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表題作初恋記念日

神原貴文
32歳,真生の元教育係
津森真生
20歳,財閥の後継者で大学生

その他の収録作品

  • Fall in love
  • あとがき

あらすじ

財閥の後継者として育てられた真生は、幼い頃からずっと傍にいた教育係の神原と近頃は距離を感じてしまっていた。寂しさと戸惑いを覚えながら、淡々といつもと変わらない日々を過ごしていた真生。しかし、ある日静養中の別邸にヒロと名乗る闖入者が現れる。明るい彼と真生は仲良くなるが、一方で神原が教育係を辞めることになり…。

作品情報

作品名
初恋記念日
著者
夢乃咲実 
イラスト
カワイチハル 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
ISBN
9784344843165
3.4

(32)

(8)

萌々

(6)

(11)

中立

(5)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
6
得点
102
評価数
32
平均
3.4 / 5
神率
25%

レビュー投稿数6

No Title

初めて読んだ作家先生。きれいで丁寧な表現が多かったように思います。それもあってか、物語は淡々と進んでいき、主従関係、年の差、ということであっても激しさや背徳感はなし。お互いが敬語で話していることもあって、落ち着いたラブストーリーって感じでした。

途中当て馬キャラが出てくるのですが、そのせいもあって攻めの出番がちょっと少なく感じたんですよね。もうちょっとカップルのシーンを増やしてほしかったと思いました。


0

無茶でしょ!普通に育ててあげてよ!

後半までは、無茶でしょ!と思いながら読んでました。

真生の育てられ方がこんなん絶対にいつになっても自立できるわけないよ〜!って。
しかも物心つく頃には後継者にされ重荷を背負いながら育てられ…。
二十歳にもなってないのに祖父からはプレッシャーをかけられ。いきなり無茶だってば!
社長は祖父との間に二人くらい挟めばいいのに。

しかも想い人の神原はどんどん離れていくし、真生は一人ぼっちでこんなに体が弱くてどうするの〜?と思っていたら。

ヒロが登場してからは楽しくなってきました。やたら真生の気持ちを当てたり家出しようと誘ったのは…。

養育係攻めが受けを意識し過ぎてこのままおそばにいられないって離れていくのはわかりますが。せめて二人の絶対的な心の繋がりや真生が恋する説得力を、回想ではなく読ませてほしかったな。

最後は甘々なのでやっとご褒美なんですが、ここまでが長かった。
読むときは視点主に感情移入しすぎてしまうので、神原は真生を見捨てるんだ…と本気で思って辛かったです。
なのに、船では、あれれ?どうしちゃったの?からまるで別人で。

最後の神原視点のお話でジーンときました。

なんかもうちょっと何とかかみあえば、すごく萌えたと思うんですけど。

1

主従関係・箱入り病弱おぼっちゃま・敬語攻め

この作品の萌えポイントは、「主従関係・箱入り病弱おぼっちゃま・敬語攻め」ってところだと思います。
主従関係がお好きな人なら楽しめると思うけど、残念なのは攻めの登場回数が少ないところ。

というのも、幼い頃から真生の教育係だった神原が、真生が高校に入ったと同時に「あなたの立場は、通常よりも敬語での会話を要求されるから、いつでも自然に話せるように今日から私との会話は敬語で行うようにしましょう」とか宣言しちゃって、よそよそしくなってしまうんですね。

で、神原との距離が非常に遠くなってしまったことに寂しさを覚える孤独な箱入りおぼっちゃまの真生……みたいな感じが大半を占めているので、神原の存在感が薄い。

それよりも当て馬のヒロのほうが、遥かに生き生きとした存在感があって、真生との心の交流もあったなぁ……。
ヒロとくっついてもいいんじゃないか?と思ったくらいです。

真生は財閥のトップが務まるのかしら?
というのも、やたら熱を出してぶっ倒れているイメージというか、線が極細な印象。
うなされて気付いたらどうやら三日経ってた……みたいなヤバイ熱が二回もあって、ビビりました。

最後のほうはストレスもなくなり、そこまで弱い感じでもなくなったけれど、でも普通の人よりは絶対に体力がないと思うし、虚弱体質だと思うんですね。
そして人を見る目は確かとはいえども、籠の鳥生活で見てきた世界が非常に狭いし、繊細で非常にピュアな人だと思うので、いくら神原が支えてくれるからといっても安心できません。。。。

しかもあのお祖父様と何かと比べられることになるでしょうし、財閥のトップだなんて魑魅魍魎うごめくビジネスの世界で、あの真生が大丈夫なのかなぁ??とどうにもこうにも心配です。

1

初恋

初読み作家さん。

小学生からの初恋が、その想いがじっくりしっかり綴られているので、主従・年の差・両片想いにピンときたらお薦めです。
受の真生くんは、超箱入りお坊ちゃまです。
穢れなく、真綿で包んで育てられてます。

真生くんのピュアさはシビアで厳しいビジネスの世界でやっていけるのか、人を見る目があり、人を惹きつける魅力もあるけれど、老婆心ながらやっぱりまだ若いのでちょっと心配になってしまいました。
まっ、教育係の神原さんが傍にいてくれるので心配いらないのかな・・・。

本編後に、同時収録の二人の出会いを描いた「Fall in love」があるのですが、更に胸キュンでした。

1

直球

カワイ先生の挿絵狙いで購入。夢乃先生ファンの方なら、安心してお読みになると思う直球きゅんきゅんお話、「本編260P弱+攻め視点の振り返り話18P+先生のあとがき」です。思ったよりしっかりした方かもという思いと、ちょっと共依存すぎじゃないかとひねくれ者精神が拮抗しているので萌にしました。

お話は、スケッチブック片手に、サンダル履きで波打ち際を散歩しているシーンから始まります。5月、水が温かくなってきたから・・とは言うものの、声をかけた神原は真生のことが心配。ハンカチで足をぬぐって上着を着せ掛け、別荘に戻ると準備されていた風呂に入るよう促し・・と至れり尽くせり。教育係を長年務めている神原は、真生がすぐ体調崩すことを知っているためで、発熱していないことを確認すると「私は失礼します」と下がり・・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
真生のじいちゃん、別送の家政婦さん、ヒロ(別荘に忍び込んできた青年、やんちゃ)、その他親戚や財閥の関係者等。ヒロがナイスです。

**いいような悪いような悩む二人の関係

見初められ、惚れられ、めでたしめでたしになった二人の関係は羨ましいと思う一方で、いやちょっと受けさん、世界が狭すぎやしませんか・・・と心配でして。繊細な方なようなので、攻めさんというお守り札を入手した後は、きっちり二本足で立って、真贋見極めていかれるのだろうなあと思うんですけど、1回ぐらいヒロに連れられて、どっかへ旅立った方が良かったんじゃねとつい思った次第です。こうなってしまった以上、受けさんよりは色々見聞しておられるであろう攻めさんと、しっかり戦ってください。心配性なおばさんは心配すぎてちょっと萌が減ってしまいました。

2

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