ボタンを押すと即立ち読みできます!
本格ファンタジーBLの書き手・鴇六連が贈る鳥もふBL!
鴇先生のあとがきによると「黒鳳凰が大好きな小鳥のためにせっせと愛の巣を作る」お話とのこと。
うん、たしかにw
壮大な世界観をこのひと言にまとめた鴇先生の潔さよ(´∇`)
生まれにより戦いの第一線に立てないことに苦悶する玻璃が、いわくつきの黒鳳凰の雛を育てることにより自分を確立していく…
色んな人と関わっていくんだけど、梟の師匠衆とのやり取りがとても好き。
それにしても、あんなに可愛かった黒いフワフワの雛鳥が一晩でがっつく狼になっちゃってw玻璃と同じく私もびっくり( ºロº)
羽純先生の絵も美エロで素晴らしいです。
特に玻璃が傷付いた烈を抱いて暖めるシーンと、ふたりがキスするところの玻璃が♡♡
鳥モフBLってことで、鳥が主役のCPです。
凶禍と言われる黒鳳凰のヒナを殺すよう命じられた玻璃が命令に背いてこっそり育てるお話です。黒鳳凰だからか、玻璃を守るためか、烈と名付けたヒナは普通では考えられない速度で成長して、玻璃を番にしたいと迫るようになります。
子供の頃にお世話をしていた子が成長していつしかお世話する側が逆転するって好きなんですが、このお話はそこに鳥設定が効いていました。玻璃から烈へ口移しで給餌するが子育てから、烈から玻璃への求愛行動へ移行していくんです。
そんなこっそりとした生活がいつまでも続くわけがなく…ってところからがまた面白いわけですが。
鳳凰の玻璃は、多種多様な禽鳥が住む瑞郷天を守ることが望みであったが、鳳凰の力がほぼ皆無のため叶う事のない夢だと諦めていました。ある日、雛を育てる職に就いた玻璃は、凶禍を喚ぶ黒鳳凰を殺すように命じられるが、烈と名付けて隠して育てていたところ…という話でした。
玻璃と烈は同じ鳳凰とはいえ、食べ物のの好みや、鳥姿の大きさとか、違いがあるのが面白かったです。口絵見たら、目白と鴉っぽく感じました。
とにかく烈が小さい頃から玻璃好き好きなのが可愛かったです。すぐ大きくなる、幸せにする、とチビ鳥の微笑ましいセリフが実は宣言でしっかり叶えていくのも良かったです。
鳥姿の烈が、人姿の玻璃の肩に止まったり膝に乗ったりしてるのも可愛いですし、一晩で成長した烈が怪力男になってしまったと嘆く玻璃も楽しかったです。序盤は哀しい過去でしたが、それを吹き飛ばす幸せなストーリーでした。
漢風神話調の物語。
横暴な純血統の朱色の羽を持つ鳳凰の悪習に振り回される鳥族。
玻璃と鶂己は、離宮に隔離されて育てられている美貌の雛。
二人はよく似ているけど、鶂己にある鳳凰の印が玻璃にはない。
玻璃は、なりそこないの鳳凰の雛。
玻璃の様子を観にきているらしい、母鶯に気付いた鶂己が、
母鳥が止まる木に向かって玻璃を投げ飛ばす。
でも玻璃の母鳥は、木に止まった姿のまま既に息絶えていた。
数年流浪した後、苦労して職に就いた玻璃は、雛を育てる役職に就く。
玻璃が担当した卵は、なんと、黒鳳凰の卵だった。
「一族を滅亡する黒鳳凰」は、孵化してすぐ処分することが定められていた。
でも、たまたま卵の担当になった玻璃は、黒鳳凰に愛を注ぎ、狂暴性を削いでしまう。
・・という冒頭の黒鳳凰物語、面白かったので続編も読みました。
白鳳凰は、宮中の悪習改革物語。
「黒鳳凰の愛する小鳥」のスピンオフが、「白金鳳凰の愛しい勇鳥」
で、ファン要望を受けて、創作された「白金鳳凰の愛しい勇鳥」
玻璃と異母兄弟ではないかと思われる容姿の白金鳳凰の鶂己が、自分だけの番を得ることができた。
その短編が二つ公開されてます。
頁数の兼ね合いで、納まらなかった短編なのだそう。・・タイトルが違うけれど、同じ内容だった。
鴇先生のブログに、SSが公開されてます。
★『黒鳳凰と小鳥の冬籠もり』
http://tokimutsura.blog.fc2.com/blog-entry-138.html
★多忙な白金鳳凰の愛の巣づくり、「鳥籠の悪夢は陽光に消え」は、二か所で公開中。
カクヨム :http://tokimutsura.blog.fc2.com/blog-entry-162.html
ブログ :https://kakuyomu.jp/works/1177354054894723856
読み始めはやたらと難しい漢字の名前や役職、建物の名前が煩わしくて後悔しました。
ですが烈が幼児の姿になり、玻璃が生きがいを感じて生き生きとしてからとても面白くなりました。
烈が巨大な黒鳳凰になって九尊鳳凰の元に向かうシーンにはゾクゾクしました。どちらが悪人だよと夢中になりながら読みました。
そしてしまいに軍鳥として玻璃の為に必死で戦果を上げる烈に拍手喝采してました。烈に憧れる雀達がとても可愛いし、玻璃の危機に良い働きをしてくれます。
玻璃の幼なじみの鶂己も魅力的な人物でした。何を考えているか分からないのですが、玉座を辞退した理由が与えられるものに興味がない。ボソっと真ん中を奪うみたいな発言がありました。
出来るならば鶂己を主人公とした丹天老君を酷い目に遭わせる下克上物語が読みたいです。