木原音瀬さんのレビュー一覧

キャッスルマンゴー 1 コミック

木原音瀬  小椋ムク 

辛い、辛い

泣けました。漫画というよりも本当の現実のような世界観がちょっと凄すぎてお気楽に読んでいた自分が打ちのめされました。現実問題としてやっぱりお金が人の人生を左右してしまうんだなぁと思いました。二人に起こる様々な問題はすべてお金で解決できることで、お金がないばかりに起きる悲惨な状況をどうにもできないことでもがき苦しむ二人の姿が痛々しい…絶対に二人にはハッピーエンドで終わってもらわないと悲しすぎます。2巻…

2

place 小説

木原音瀬   

ファンタジーっぽさを感じさせない

横山は天使と人間のハーフです。
背中には真っ白な羽があり、人の言葉が嘘かどうかが分かります。
が、背中の羽はいつもサラシを巻いて隠し、横山はごく普通のサラリーマンとして日々を生きています。
そんな横山の下に配属された加賀。
無愛想な加賀のキツい性格と容赦の無い言動に辟易しかかっていた横山でしたが、酔った加賀を介抱してから、加賀がかなりの照れ屋で意地っ張りだということに気が付きます。
相変…

6

檻の外 小説

木原音瀬  草間さかえ 

嬉し泣き

刑務所で別れて6年後。妻子とともに平凡ながら平和な毎日を過ごす堂野の前に、突如、喜多川が現れます。刑務所にいた頃と同じ、あるいはそれ以上の情熱で堂野に執着する喜多川に戸惑いつつ、彼の一途で不器用な様子を放っておけない堂野は喜多川を自分の日常へと招き入れます。

何も知らないけれど堂野を愛していると言い切る喜多川と、手にしていたはずの幸せを見失って途方に暮れる堂野。二人はそれぞれに傷ついて、最初…

17

箱の中 小説

木原音瀬  草間さかえ 

喜多川圭という男

「箱の中」「檻の外」の堂野と喜多川を初めて目にしたのは「ergo」シリーズの四コマ(寸劇)でした。木原音瀬さんの作品でも評価が高く、ランキング常連の作品なので大雑把なあらすじは知っていたものの、「ergo」の二人はとてもほのぼのとしていて、過去に色んなことはあったのだろうけど今は幸せな二人…という感じだったので――ううっ…正直、小説は読みたくなかったのです。だって辛そうなんだもの。というか木原作品…

13

吸血鬼と愉快な仲間たち 1 コミック

木原音瀬  羅川真里茂 

魅力的な1冊

原作未読。

なんと言っても私は木原先生と相性が悪い。
何を読んでも、うーん、よく出来ているし、作品としては素晴らしい……
かもしれないけれど、個人的に好きになれない、感がつきまとう。
ということで、余程のきっかけがなければ読まないようにしているのだが
今回はきっかけに出会ってしまった!

本屋で会計も済ませた帰り道、「試し読み」が目に入ったのだ。
羅川さんの絵は、特に好きとも言…

8

深呼吸 plus story ~単行本未収録短編集~ 小説

木原音瀬 

砂を吐くほど

あまーい!あまっあま!
砂というかもう砂糖をメープルシロップでかためた塊が5kgくらい出そう。
「……谷地さんは冷たい」の榛野の甘えん坊将軍っぷり。
好きだ、俺の方が好きだ、の痴話喧嘩っぷり。
犬も食わないってやつですが、くっついた後の甘々話が自分は大好きです。
木原音瀬さんの既刊の全てにこのくらいの後日談が欲しい……w
そういえば榛野はリバって設定ありましたが、本編後日談ともに一切リ…

2

さようなら、と君は手を振った 小説

木原音瀬  深井結己 

飽きたら……

私がタイトルをつけられるならこれにしたいですね。
「飽きたら、殺して」
盛大にネタバレタイトルになっちゃいますがそのくらい好きです。
この台詞のためだけにある物語じゃないかと思いました。
この本、駄目野郎しか出てこないです。
愛すべきバカとかダメンズとかかわいいもんじゃなく、ほんとに駄目。
神評価ですがそんなに好きな物語ではありません。
でも胸にくるものがある。
他の木原作品と比べ…

13

吸血鬼と愉快な仲間たち 1 コミック

木原音瀬  羅川真里茂 

テンポよく進んで行きます

「羅川真里茂×木原音瀬 初タッグ」のニュースを見てからあっという間の単行本発売。
どちらも好きな作家さんなのでとても楽しみにしていましたがはやいはやい。

話の内容は原作通りなのであらすじは書きません。
気になる方は原作の方の姐さま方のレビューをご覧ください。

原作通りといっても読み比べると削れるところだけちょちょいと削られたり、台詞回しが短くなっていたりというのはありました。
そ…

8

箱の中(文庫版) 小説

木原音瀬 

リアル

BLって枠にとらわれず、ひとつの作品として本当に面白かったです!文庫化して普通の文学コーナーに並ぶのもわかる。ボリュームあって読み応えあって、なんせ刑務所内の様子がしっかり書かれていてリアルでした!

受けの堂野さんも真面目な人だし、攻めの喜多川さんなんてあまりにも切ない純粋なキャラで、すっごく好感が持てました。二人がくっついてくれて良かった。喜多川さん、幸せになって良かったって、ラストは泣け…

2

美しいこと(文庫版) 小説

木原音瀬 

恋って難しいな

読ませる作品ですよね。ページをめくる手が本当に止まらなくて一気に読みました。

作品としてはほんっとうに面白いんですけど、攻めの寛末が…。
最初は一途なワンコ攻めって感じで、いつまでも女だって偽ってる松岡(受)においおいって思ってたんですけど、後半は逆転。寛末に対してかなりイライラしてきて、松岡さん可哀想でした。読みながら「嘘つき!」って叫びたくなった。

でも、相手の悪い部分が見えても…

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