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表題作クマとインテリ

カメラマン ブルーノ・バルディーニ
政治家で前首相 ファウスト・カッラーロ

同時収録作品con te コンテ

インテリ眼鏡オヤジ好きのギャルソン ネーリ
左派でゲイの政治家 アルビーノ・ドルチ

同時収録作品Manifesto マニフェスト

ポスターに落書きをしていた男
政治家の秘書

同時収録作品sigaro シーガロ

マルコ(攻め受け描写無し)
オリヴィエーロ(攻め受け描写無し)

同時収録作品ricco e riparatore 金持ちと修理工

金持ち(攻め受け描写無し)
修理工(攻め受け描写無し)

同時収録作品黒山さんのニオイ

雲井、後輩社員
黒山さん、単身赴任中

その他の収録作品

  • ジェラートにまつわる三つの短編
  • あとがき

あらすじ

「イタリア男、スーツ、眼鏡」がテーマの小粋なCOMIC

初老のインテリ政治家ファウスト・カッラーロはバカンス先でカメラマンの熊男ブルーノと出会う。全く好みのタイプではなかったブルーノに次第に引かれていくファウストだが…。
年齢も立場も越えた愛情をドラマチックに描いた表題作と、30枚以上の描き下ろし作品の「ジェラートにまつわる三つの短編」を加えた 、basso先生の小粋なエスプリ溢れる一冊!

作品情報

作品名
クマとインテリ
著者
basso 
媒体
漫画(コミック)
出版社
茜新社
レーベル
EDGE COMIX
シリーズ
クマとインテリ
発売日
ISBN
9784871827607
3.9

(70)

(28)

萌々

(19)

(16)

中立

(2)

趣味じゃない

(5)

レビュー数
22
得点
266
評価数
70
平均
3.9 / 5
神率
40%

レビュー投稿数22

小粋とかお洒落とかいう言葉で言い表すのは勿体無い

イタリアの或る街のそこここで起こっている出来事を一見無造作に、しかし注意深くお皿の上に盛ったかのような短編集。観ていると確実にジェラートが食べたくなります。

だからというわけでもないんですが、特にジェラートにまつわる3編が良いのです(全作品良いですけど特に!)。

というかこの作家さんの作品はそのペンタッチと同様に、切れ味鋭く…いや違うな…んー……
目の粗いノコギリで木材をギコギコ引いたらその切り口ってバッサバッサしていて危ないでしょう?そんな感じで或る街の或る時間をギコギコ引いてみたら、やっぱりその切り口は危なげなんだけどもよくよく目を凝らして覗き込んでみればこっちが思っていたよりウェットでドライでクールでホットな、一言で言うならば人間くさい色々が結晶の如くぎっしりと詰まっていて、たまに鈍くあるいは密かに時には眩しくきらめいていたのを見つけてしまった、というような感じなのです。

で、先ほど挙げたジェラート3編は超短編なのですが、或る街或る時間の木材を向こう側が透けて見えるかと思うくらいに薄くノコギリでスライスしてみたところ、表と裏のバサバサの相乗効果で色々の結晶が更に光を乱反射させ、そのまばゆさに思わず目を細めたのだけど、何故だかいつまでもその一瞬の感覚が心の細かいひだに残っている…というようなイメージを想起させるのです。

つまるところ、読もうかどうか迷っているならその迷いはあまり意味が無いから早く読むと良いですってことで。読後に浮かんでくるイメージは人によって随分異なる筈だし、また踏み込まないと何も得ることは出来ないですから。何かは確実に得られます。

それにしても「Manifesto」とジェラート2話目の二人って同一なんだろうか。もしそうだとしたら凄く切ないけど、最終的にはジェラート屋で再会してそうなv

7

目と口が全てを物語る

オノナツメさんのBLネームがbassoさんなのは皆さん周知の事とは思いますが、やはり、オノナツメよりbasso作品の方が好きなのは不思議な気もしながら何となく雰囲気・イメージなのかな?とも思ったり。
ぱっと一読しただけでは画集を眺めているようで、流してしまいがちなんですが、何度も読み返したくなるのは神だから?

