凪良ゆうさんのレビュー一覧

ニアリーイコール 小説

凪良ゆう  二宮悦巳 

一幅の絵のような、美しく切ないお話

連作短編集。すごくすごく良い本でした。
本当に繊細で美しくて淋しくて孤独で静かな穏やかな、素敵な作品でした。
読みながら何度も涙しました。
淋しくても淋しいと口にできない主人公が愛しくて心から幸せになってほしいと願って読んでいきました。
子猫のニーニ可愛かった。
感銘を受けすぎて、まともに感想が書けず、何か形容しようとすると自分の発出する単語がすべて陳腐に思えてくる、それくらい高潔で不可…

2

悩ましい彼 美しい彼 3 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

泣ける

美しい彼から憎らしい彼を経て、2人の成長に泣けた巻でした。

まず平良はもちろん吃音もあってあんなに話す人じゃなかったけど、清居に対してちゃんと自分の考えを話せるようになっていて(それが清居に伝わるかどうかは別として)、平良と清居の会話が成立してることに感動しました。

そして清居もまだまだ理解不能な平良の心情を推測しようとしたり、野口さんへの嫉妬を隠さずむき出しにしていて、自分を理性で抑…

4

天涯行き 小説

凪良ゆう  高久尚子 

傷ついた魂が寄り添うやさしい世界

再読しました。
今読むと、「流浪の月」と重なるところ、通じるものを思わされます。
プロトタイプと言いますか。
家族のことで心にしこりを持つ二人が出会って、共同生活をするうちに、傷ついた魂が寄り添い、無くてはならないかけがえのない関係になっていく。二人のそれぞれの視点から描かれていて、とても好い本でした。
二人が隔絶されたような優しい街でのんびり過ごす場面とか、それぞれの傷に立ち向かうことと…

0

憎らしい彼 美しい彼 2 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

キング陥落

一言で表すならキングがキングでありながら、一兵卒に完全に振り回されて陥落するお話です…(違う)。

1巻の美しい彼でも散々キングである清居を振り回してあろうことが告白までさせちゃった平良ですが、この2巻でも完全に清居を手玉に取っちゃったな〜、しかも無自覚に!という、凪良先生にしか書けないんじゃないかという、素晴らしい展開でした。

ついに芸能活動が本格化してきた清居の彼氏なのに、清居の追っ…

6

美しい彼 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

小説を読み始めたきっかけの1冊

コミックから腐女子になった者ですが、最近はよく小説を読みます。そんな私が最初に購入した小説がこの美しい彼でした。初めてBL小説を読むのにも、すごく読みやすいなと思ったのが最初の印象です。どんどん展開が進んでいくので飽きないし、気付けば読み終わっていました。もともと小説は苦手ではなかったのですが、この本をきっかけにBL小説の面白さに目覚めてしまいました。なので、初めて小説読むという方にもオススメの1…

9

interlude 美しい彼番外編集 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

とても幸せな気持ちになる番外編集

「美しい彼」の全サ等諸々の番外編SSを集めた本。既出のほか書き下ろしもあり(分量多し!)
全体的にとにかく素晴らしい。
清居の健康や幸せを祈ったり神の降臨に身悶えたり、平良があまりに平良過ぎて、電車で読んでるのに何度も笑いそうになって堪えるのに苦労しました。
うざいキモいとうんざりしながらも平良を好きで離れられない清居が可愛くて、ある意味不憫で、不思議とお似合いなところも楽しいです。

9

雨降りvega 小説

凪良ゆう  麻々原絵里依 

純愛でくっつきそうでくっつかない切なさがある。

ちるちる不朽の名作にランクインされていたので読んでみました。

タイトルにもある通り、夏の大三角形を擬人化しました。みたいなお話でもあるかもですね。

主人公の文人は同性愛者が集まる掲示板でvega(ベガ=織姫)と名乗りaltair(アルタイル=彦星)というネット上で出会った人物に惹かれていく。3年間ネットでやり取りをするだけの関係だった2人がある日直接的に出会い本当に恋に落ちてしまう、で…

1

それはおまえが童貞だからです 小説

凪良ゆう  イシノアヤ 

好みが分かれるところ。

この本を一番最初に読まなくて良かったと思います。
なぜなら、この本は好みではないし、むしろ苦手な部類なので。
切なくもなく、感動もなく、あちこちにギャグ要素が転がってます。
それが好きな設定ならばまだ読めるのでしょうが、設定も無理。
頑張って途中まで読みましたが、この本だけは断念しました。
ラブコメが好きな人にはオススメできると思います。
好みが分かれるところというだけで、凪良先生はや…

1

恋愛前夜(2) 求愛前夜 小説

凪良ゆう  穂波ゆきね 

最後まで読めなかった…

自分的に何がそんなにしっくり来なかったのかわからないんですけど、なんでか琴線にひっかからなかったです。
半分まで読み進めて、どうにもダメだな…と。
ヤコ先生が攻めなのがいけなかったのか、強面受けが受け付けなかったのか…。
ヤコ先生が本気の恋愛ができるか、もしできるならばお相手は?そして、できたとしたら、ヤコ先生は「男」になるんだろう…自分の本質を曝け出せる相手って素敵じゃない!って趣旨は理解…

2

恋愛前夜 小説

凪良ゆう  穂波ゆきね 

読み物として楽しめる

え、エモ〜〜〜イ!!

すれ違い系の中でも格段にエモかった!!
渋谷のスクランブルにでもいるのか?めちゃくちゃすれ違いしてんな!!両片想いすぎるし、拗れてて大変だーーー!!好きーー!!
ってなりながら読みました。

凪良先生は登場人物の作り込みが幼少期から家族設定までちゃんと掘り下げて、作品の中で放ってくるので、長いことかわいがってきた近所の子たちを眺めているような気分にさせられて応援…

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