麻々原絵里依さんのレビュー一覧

ブリリアント 小説

火崎勇  麻々原絵里依 

隠しているのが何なのか

火崎さんも麻々原さんも好きな作家さんなので、期待して読みました。
理由も告げず突然姿を消した若手画家の紺野が2カ月ぶりにアメリカから帰国するところからストーリーは始まります。
密かに身辺整理をし、都心から姿を消した紺野を見つけ出したライバルの飾沢は空港に迎えに行くのですが、紺野の側にはアレンというアメリカ人が付き添っていて、紺野の恋人だと告げられます。
紺野視点で語られているのですが、冒頭か…

0

天使と悪魔の一週間 小説

高遠琉加  麻々原絵里依 

スピンオフ熱望

麻々原先生挿絵狙いで購入。3Pかと思ったら違いました。
コメディ路線かと思ったらそれも違いました。
いい意味でとっても裏切られ「ええ話や!!!!」と思ったお話、雑誌に掲載された本編220P弱+その続き90P弱+あとがき。本編の最後の一文と後編がすごくすごくすごく好きだったので神にしました。
先生曰く「当社比、ライトです!」とのことです(笑)

交差点でスピードを落とさず突っ込んでくる自転…

7

色悪作家と校正者の不貞 小説

菅野彰  麻々原絵里依 

やり取りの妙

色んな要素がぎゅぎゅっと詰まっていててんこ盛りで読み応えありな作品です。
二人のやり取りがとても軽妙で、楽しく読了しました。

漫画やドラマ化されて校正者という仕事に馴染みがある方は、結構イメージしやすいかと!
お仕事モノとしても楽しめます。

小説家と校正者ということもあり、この作品には色々な作品や豆知識的なのも出てきます。
「それが楽しめるか、知ってる作品があるか、なくてもその作…

1

天使と悪魔の一週間 小説

高遠琉加  麻々原絵里依 

本の最後にまさかの号泣

「やっぱり高遠さんがだいすきだーっ」と叫びたくなる様なお話でした。

詳しい内容はポッチ様が大変綺麗に紹介されておりますので、私は遠慮します(このレビュー、伏せておくべき所は明かさないまま、過不足なく物語の運びを紹介していて素晴らしいと思うのです)。私はこのお話を読んだ『興奮』についてだけ書かせていただきますね。

今年出版された高遠さんの本を2冊読んで「あれ?ちょっと雰囲気、変わりました…

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天使と悪魔の一週間 小説

高遠琉加  麻々原絵里依 

コミカルとシリアスのバランスが絶妙

作家買い。





主人公は大学生の史彦。
ある日、彼は大学で同じゼミを受講している同級生の高峰に自転車で轢かれてしまう。もしかして自分は死んでしまうのか…?と思った矢先に、彼の目の前に現れたのは自称天使と悪魔の二人で―?

そんなファンタジー要素満載の出だしと、麻々原さんのポップで可愛らしい表紙。

高遠さんはシリアスな作品も書かれますが、この作品はコミカル寄りの作品かと…

15

雨降りvega 小説

凪良ゆう  麻々原絵里依 

星みたいに綺麗な作品

相手との出会いは、ネットの掲示板から。
ガツガツタイプではなく、淡々としていて、天体観測の趣味が同じ。自分の悩みをきいて貰ったりしていた高校3年の文人。
本当につらいことが起き、「死にたい」とメールをしたら、急いで駆けつけてくれ。。。

男女で有り得る話し。でも、同性だからより難しくなるし、行き詰まってしまう。
この先、どうにもならないのでは?と途中思いました。
だからか、初めて顔を合…

5

若様のヨメ 小説

久我有加  麻々原絵里依 

男前なヨメ

「花嫁モノ」って受けが女性っぽい・家庭的なイメージがあったのですが、この作品の受けは男前でした。攻めと体格差はあるのですが、チワワが歯向かうような可愛らしさでもなく、ツンデレというのでなく、「僕にはその気がないから」という風のスパッとした断りが心地良かったです。

光(受)の視点でストーリーは進んでいき、小学校時代の「嫁になれ」発言から始まり、十二年後の再会ではもう「俺の嫁」で認知されているの…

4

恋人は、一人のはずですが。 小説

楠田雅紀  麻々原絵里依 

最後まで興味が尽きず、面白かった!

他の方も書いてらっしゃるようにネタバレ厳禁作品ですので、オブラートに包んだレビューになります。
ミステリー要素のある作品で最初から物語に引きこまれました。読み進めると、展開やオチに予想はつくのですが、 これも登場人物達ののっぴきならない諸事情や恋も大いに絡んできて、とてもユーモアのある展開になり、最後まで気が抜けずに楽しめました。

某ネタを扱う系統の小説では、かなり面白い部類に入ると…

3

雨降りvega 小説

凪良ゆう  麻々原絵里依 

切ない、けれど純愛です。

凪良先生の作品は何冊か拝読していますが、一番私の心に突き刺さったのがこの雨降りVegaです。
詳しい内容は他の皆様方が綴られておられるので、感想など。
主人公である文人くんのセクシュアリティの悩みに誠実に応える新開さんが素敵なのに、切ない。
ふたりとも惹かれ合っているのに、お互いを取り巻く現実がそれを許してくれない。
じれったい、もどかしい、でも恋ってうまくいかないことの方が多いので、フィ…

10

雨降りvega 小説

凪良ゆう  麻々原絵里依 

どこが神作品?理解できなかった

全くいいと思えなかった。

一番の難点は、話の展開が雑であること。こういう風にキャラクターを動かしたいのね…と、作者の意図が見え見えでつまらなかった。
キャラクターが生きているがごとく見せるのが作家の腕では?

皆さん一体どこにそんな感動したのだろうか…と白けました。「泣かせる」話は書きやすいでしょうが、あまりに文章力の技術の低さが目立つように思います。

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