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本格ファンタジーBLの書き手・鴇六連が贈る鳥もふBL!
「不朽の名作BL小説100選」、”ロマンチックな恋”部門を見ていて
とても気になり、手に取りました。
Kindle Unlimitedにて読めると知り大歓喜。
レビュータイトルどおり、やんちゃ一途攻めの愛に酔いしれてうっとり、
最高の読書時間を味わうことができました✨
神仙界を滅亡させるという凶禍の黒鳳凰。
雛鳥を殺せー
そんな命令に背き、秘かに自らの手で育てた烈(攻め)が
急激な成長を見せ、やがて求愛行動をとるようになり…
という、育てた子に求愛される鳥モフBLです。
羽純ハナ先生による表紙、口絵、イラストが全て
言葉を失う美しさため息が出ました。
特にお気に入りは、雛鳥時代の烈の人間(子ども)姿!
額に鳳凰の証をつけた、大きな紫紺の目の烈。
そんな彼が「玻璃(はり・受)ちゃん」「玻璃ちゃん』と言って
慕ってくるのです…
こんなのもう、庇護欲掻き立てられてたまらないよー…!
鳳凰の仔として生まれながら、額に蓮花印を持たず、
瑞獣たちとの戦に耐えうるような大きな体や力にも恵まれず、
”出来損ない”の鳥として扱われてきた玻璃。
そんな彼が、守るべき存在を得て心弾ませながら
幼い烈との蜜月を過ごす様子はなんとも甘く、心くすぐられる描写でした。
自分が守るべき、小さくてか弱く可愛い存在だった烈が
たった一晩で大きくなってしまい、「求愛行動はしたから次は交尾だ!」と
意気揚々と玻璃を抱こうとする場面には、思わず「おいおい!」となりつつも。
烈の行動原理全てが、一途ひとすじ・シンプルに
「大好きな玻璃ちゃんを喜ばせるため(&悲しませない・泣かせないため)」なのが良い…!
(大きくなってから思わず出ちゃった「玻璃ちゃん」呼びシーン、萌え転がりました)
可愛かった烈が急に体も態度も変わってしまい、
自分の知る烈ではない…!と戸惑い怯える玻璃。
すれ違いが切なくもあるのですが、やがて烈の様々な行動から、
その心は幼い頃から少しも変わっていないー
ということに気づいてゆく描写に、胸が熱くなりました。
「れつ、つよい!はり、ぽた、ぽた(=涙)、なくていいよ」
辿々しくそう告げた雛鳥の頃から、何一つ変わらず
一途に愛を捧げる烈の姿に、読みながらなんだか泣けてきてしまって仕方なかった。。
作者様のあとがきにあるように、
「玻璃との愛の巣作りを邪魔する奴は許さん!」
「玻璃の喜ぶことをする!」
この二点だけが彼の行動原理の全てで、
オラオラオラー!と突き進む様、読んでて本当に気持ち良かった!✨
玻璃視点の本編のお話だけでも文句なし!の「神」ですが、
書き下ろしなのかな?烈視点に切り替わった終盤のお話がまた、
最高に良かったです。
黒鳳凰として生まれ落ちた烈には、やはり生まれた時から
「神仙界を滅ぼせ」と語りかけてくる、ダークな内なる声が聞こえていたのだな、と..
そんな本能をも打ち砕く、玻璃への強い想い。
生まれた数時間も経たないうちに、”凶禍の鳥を産んだ”とされた母鳥を殺され、
自分の境遇と重ね合わせた玻璃の涙が、闇落ちしてもおかしくなかった
烈の運命を変えたのかー
と分かり、さらに胸が熱くなるお話でした。
で!
とっても気になる脇キャラ、鶂己(げいき)。
美しい彼のスピンオフも出ているとのこと、
しかもそちらもアンリミにて読めるとのこと!嬉しすぎます・:*+.
