凪良ゆうさんのレビュー一覧

累る-kasaneru- 小説

凪良ゆう  笠井あゆみ 

切なくて悲しいけど絶対読んでほしい

凪良先生の作品は必ず購入しています。

読みながら、最後のほうは苦しくて悲しくて切なくて、
もう涙が止まらなくて、大変でした。
凪良作品で一番衝撃的だったかも。
この方は、もはやBLという枠組みだけでは語れない、
すごい世界を描く方ですよね。大好きです。

前世と現世、そして過去と今、
色々な出来事が組み合わさって、進んでいく・・
どういう結末が待っているのか読んでいてもわから…

6

愛しのニコール 小説

凪良ゆう  yoco 

ニコが愛しい

受けのニコは、優しくて一途ですごく好感の持てる攻め。幸せになってくれることを願いながら、ページをめくる手が止まらなかった。

話はすごく面白いんだけど…ただ私は、攻めの榮があんまり好きじゃないです。
ニコのことを庇ってあげたりするやさしさにはグッとくるんだけど、読んでてどんどんイライラしてきた。長年想い続けたエンドと付き合いながらも、ニコ似の男優が出てるAVを持ってるとか、どうなの…。

2

愛しのいばら姫 小説

凪良ゆう  湖水きよ 

ツンデレ姫と世話好き王子

『365+1』はまだ読んでいませんが、本作品のみでも十分面白かったです。

我が儘っぽく振る舞っているけど、実は自信がなくてネガティブ思考のトップモデル美山。
世間で評価されている美山は作られた美山であって本当の自分ではないという思いが常につきまとっています。

一方の久保田は仕事にも誇りをもち夢を追いかけているポジティブなデザイナー。
一見合わなそうな二人の絡み(ちょっと口の悪い掛け…

5

初恋の嵐 小説

凪良ゆう  木下けい子 

キャラクターの魅力が溢れてます!

高校生の蜂谷と花沢は幼馴染でゲイ仲間。互いに地元では出会いがないと嘆いています。
成績の悪い蜂谷に家庭教師が付けられることになり、やってきたのは年齢を詐称してアルバイトをしている同じ高校の入江でした。
チェーン展開するラーメン屋・社長息子の蜂谷と違い、生活や家族・将来のことを考えてアルバイトに励み有言実行していく入江に、蜂谷は惹かれていきます。
が、蜂谷が恋心を自覚した時には入江とは友達の関…

2

累る-kasaneru- 小説

凪良ゆう  笠井あゆみ 

胸が疼く。

今、読み終えて、なんてすごい作品なんだろうと奮えました。
多種多様な設定と読み手をどんどん惹き付ける美しい文章で、このBLの世界を一段も二段も高みにあげてくれる素晴らしい作家様です。
何度も読み直したくなるような台詞や場面、頭の中に次々と思い浮かべる事の出来る情景が時に甘く、苦く、このシリアスで複雑な物語をハッピーエンドへと誘ってくれます。


とにかく奥が深い。
夢だけのミステリーで…

8

天涯行き 小説

凪良ゆう  高久尚子 

奇跡のはなし

BLって一つの理想をみせるような、短い夢をみせるようなものだと思います。
でもこの作品ではエリもユイも完璧な人間ではなくハッピーエンドながらみんな深い傷跡がのこっています。
それでもこの物語がある一つの理想を描いているのは、ハッピーエンドで終わることができたのは、ピタリとはまる人に出会えた奇跡を描いているからでしょう。
いろいろな愛のかたち、人を殺すということ、許すということ、わかりあうこと…

4

恋愛前夜 小説

凪良ゆう  穂波ゆきね 

ザ・三角関係

多角関係ってのは結局誰かあぶれちゃうので読後感よくするのが難しい題材だと思います。
あぶれちゃう人が嫌な奴なら、愛が足りないなら、話は簡単。
ストーリーや感情を盛り上げるための単なる当て馬として使い捨てできます。
でもそうじゃなかったら?
ヤコ先生は嫌な奴でもなくトオルに愛がないわけでもない。
優しくていい奴で素直でプライベートも仕事においてもトオルが大好き。
トオルもナツメのことは大…

10

美しい彼 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

劣化コピー版秋山くん

凪良ゆうさん、好きなんですけどね…
これはハズレだったなー
スクールカースト底辺崇拝攻×スクールカースト上位傍若無人受
受は家族関係から寂しさを抱えている。
受は取り巻きから孤立するが飄々とした態度で攻と二人きりでいることが増える。
etc…
秋山くんとの共通点が多すぎて、もう最初からずっと秋山くんとシバにしか見えませんでした。
違うのは吃音要素くらいかな。
でも治療したからとはい…

11

未完成 小説

凪良ゆう  草間さかえ 

生徒×先生モノの記念碑的名作

教師と教え子という障害、若さ故の勢いと情熱、喪失への恐怖と焦燥感

散々擦られてきたテーマだからこそ読む側としても自然とハードルは上がる為、比較的冷静に読み進めていったつもりでした。
展開もどんでん返しがあるわけでもなく、大方予想通りに話が進んでいく。

なのにそれなのに…
瀬名(生徒)が阿南(先生)に焦がれて、熱く奪って、体だけじゃなく心も欲しいと求めて、体ごとぶつかっていく若い彼の…

12

雨降りvega 小説

凪良ゆう  麻々原絵里依 

切ない

どうなるか、もしかしたらこのままバッドエンドなのか……ハラハラしながら最後まで読みました。しかも久しぶりに泣きました。とても丁寧な描写で心打たれる言葉、セリフに何度も涙が浮かびました。凪良さんの作品は何作か読ませてもらい、どれも素晴らしい作品だと思いますが、私はこちらの作品が一番胸を打たれました。文人と新開さん、夏那のそれぞれの気持ちがとてもリアルでとても切なかったです。だけど、その分最後の読後は…

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