まった子狸の里が、助けてくれた命の恩人・五明への恩返しの為に山を降りて・・・と言うもの。
そして書き下ろしの「薬屋狸と望郷の祭り」が恋人編。
五明の過去との決別と、二人が本当の意味で結ばれるまでになります。


で、こちら先にも書いたように、とにかく甘くてほのぼの。
里がですね、めちゃくちゃ健気なのです。
自分の命を救ってくれた人間に恩返ししようと、化け狸になる決意をする。
そして長年の修行の末、山を降りて五明の元を訪れ、彼の助手として働く。

この二人の同居生活が超ほのぼのでして。
不器用なりに五明の為に一生懸命身の回りの世話をし、仕事の助手を務める里ですが、彼は実は半人前。
ちょっとした心の乱れなどで狸の姿にもどっちゃうんですね。
狸になっちゃっては「キュウキュウ」言って、焦ってる里がめちゃくちゃ可愛いんですよー!!

また、そんな里を優しく見守る、どこか浮き世離れした感のある五明。
一見、紳士的でおっとりして見えるのですが、実はわりと腹黒な部分があるのもこれまたいいのです。
狸になってしまった里を「迷い込んで来たのかい?」と可愛がるのですが、これ里だと分かってて、明らかに気付かないふりしてるじゃん!!と丸分かり。
こうゆう、実は食えない男が、受けに対してはめちゃくちゃ甘くて優しいと言うのがツボなのです。
周囲から恐れられてるのに、天然な受けだけが「先生は優しいなぁ」とやってるのもこれまたツボ。
五明を心酔しきってる里の視点でありながら、読者に彼の食えなさをバッチリ印象付ける文章が巧みだなぁとも唸らされます。


で、そんな平和な二人が暮らす商店街に、突如オープンするオーガニックカフェ。
漢方堂の客足が減ってしまい、元々それ程儲かってない上に、売り上げがさらに低迷して危機感を覚える里。
また、そのカフェのオーナー・白銀と五明の間には、過去に因縁があるようで・・・と言った展開。
こちらもちょっぴりハラハラさせられますが、基本的にこの作品はほのぼの路線。読者は安心して構えていられるんじゃ無いでしょうか。
何と言っても、悪役のはずの白銀が、これまたいいキャラ。
ちょっと抜けてて根はお調子者と、愛すべき悪役です。
なんか、彼の事が好きで仕方なくなってきた・・・。

と、とにかく出て来る人(?)は全員いい人。
そしてひたすら甘々ほのぼのと、超優しい作品。
あと、(寿命が変わってしまうので)家族と離れ離れになろうとも、五明の為に化け狸となった陸の健気さ。
また、「怪しい薬屋」である五明の、これまでの孤独な日々-。
と、しっかり心に響く部分が書き込まれているのも良かったです。

甘々ものが好きな方に、全力でおすすめしたい!!

7

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