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表題作束縛彼氏と愛の罠

狛江駿、モデル出身の人気俳優、25
三葉日向、満月になると発情してしまう会社員、25

その他の収録作品

  • 束縛彼氏の還る場所
  • あとがき

あらすじ

普通の会社員・三葉日向の同居人は、人気俳優の狛江駿。満月になると、まるで発情期のように体が熱くなってしまう日向と、その熱を冷ましてくれる駿――。日向は、自分の体質のせいで迷惑をかけていることを後ろめたく思いながらも、駿に触れてもらえることが嬉しくて……。しかし、跡継ぎが必要な駿とは距離を置かなくてはならなくなり!?

作品情報

作品名
束縛彼氏と愛の罠
著者
西門 
イラスト
高星麻子 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
シリーズ
束縛彼氏と愛の罠
発売日
電子発売日
ISBN
9784344843677
3.1

(29)

(4)

萌々

(9)

(7)

中立

(4)

趣味じゃない

(5)

レビュー数
7
得点
81
評価数
29
平均
3.1 / 5
神率
13.8%

レビュー投稿数7

執着ヘタレな攻め




執着攻めがすごく好きで期待して読んだのですが、ちょっと思ってたのと違ってました。
最終的に執着愛だとわかりますが、話が受け視点で進むこともあり、攻めの執着がわかりづらかったと思います。
受けがちゃんと攻めの執着を認識していて、執着されすぎて困るけどうれしいみたいな展開だったら、瑕疵のない受けがかわいそうな展開にならなかったのではと思いました。

表題作+SS「束縛彼氏の還る場所」+電子限定おまけ

<あらすじ>
三葉日向(受け)には何故か発情期があります。
自分は人間のはずなのですが、何故か満月の夜になると発情してしまい、それを幼馴染の狛江駿(攻め)に治めてもらっています。いわゆるセフレ関係。
25歳になった今でも日向は駿の部屋に居候させてもらい、発情期に付き合ってもらっています。
自分は普通のサラリーマン、駿は旧家の跡取り息子であり人気絶頂の俳優と全然違う立場なのでいつか離れなければと思っていますが、日向は駿のことが昔から好きなので、そのことを考えると苦しくなります。せめてその時がきたら困らせないようにしようと考えています。
人気俳優の駿は常にプライベートを見張られている状態なのもあって、マネージャーからはよく思われていなかったのですが、とうとう駿はちゃんと結婚して子供をなさないといけないから離れてほしいと言われてしまいます。
駿のためにと身を引く決意をする日向ですが・・・

日向視点で話が進むので、終始自分の発情に付き合わせて済まないと思っているのが切ない。
対して、この状況になった原因の駿の態度にはちょっと一言文句を言いたい。
実は、日向が発情する原因は駿なのです。
でも、小さい時の駿はそのことを単純に喜んだけど、長じるにつれて自分の勝手な行動に対して罪の意識を感じ、それを告白するとなるといろいろ話さなければならなくなることもあり日向に受け入れてもらえるか心配で黙っています。
駿もいろいろ悩んだとは思うけどそれは自業自得であり、瑕疵のない日向が苦しんでいるのを黙ってみている理由にはならないと思って腹が立ちました。
もう少し男気があったら良かったのに。
日向に出ていかれて、抜け殻のようになった駿を見て日向は慌てていましたが、ちょっといい気味だと思ってしまいました。

結局、事態を動かすのは駿の姉の澪。
日向にとっても姉のような人で日向をもう一人の弟としてかわいがっており、駿の唯一勝てない人です。
彼女が本当にいい仕事をしていて、自分を犠牲にすることもなく二人を助ける動きをしてくれます。。
澪の「好きな人と一緒になった結果が今の状況であることは喜ばしいことだ」というのは二人にとって救いになったことでしょう。
ヘタレな駿や周りの圧力や自己評価の低い日向だけでは決してうまくいかなかったであろう二人に、味方がいてくれてよかったと思いました。