スピンオフの方も、じっくりと読み込みたいと思います。
一途やんちゃな攻めの愛に酔いしれる、
ロマンチックで素敵な神仙界の鳥モフBLでした。
どうにも不快感の強い話だった。鳥だから仕方ないが人権軽視の酷い扱いが公然と行われる世界観なのと、殺されても自業自得としか思えない愚かな主人公、この組み合わせがキツい。烈はただただ可愛かった。
詳しい内容は微妙にボカした書き方だったが、搾取する側とされる側がハッキリしており、玻璃はされる側。逃げ道があるのにわざわざ戻り、自ら底辺の扱いを受けに来たも同然なのに、なんか愚痴っていて呆れる。知ってたやろっていう。
烈を育てるシーンは可愛くて癒やされた。でも危ないことが分かっていて何の策も考えられない玻璃は、親代わりとしてどうなんだろう。当然のように捕まった後は、玻璃の愚かさの報いを烈が受けているようで、見ていて気分が悪かった。
ずっと自分の育てた子の成長を喜ぶ親目線だった玻璃の中で、いつ烈への気持ちが恋に変わったのか分からなかったが、まあ鳥だから良いのかな。ヒトだったら、玻璃は母親にしか見えず心理的に無理だったと思う。
巻末の烈視点の短編は、一族の長として烈の殺処分を命じる判断は正しかったと思えるもので、少々モヤモヤが残った。また千年後に黒鳳凰が生まれたら、どうなるのかな。
子供の可愛さとか、烈の一途さとか、萌えるところはある。ただ全体を見るとマイナス感情の方が強く残った。
攻めのキャラクターが他にはない感じで、個人的にはすごくツボでした。
一昔前のジャンプの主人公のような直情型で、その情は一心に受けに向いています。
一方でスマートさやスパダリ感は皆無。戦闘能力が高く、外見もイケメンですが、言葉や行動は好きな子にお花をあげつづける小学生みたいなイメージ。
私はそれが本当にツボで、楽しく読みました!
受けは母性があるクールビューティーって感じ
作中の登場人物は鳥として過ごす時間も多いので、もふもふ要素も楽しめます!
特に攻めが小さい頃の子育てシーンがすごくかわいくて、受けのこと「はりちゃん」って呼ぶのが本当に可愛かった…
逆に、スマートな攻めを求める方や、鳥が苦手、人外の恋愛に萌えないって方にはおすすめしません
鴇先生のあとがきによると「黒鳳凰が大好きな小鳥のためにせっせと愛の巣を作る」お話とのこと。
うん、たしかにw
壮大な世界観をこのひと言にまとめた鴇先生の潔さよ(´∇`)
生まれにより戦いの第一線に立てないことに苦悶する玻璃が、いわくつきの黒鳳凰の雛を育てることにより自分を確立していく…
色んな人と関わっていくんだけど、梟の師匠衆とのやり取りがとても好き。
それにしても、あんなに可愛かった黒いフワフワの雛鳥が一晩でがっつく狼になっちゃってw玻璃と同じく私もびっくり( ºロº)
羽純先生の絵も美エロで素晴らしいです。
特に玻璃が傷付いた烈を抱いて暖めるシーンと、ふたりがキスするところの玻璃が♡♡
鳥モフBLってことで、鳥が主役のCPです。
凶禍と言われる黒鳳凰のヒナを殺すよう命じられた玻璃が命令に背いてこっそり育てるお話です。黒鳳凰だからか、玻璃を守るためか、烈と名付けたヒナは普通では考えられない速度で成長して、玻璃を番にしたいと迫るようになります。
子供の頃にお世話をしていた子が成長していつしかお世話する側が逆転するって好きなんですが、このお話はそこに鳥設定が効いていました。玻璃から烈へ口移しで給餌するが子育てから、烈から玻璃への求愛行動へ移行していくんです。
そんなこっそりとした生活がいつまでも続くわけがなく…ってところからがまた面白いわけですが。
