小説

  • 翼ある花嫁は皇帝に愛される

翼ある花嫁は皇帝に愛される

tsubasaaru hanayome wa koutei ni aisareru

  • 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作翼ある花嫁は皇帝に愛される

スハイル、ユナンを討伐に現れたトルメリア国王
ユナン、王宮に囚われたドラゴン、50

その他の収録作品

  • メロの初恋、リリのやきもち
  • あとがき

あらすじ

尊き竜であるユナンは国では竜は厄災の対象として駆られる立場にある。そんな中、自分を討伐しにきたスハイルに捕らえられ…。

作品情報

作品名
翼ある花嫁は皇帝に愛される
著者
茜花らら 
イラスト
金ひかる 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
リンクスロマンス
発売日
ISBN
9784344842946
3.6

(8)

(1)

萌々

(3)

(4)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
29
評価数
8
平均
3.6 / 5
神率
12.5%

レビュー投稿数2

ドラゴン

表紙買い。表紙白いし、「翼ある」なので、天使かと思っていたら、違った、大きな立派なドラゴンでした。攻め受け+その他の方々とも好きでしたが、何かあと一歩足りない!と思ったので萌にしました。本編200Pほど+お子様成長期40P弱+あとがき。ポイントはお子様。登場するところはさっくり記述なのであまり気にならなかったです。ドラゴン好きな方、可愛いお子様好きな方は嬉しいのでは。

トルメリア王国の西の森。災厄をもたらすといわれるドラゴンの征伐に出かけた国王たちは、あと少しで討ち果たすというところで白いドラゴンの姿を見失い、代わりに細身の男が佇んでいて・・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
親衛隊長、侍従長がご活躍、後々お子様。お子様可愛いです。

**以下内容に触れる感想

50歳というドラゴンさんですが、何にも知っていなくて、うわ初心い・・・・とこっちがドキドキです。「これって・・交尾ですか・・?」なんて聞かれたら、コミックじゃないけど、ほんとに鼻血でるよと思いました。森の中の澄んだ湖のような清涼な方で、本当に大切な点においては自我を大切にする方で、好感度大です。

王様は立派な王様の模様でドラゴンさんを幸せにしてくれそうだし、子煩悩(このシーンの挿絵大好き!)っぽいようで良かったのですが、直球勝負が多そうなので、もう少し駆け引きというか政治的観点というかが必要なんじゃないの?と突っ込んでしまいました。惚れたからってそんなぐいぐい進んじゃだめでしょ、子供出来ちゃうってちゃんとドラゴンさんから注意されてるのに(笑)。周辺の協力なしじゃ嫁に迎えるのも難しいじゃん・・・とつい思った次第です。

二人のお子様に無事恵まれ、多分遠くないうちにもう何人か子供出来そうなお二人。またすれ違ってしまうこともありそうな感じですが、仲良く国を治めていければいいなあと思う暖かめなお話なのですが、ほんとあと一歩!なにか心にトスっと刺さるものがあればなあ・・・
国でヤバイことが起きて、自ら戻って窮地を救うという強いドラゴン★という方が私は好きだったかも。どうも受けに強さを求めてしまうようです。

2

奥様はドラゴン

こちら、ほのぼの甘々でハートフルなファミリーもの。
なんと、奥様はドラゴンです!
種族を超えて愛し合う二人が、自分でも意外な程ツボにはまりました。
ちょっとしたすれ違いなんかはありますが、とにかく優しくあたたかい物語。ロマンチックな気分に浸って、とても楽しく読めました。


内容ですが、ハイファンタジーで人間の皇帝×ドラゴンと言う異種族婚姻譚。で、妊娠・出産ものになります。

西の森の湖で、静かに暮らす白竜のユナン。
ところが、「ドラゴンは災厄をもたらす」と人間達からは恐れられ、王国を統べる皇帝・スハイルが討伐に現れます。
力尽き、人間の姿で気を失うユナン。
王宮に囚われますが、スハイルから真摯な想いを向けられー・・・と言うものです。


で、こちら、しつこいようですが奥様はドラゴン!
攻めがドラゴン(人外)はちょくちょく見かけますが、受けがドラゴンは初めて読みました。
これがなかなか新鮮で、ドラゴンであるユナンの視点で書かれてるんですね。
ドラゴンだけあり、純粋で物静か、そして無垢なユナン。
初めて人間の姿をとる彼が、脆く弱い身体に慣れるまで。
また初めての経験に驚き、戸惑い、時に傷付いて、満たされる-。
そして愛を知る。
丁寧に書かれたユナンの変化が、やたら可愛く感じます。
何だか、優しい気持ちになるんですよ。

対して、夫のスハイル。
こちらも包容力があり愛情深いタイプ。
最初こそ討伐に訪れますが、(多分)人間の姿のユナンに一目惚れ。
静かに暮らすだけのドラゴンを「災厄をもたらす」と迫害するのは間違っていると訴え・・・て感じで。
ユナンに真摯な愛情を向け、打ち解けていく二人に大変ほのぼのです。
なんて爽やかカップルだ!!

で、萌えるのがですね、ユナンの無垢さ。
惹かれ合う二人は、求め合うまま互いに触れます。
が、純粋培養で、当然性的な事とも無縁で来たユナン。
「これは交尾ですか」とか、「スハイルと交尾したい」と無邪気に言ってしまう。
個人的に、無垢な受けの言動で、攻めが煽られちゃうと言うのがツボなのです。
散々煽られながらも、ユナンを怖がらせまいと理性を総動員してるスハイルが気の毒で萌えます。

あと、ドラゴンは雄でも子供を産めるんですね。
この後、妊娠・出産するユナン。
今度は双子が加わった家族4人でのほのぼの生活です。

しかし、どうしても災厄をもたらすとされる自身の存在が、スハイルにとって足枷となるのでは無いかと、自分に引け目を感じてしまうユナン。
また、国民に自分を「人間」だと偽ろうとするスハイルに、ドラゴンの自分を受け入れては貰えないのかと傷付き・・・とすれ違い展開です。
人間同士でも分かり合うのは難しいのに、ましてや種族が違えば尚更難しい・・・。
と、色々考えさせられました。
まぁ、結局はスハイルの愛の深さが分かってニヤリとするオチなのですが。
もう、何やってんだか。この二人。

と、二人が種族の壁を乗り越え、愛を育んでいくのをほのぼのと見守るこちらの作品。
やたらツボでした。

9

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP