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前巻で、晴れてエス関係になった二人。
今回の二巻では、椎葉は武器庫摘発を狙う永倉の手伝いをすることになります。この物語もうひとつのカップル永倉康介×小鳥遊真生と椎葉の関係がここで生まれます。
導入、宗近と椎葉のエス関係が描かれるのですが、もうここから楽しいんです!艶っぽいふたりの会話と行為。始まってすぐに悶絶しました。本当にこの二人良すぎる!
その後、人の事件なのにワーカホリックな椎葉はすぐに夢中になって事件を追いかけます。宗近にまで、佐上と話をして武器庫の話を聞き出せだの、真生をかくまえだの、頼み事ばかり。
惚れた弱みかエスとしてか、宗近はそれらを不服に思いながらも受け入れてくれます。それを当然の事として享受するように見せかける椎葉。エスとして優位な立場でいなければならないからです。素直に「すまなかった」のひと言すら言えない椎葉の心情がなんとも苦しい!
椎葉も心の矛盾に耐えきれずに宗近のもとへ。宗近の背中に額をつけるシーンがもう堪りません。しかも宗近はそこで優しいキスを返してくる!それに戸惑う椎葉。もうね最高のシーンです!!なんだろこの複雑な二人の関係性!
そして、相変わらず事件に夢中&エス関係を続けることに葛藤している椎葉のせいで二人の関係は少しずつ拗れていってしまいます。
苛々MAXになった宗近に、「飼い主としての責任を果たせ」と言われて、義務感・嫌々抱かれようとする椎葉。そんなお前は抱きたくないと宗近拒否。
事件を解決しながらも、永倉×真生の行末を見てなのか、宗近との関係が怖くなり、椎葉は宗近からどんどん距離を置く。
それを宗近が許すはずもなく、椎葉の家まで車で迎えに来ます。「逃げるな。どうするのかはお前が決めろ」と決断を迫られ、こっ酷くお仕置きされ、その後、武器庫摘発の情報は宗近にとって不利益になるようなものだったと知り、椎葉は反省。覚悟を決める。
改めて宗近に誓いを立てるのでした。
宗近に対して傍若無人な態度の椎葉なのに、それが宗近からしたら可愛くて仕方がないようで、つい言うことを聞いてる様が最高に良い!
「あんな大物をどうやって取り込んだんだ」と永倉をはじめ周囲に驚かれてます。
でも椎葉は本当に強くて可愛くて色っぽい。ふたりの絡みシーンの時の椎葉が、描写も相まってか本当に色っぽいんです!これでは宗近も飼い犬になっちゃいます。
永倉疲れマラのシーン、互いの好きな相手の面影をお互いに重ねてしまうシーンも良かった!宗近には悪いけどもう椎葉を抱いていいよと思ってしまいました。
全編通して椎葉の心情がいつも苦しく切ないです。椎葉はただでさえ色々抱えているものが多いのに、さらに宗近に惹かれているのに本音を言えない辛さまで抱えてしまった。全てに堪えきれず涙する椎葉がなんとも切ない!宗近助けてあげて!と私は心の中で読みながらいつも悲痛。
この二人が本音をぶつけ合う日が来るのか、幸せになれるのか、この巻ではまだわからない。先が気になりすぎて夜中の眠気もふっ飛び、続きに突入!!
1巻の扉絵からやられて、グイグイ2巻まで読んでしまいました。
扉絵、本当にたまげました。すんごいシーンもりこんできたな…
「自分の心でさえ裏切れる、強さを持つのだ」
強くあろうとする人の美しいことよ…強さがあるからこそ、ちょっと弱さを見せた時、屈することなく抱かれる姿にグッとくる。甘くない2人の関係にしびれる。
オトコ×オトコのぶつかり合いが熱い、抉られまくり。
小鳥は鷹がいなくなったら、飛べるようになるから"小鳥遊"。
身を引いて小鳥を自由にしてやりたい鷹、鷹から離れたくなかった小鳥。
このすれ違いが大層しんどい…憎まれ役だった鷹・永倉さん、好きでした…
相手を思った幸せが逆効果なときもある…しんどい。
エス本編シリーズではこの「咬痕」が1番好きです。
といっても1冊目は物語の説明もしていかなければいけないけど。
読み終えた後、サブタイトルの"咬痕"って?とううーんと考えてしまった。
***** ヤヤネタバレ始まります *****
確かに読み終えた時に胸に残った言葉だけど、本作の主人公である永倉と真生の事や関係を表したサブタイトルが良いよね?