「コンテ」・・・インテリ・眼鏡好きな青年が、恋人の政治家を通して、外見ではなくて一生懸命だからカッコイイと知る
「クマとインテリ」・・・「コンテ」で登場した前首相のパパラッチとの閉じ込められた一日、愛の写真。
「マニフェスト」・・・議員の息子とポスターに落書きをする男、お人よしの恋
「ジェラートにまつわる三つのお話」・・・マルチェッロのジェラテーリア、甘い☆
「シーガロ」・・・タバコの味のキスより葉巻の味のキスは美味い
「金持ちと修理工」・・・こんな道楽があったら、その後おいしくいただかれてしまっただろうか?
「黒山さんのニオイ」・・・おっさん&眼鏡萌え

この方のマンガは、セリフがなくても絵だけ見ているとそれだけで膨らんで世界が見えてきます。
登場人物の目と口ですべてが物語れる感じ。
この物語達に登場した、質の良いジェラート・葉巻・メガネ・石畳・街並み・人々、全てが時を経るごとに深みをまして味わいを濃くしていく、そんな良質な作家の作品です。
受け・攻めにこだわらない作りもいいな~

5

orso e intellettuale

レビュータイトルは表題作のイタリア語表記。

メンズラブもここまで洒落っ気を出せる様に
進化した。
何気ない言葉や仕草が一々色っぽいのは、
大道具や小道具だけの所為では無いだろう。
激情を蒸留して雑味を抜いているからこその
熱さが、ここにはある。
老眼鏡の似合う渋味のある受けと言うのも、
満更ではあるまい。

4

すいません、画集代わりに買ってます。(苦笑)

ストーリーは、結構なんか・・・良くも悪くもまったりしてますよね。なんだか重厚なカンジです。
絵だけじゃなくこの人は話の作り方も、あぁすっごくなんか独特なんだな、っていう・・・・・話の舞台の殆どが外国なので、それもあってというか、本当に街角かなんかで本当にあってもおかしくない、いや実際にあるような、そんな肉感的な作りになっています。必要以上に装飾とかしていない、そんな感じ。ノスタルジックでどこか懐かしい気さえ読んでいてしました。
ただ、あまりにも素朴でまったりしているので、結構話、好きな人と好きでない人に分かれるかもですね。私は好きです・・・が、まぁ実言うと話によってはそんなでもなかったり。ただ初め読んでもそんなに面白くないのでも、二回読んだりすると、味がじわじわにじんでくる、みたいなのもありました。
でも、そんな感じの話しもあの、なんとも絵画的な作者の絵と合わせることで、独特の雰囲気をかもしだしている、と言うことだけは間違いないです。

実は、まず話より私はこの人のは絵画集、的感覚で買ってるんですよ。
真面目に、本開けたトタンに (うっ、なんだこの絵画集は・・・ 汗) とまで思いましたから。

とりあえず、この表紙の絵に心惹かれるものがあったなら、それだけでもう買いっっ☆ ってカンジですよ。
美術館の入館料と思えば、安い安い♪

4

ずっと食わず嫌いをしてました!

bassoさん、ずっと名前は知ってたし評価高いのも知ってたんですが見るからにオサレ系なので手を出してなかったんですよ……実はオサレ系はあんま得意じゃないのです。
しかし食わず嫌いはいかーーん!!と思って読んでみたら、くくう……や、やっぱ面白かったー!

オサレ系ですが絵柄も読んでみたら結構好みではないですか!何でかなーと思ったら、そうか!この目元のしわと鼻と頬のヨゴヨゴ線が自分は大好きなのだったー!
って訳で絵柄もクリアして、問題なしだ!

内容はイタリアーンって感じだけどおもろかった!
アルの老眼鏡が萌えっていうのには凄く同感!そうなんだよねー、老眼鏡って萌えアイテムだよねー。
大の男達がジェラート談義をしてるのも微笑ましいというか多分なんかイタリアっぽい。
ジェラートが食べたくなりましたよ!いやマグロジェラートや勘弁ですが!

食わず嫌いはやっぱいけないなーと再確認した作品でした。
オサレ系が苦手な貴方!(他に居るのかな……)食わず嫌いはいかんですよーー
騙されたと思って是非!
短編集ですが、どの話も面白かったです、特にオヤジ受スキーにはたまらんと思います。いいよーーインテリオヤジ受けいいよー!ばふー!!

4

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