楠田雅紀さんのレビュー一覧

恋人は、一人のはずですが。 小説

楠田雅紀  麻々原絵里依 

ネタバレ厳禁

この本の結末については賛否あるのも頷けます。
私は東護の感情で読んでいたので、最後マサトを選んでくれて安心しました。優の苦悩も分かるけれど、東護にとってマサトがカッコよすぎます!
マサトと優の関係は早々に気付き、セオリー的には東護は優とくっつくのかな、と悔しく思っていたこともあって、東護がマサトを恋人に選んだときは嬉しかったです。
まぁ時間を置いて冷静になってた今、これで良かったのだろうか・…

2

恋人は、一人のはずですが。 小説

楠田雅紀  麻々原絵里依 

この題材は好み。サスペンス調

タイトルからラブコメかな?と思いきや、サスペンスみが強い。
これはネタバレ無しで読むべき作品だと思います。

書ける範囲でざっと言ってみれば、「性格が正反対の双子との三角関係」的なストーリー。
ただ、よくある『2人ともそれぞれ魅力的で、受けはどちらかを選べずに悩む』という展開ではありません。

冒頭、いきなり小学生誘拐事件の衝撃的なシーンから始まり、甘い恋愛ものではないな…という事が示…

1

海辺のリゾートで殺人を 小説

楠田雅紀  夏河シオリ 

面白かったけど・・・

ミステリーBLと思って読み始めましたが、話としては面白かったのですが、これをミステリーというのはちょっと違うかな。
ミステリーとサスペンスの間って感じ。
盛大なネタバレになってしまうので、手法については書きませんが、犯人当てはやりづらいと思います。


太平洋に浮かぶ三日月型の島を買い取りリゾート開発されたホテルのオープニングキャンペーンに参加することになった相良瑞樹(受け)。
友人と…

3

やりすぎです、委員長! 小説

楠田雅紀  夏乃あゆみ 

真面目すぎるのも良し悪し

2014年刊。
さくっと言っちゃうと初恋の同級生と再会後、間もなく拗れたけれども誤解を解いて上手く行った流れの話。

そりゃ、小学生のクラス内でいじめを律する宮沢みたいな子はヒーローみたいに格好いいよなー。
小学校の頃の思い出って甘酸っぱいものね…
晴樹が26歳になってもカレシが見つからないのは理想が高いからじゃなく、いつまでも初恋の委員長・宮沢にこだわっているから。
そんな二人が偶然…

0

兄貴の恋人 小説

楠田雅紀 

陸上選手

charaバースデーフェア2020で木下けい子先生が推しておられたので購入(先生方の推しフェアは8/20で終了)。がち陸上選手もの、読後感がとても良かったので萌2より萌にしました。雑誌掲載された本文+交際始まった4か月後のお話+受け大学3年生になってからのSS+あとがき。

大学生になったばかりの5月上旬、高校時代の陸上部仲間と集まって遊んでいた優也は、中洲まで泳いでみようと仲間うちで盛り上が…

1

狼皇子の片恋い積もりて 小説

楠田雅紀  金井桂 

平安ファンタジー

平安時代ですが、小難しい設定は無し。攻めは帝になる第一順位の皇子。しかしある理由から都から遠ざけられ不遇の日々を送っていた。しかし孤独な幼年時代に現れたのは4つ年上で聡明な美童の受け(左大臣息子)だった。

というプロローグで物語は始まり、20歳と24歳の青年に成長した2人がこの話の主人公。狼の耳と尻尾を持つ攻め。妖怪的なのではなく、神の力を授けられてそういう容貌になったという感じなので同じ姿…

0

海辺のリゾートで殺人を 小説

楠田雅紀  夏河シオリ 

このホテルは行ってみたいですね、素敵リゾート。

ミステリとしてもとてもいい!というレビューに後押しされて読んだのですが…
ほんとにごめんなさい。
BLだから許せるという感想しか湧いてこない。
美しいリゾート地、通信が隔絶されて密室的になった島で、次々人が死んでいく…
主人公は姉が何か自殺なのか事故なのか、それとも殺人なのか、という状況で亡くなっている青年で。
他の体験ツアーの客たちは、まぁ〜癖の強いイヤなヤツばかり。
そんなわざとら…

5

狼皇子の片恋い積もりて コミコミ特典SS小冊子狼皇子の苛立ち積もりて 特典

敦誉が

本編後なので敦誉は幸紀に遠慮が無くなって、かなりの策士になっているような気がします。

相変わらず幸紀は鈍感のようです。でも敦誉は幸紀の気持ちを知ってるし信じているので、以前のように拗れる事が無いようです。幸紀にちょっと意地悪をして自分が聞きたかった言葉を引き出して、しまいには昼から幸紀におねだりさせていました。
敦誉は策士ですね。

本編では幸紀の頭が固くて苛つく事も多かったですが、小…

0

狼皇子の片恋い積もりて コミコミ特典SS小冊子狼皇子の苛立ち積もりて 特典

狙われているのは・・・

本品は『狼皇子の片恋い積もりて』のコミコミ特典小冊子です。

本編後、敦誉の立太子礼を半年後に控えた秋の出来事です。

立太子礼まであと半年となった秋。

亡くなった中宮や東宮の喪が明けきっていない事もあり、公の行事は
簡素なものとされていましたが、それでも疫病が猛威をふるっていた
先年と比べれば人火度の表情は明るく、空気は華やいでいます。

敦誉と幸紀は相変わらず菊見の宴だ、…

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狼皇子の片恋い積もりて 小説

楠田雅紀  金井桂 

欲しいのも必要なのも貴方だけ

今回は狼の耳と尻尾を持って生まれて雛に追いやられた親王と
左大臣の正妻に疎まれている優秀な二の君のお話です。

東宮の死で宮中に戻った攻様が政争に巻きこまれながらも受様を離さず
未来の帝の道に辿り着くまで。

攻様は帝の皇子ながらも狼の耳と尻尾を持って生まれます。その姿ゆえに
都から遠く離れた比叡の山で育ちます。攻様自身はここでの暮らしに何の
不満も無いようですが、9才で攻様の側…

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