凪良ゆうさんのレビュー一覧

累る-kasaneru- 小説

凪良ゆう  笠井あゆみ 

しばらく後を引きました

皆さんのレビューを読んで、ホラー色強めだったらどうしようと思って悩んだのですが、いざ読んでみると平気でした。確かにゾクっとする描写はありましたが、それよりも謎が気になり、早く先を見たい一心で読み耽りました。

不憫受けが好きでこの小説を手に取ったのですが、想像以上に2人の前世が壮絶でした。
オワタリ様よりも四郎に感情移入してしまい涙が止まらなかったです。
四郎のオワタリ様を想う気持ちがただ…

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ショートケーキの苺にはさわらないで 小説

凪良ゆう  草間さかえ 

とりあえず泣いた

凪良先生の作品が大好きで他作品も読んでいるけど、この作品は「人間とアンドロイド」というジャンルだけでちょっと敬遠しちゃった自分に反省。
泣けるBL作品という触れ込みがあって読んでみたら、、、なんて素敵な物語。

シンの真っ直ぐすぎる純粋な心と、それをしっかり受け止めて思いやる南里。
ハネムーン期の2人にキュンキュンさせられてからの避けられない別れで号泣。
計り知れない南里の気持ちと、それ…

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累る-kasaneru- 小説

凪良ゆう  笠井あゆみ 

夢で過去世を累ねて、遂げた祈り

八墓村のBL版のような和風ホラー要素を盛り込んだ、
虐げられ自由が無い底辺で生きるマイノリティ二人と、生れ変り?の異母兄弟二人、
この四人が主役の凄く切ない因縁物語。

「累」と書いて「カサネル」と讀む。
夢で見た過去世と同じことを、無意識に累ねる=辿るように生きる七緒と奏の兄弟。
七緒は天気の予知ができる、優しい少年。
奏人は、烏の雛のようなカクシゴの異母弟。

二人が見る夢は…

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セキュリティ・ブランケット(下) 小説

凪良ゆう  ミドリノエバ 

鼎さん最強!! だが、しかし!?

下巻は2018年刊。
大抵の上巻って気になる所で終わるので、久々に気合いを出して一気に読んだ。

しかし、何で始終迷惑しかかけなかった花房に対して、最期まで"ちゃん"付けの呼称(人物描写)だったのだろうね。
帰ってきた宮が父・マリアーノを連れてきての鼎との初対面&腹を割った話し合いの場でも、ジェシーや国生まで同席するデリカシーの無さにはイラッときた。
(ま、そ…

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セキュリティ・ブランケット(上) 小説

凪良ゆう  ミドリノエバ 

つくづく、他人の恋の盲目さって痛いな

上巻、2017年刊。
やっと凪良さん作品を読んだ。
あとがき曰く、登場人物四人交互視点との事だが、ややこしさは感じずに各キャラの個性を掴み易かった、とは思う。
ただ、各章ごとの格言めいたサブタイトルにはピンとこなかったが。

メインの四人だけでなく全ての登場人物がおしゃれで、脳内ではトレンディドラマを彷彿とさせられるものがあった。
主人公・宮から見ての叔父さんの鼎(かなえ)もおじさん(…

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美しい彼 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

評判通り

ずっと読みたかったので期待通り面白くて満足でした。

最初の方はいじめの描写が結構多くてきつい時もありましたが(それで萌✕2にしてしまったのですが、後々読むと無駄なシーンはないです。これでも最小限にしてくれたんだなぁと凪良ゆう先生と編集の方に感謝しています)、それを乗り越えると本当にいい話だと思いました。 誰かを好きになってその誰かを守れるようになるという話はよくあるんですけど、この話は誰かを…

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未完成 小説

凪良ゆう  草間さかえ 

何回読み返したか

内容の濃い先生×生徒作品が読みたくて評価の高いこちらを手に取りました
やーーーーー買ってよかった
瀬名は本当まっすぐストレートにすき!先生!!って感じで、ザ高校生ってのがいい!
高校生といっても大人からすればまだまだ子供
それでも彼なりに色々考えて行動するんですよね
でもわからなくて…
手に入れたいのにどうしたらいいかわからない好きだと伝えるのにあやふやなまま
年齢なんて関係ないのに…

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おやすみなさい、また明日 小説

凪良ゆう  小山田あみ 

各所でグッときた…

BLジャンルとか萌えとか忘れて、一般書を読んでいるような気持ちになりました。
自分の心にダイレクトに響いてくるんですよね。
そして影響を受け、考えさせられる、というより色々頭に浮かんでくる。
嬉しいことや悲しいこと、喜び、不安…。
普段、BL楽しんでる!って思う時は、自分の存在なんて消滅しているのに(笑)

告美が感じる孤独に共感することも多く、とても刺さりました。
だからこそ、そば…

4

愛しのニコール 小説

凪良ゆう  yoco 

親友への痛切ない片想い

↑を読みたいって言って、オススメしていただいた作品です。
結果、すっご〜く良かった〜!! 中盤までほんと辛い。でも、両思いエンドだって聞いてるから、甘痛さにギュンギュンしながら読みました。榮!知らんとはいえこの酷い奴め!と罵りながら、そしてニコ〜辛いよね偉いよすごいよがんばれ!と感情移入しながら。
そしてこの作品のすごいところは、後半は片想いのベクトルが逆転するところです。ニコの榮への気持…

5

恋愛前夜 小説

凪良ゆう  穂波ゆきね 

どれだけ一途でも、1人では恋愛はできないのだ

「愛しのニコール」で凪良先生にハマり、親友や幼馴染ものが好きで2冊目にこちらを選びました。
ニコールとお話の流れは似たところがあるのですが、ニコールはとにかくニコールにギュンギュン感情移入して泣けるのですが、こちらは「ああ、恋愛って1人じゃできないものだよな」と、恋愛のままならなさ、タイミングのすれ違いに切なくなって泣ける感じです。
ナツメ、トキオ、ヤコ先生皆んな誰も悪くない。
ナツメはトキ…

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