ただ、駿のせいで、発情するような身体に作り替えられたのに妊娠は出来ないのはちょっと不思議。作り替えるならそこまで変わった方が神秘感あったのでは。


電子限定おまけ

澪に子供が生まれます。
常に子をなすことを求められていた駿にとって救いになる甥っ子の誕生は、それ以上にその存在をいとおしいと思い、溺愛すること請け合いな駿の様子がほほえましかったです。
元から強かった澪が母となり一段と強さと優しさを兼ね備え、夫と駿を尻に敷いている様子も笑えました。


イラストがとても繊細で美しい。
二人の特徴をとてもよくとらえた素敵な絵でした。

5

両片思い

中立よりの萌です。
何故なら読み手に序盤から秘密が簡単に想像できるからです。
攻めの名字からして分かりやすいし、受けの発情も謎に思えません。
せっかく人狼を扱ってるのに全然活かされていないと思いました。
後継者問題もアッサリ解決しているし、だいたいにして後継者を熱望する背景も弱いです。一族がもうほぼ人間になっているのに、血筋の強い駿の子を残す意味はあるんでしょうか?
人気俳優ならそちらだけの設定で掘り下げるべきだったのではと思います。
発情を持ってくるから苦しい設定なのだと思いました。
エッチシーンが何度も何度も繰り返しある意味無い作品です。
これが駿の血で番の身体が作り変えられて出産までとなるなら、また違ったと思います。

3

事前に説明した方がよかったんじゃない?

高星先生の挿絵目当てで購入。イケメンワンコが可愛かったので萌。イケメンなのにねーアイス買っていいよとか言われると嬉しそうにカートに入れるんだよ、可愛い!ほんとはイケない子なのに、そんな愛嬌で受けをダマくらかしてしまうお話、本編240P弱+攻め視点の後日談8P+あとがき。

都心部にある高級マンションで幼馴染のイケメン人気俳優である駿と一緒に暮らす日向(ひなた)。日本人形のような容貌で、日向のご飯しか食べないとダダをこねるイケメンの面倒を見ているしっかり者さんなのですが、なぜか満月になると異常に興奮してしまい、駿に抱いてもらうことにより鎮めてもらっています。そんな関係を駿のマネージャーは良く思っておらず、「考えてほしい」と諫められ・・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は、攻めの姉、マネージャーぐらい。姉ちゃんもこれまた凛々しいです。

**攻めについて

疲れたーといって受けをぎゅうしたり、ご飯食べたいーと甘えたりする、悪党イケメンです。すごく昔からロックオンしていて、受けに了解得ることもなく縛りつける方法を利用してますし、お主ワルよのうーという心地でした。まあ手段を選ばず受けに執着した責任はちゃんととってるんで、良いんですけどね。
でも事前に説明しといた方が良かったんじゃないの・・と思いました。手酷いことをされても怒られないぐらい、受けに惚れられていて良かったね。

執着するイケメンがお好きな方でしたら、手にとっていただいてもよいのではと思いました。

4

不可解な発情による不安定な関係の行方

今回は名家の御曹司で人気俳優と
満月に発情してしまう会社員のお話です。

受様が血筋に秘密のある攻様の伴侶となるまでと
攻様視点で過去回想を絡めた後日談を収録。

身体が弱かった受様は
小3の時に緑の多い田舎に引っ越します。

引っ越した家のはす向かいのお屋敷には
旧家の跡取りである同級生が住んでいて
見知りな受様を笑顔で迎えてくれます。

この同級生が今回の攻様です♪

元気な攻様は
受様も遊びに誘ってくれますが
受様はすぐ疲れてしまいます。

そんな自分が悲しくて1人で帰った日
受様は変質者に襲われかけ
金色の瞳の子犬に助けられます。

それ以来攻様は益々受様を気に掛け
受様にとって1番の友達となります。

同じ高校に進学する頃には
男らしさに色気まで加わった攻様は
アイドルなみの人気者になりますが

受様もいつの頃からか
攻様を格好良いと意識し始めて
攻様を見ていると
体の奥が熱くなるようになります。

受様の状態を知った攻様は
受様の欲情をかきっこという名目で
冷ましてくれるのですが

皓々とした満月の夜、
身体の火照りが収まらない受様は
攻様に助けを求め…とうとう
攻様に抱かれてしまうのです (ӦvӦ。)