永倉がつけた"咬痕"だけをサブタイトルにするのへんだよねー?
いや、永倉は真生のかわりに椎葉をガブリなんだからこれで2人の関係を表してるのか?うーん、うーん、うーんと思ってたらピコ~ン!
いずれなくなっていく"咬痕"。
永倉も真生もいなくなっちゃった、
2人の関係もなくなっちゃった、
だんだんと知ってる人もなくなっちゃう、椎葉は姉も永倉も真生も大切な人達が亡くなっちゃった、いなくなっちゃった
やがて薄くなっていっちゃうのか?
まるで咬痕みたいに…な感じで解釈というか妄想してみました。
違うかなぁー?
永倉のイメージは途中はあまり確認してなかったけど、読み終えて表紙をみて納得。
私の想像通りの永倉!
奈良千春さんありがとう!
やっぱり苦味走って前髪はナシ男ですよ!
あと、小鳥遊さんは当時はやっぱり珍名さんだったのかな?
2018年現在は逆に珍名さんとして有名ですよね。
なのでそのエピソードは色んな小説などでこすってるので少々安っぽ感が。初版から13年だから仕方ないか。
しかし、やりきれない、切ない。でも良かったから次巻も読んじゃうよ。
で、最後に一作目と同じ事を一言いたい!「アンディ!生まれ変わっていい人みつけろよ!」。店名逆さ読みなんて、切なすぎ!
エス2作目
今回は椎葉が、同僚の永倉とそのエスである真子のサポートをおこないます。
そこで自分とは違うエスとの接し方、表には出さない二人の気持ちがあることを知り、椎葉にエスとの関わり方について考えさせます。
そして、ついに永倉は刑事として犯してはいけない一線を越えてしまいます。
そこに秘められた思いと永倉の過去。
永倉が最後にみせた弱さがとてもせつなかったです。
同じ苦しみを知っている椎葉にだからこそ、見せられた本音だったのだろうと思います。
椎葉と宗近の距離は確実に縮まってきているのに、刑事とエスという関係から、一定の距離を保たなければと悩み葛藤する椎葉が気になります。
前回「エス」を読み「趣味じゃない」レビューをあげ
古本であったら読みたいと書いたのですがホントに見つけたので読んでみました。ラストまで3冊全部。初巻だけでは分からないこともあると思って。
結果は同じでしたけども。。。
この咬痕ではメインカプはあまり出番はなくサブカプ?の永倉と真生の出番が多かったですが真生があんなに永倉に痛めつけられてるのに彼を好きな気持ちが分かりません。
ラストのほうも椎葉に「覚悟を決めさせる」ため宗近による(エチ中に)すごい暴力シーンがありましたが・・・痛いよ・・・これも自分には理解不能
警察のなかのエスシステムも・・場所は日本 そして警察 と実際現実世界に存在している組織の為か設定が嘘くさく感じられてしまいました
だって「エス」が「エス」やるメリットがまったくない
場合によっては弱みをにぎってエスをあやつるみたいなことが書いてありましたが それじゃ警察がヤクザです(悲)
この方の作品はキャラクターが自分の気持ちをすべてセリフで言ってしまうため読み手にいろいろ想像させる部分が薄い
私としては「ああ~・・そうなんだぁ・・・」で終わってしまいました
ラストの4巻目は結構よい展開のような気がしましたが上記の理由から部分読みに・・・
自分にはやはりこの方の作品はあわなかったようです