それからも2人の身体の関係は続き
高校卒業後は都内のマンションで
一緒に暮らし始めるのです。

攻様はモデルをしている実姉と
同じ芸能事務所に入ってモデルを始め
今ではマルチに活躍する俳優となり
受様は大学へと進み会社員になります。

攻様のマネージャーには
2人の関係をよくは思われておらず
受様も攻様への恋心に苦しみますが

旧家の跡取りの攻様はやがては結婚して
受様の前から去っていくと思うと
告白して今を壊す勇気もありません。

そんな時、
攻様が助演出演したドラマが当たり
攻様のスキャンダルを狙う不審な男が出没、

受様もその不審者に絡まれますが
受様を庇うように大きな犬が
不審者に襲い掛かって撃退します。

なんとその犬は昔受様を助けてくれた
金の瞳の子犬にとてもよく似ていました。

この犬はかつての小犬なのか!?
どうして受様を助けるように現れるのか!?
そして受様の恋の行方とは!?

両片思いな幼馴染同士が拗らせた
初恋成就のお話なのですが

旧家の血を引く攻様には秘密があって
受様の悩む発情も実は攻様のせいという
裏事情がかなりMYツボなお話で

攻様の秘密が明かされる事で
受様の発情の理由も明らかになり
受様が攻様の番となるまで

ドキドキ&ワクワクで
たいへん楽しく読めました (^O^)/

策士でバリバリ執着系な攻様は
純情な受様を自分だけのものにする為なら
受様の発情もその悩みも全て見ないふりで
受様に手を出す言い訳にしてしまいます。

狼の血を引く特殊な家系の本家で
さらに力の強い人狼として生まれた為に
一族の期待を一身に背負わされた攻様にも
攻様なりに悩みもあったのでしょう。

それでも最初から、
もしくは途中からでも
攻様事情を受様に打ち明けていたら
もっと早くにまとまっていたのでは!?

まぁ、そういうヤキモキが
両片思いモノの楽しみの1つですけどね (^.^)

今回は俳優で執着系な攻様で
真崎ひかるさん『俺様俳優と蜜愛新婚ごっこ』
はいかがでしょうか。
攻様の執着が巻頭からお約束で楽しいです♪

5

オメガバースかと思った…(違ったけれどね)

今回は序盤にネタばれ要素があるので、自分なりにあらすじを書き起こして話の流れを説明するのは省略したい。
日向と駿の同居生活の中で、二人の関係が普通に惹かれ合った者同志とはちょっと違うってのは即座にピンとくるだろう。

話のほうは、駿のフェロモンに過敏な日向が満月の度に訪れる発情に戸惑っているって事で濡れ場が多い。
駿の正体や発情というキーワードからしてエッチシーンが多いのは結構な事だが(すいませんエロスキーなもんで(;´∀`))、発情に振り回されている日向の心情が割合を占めている分、駿の印象が薄くなっている気がするのが惜しい。
駿に関する描写が浅くて、芸能人で華やかって設定なのにピンとこないし、本当は彼の実姉である澪と日向のほうが姉弟らしく見えた。

駿が正体を明かした時には、日向が自身の元から離れるのを許さないって牙を剥く獰猛さよりも、離れた途端に元気を失くす痛々しさのほうが目をひいた。
彼が日向に抱く愛情ってのは、執着心よりも常に愛されていたい甘えたいってワンコ気質のほうがしっくりくると思う。

4

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