楠田雅紀さんのレビュー一覧

あの日、あの場所、あの時間へ! 小説

楠田雅紀  サマミヤアカザ 

「明日は自分が作る」と思わせるタイムリープもの

「え?そう来るか?」という流れがとても面白かったんですよね。
素直に読んでいたものですから、私は途中からの展開が読めませんで……

タイムリープものって『なかったことにしてしまう』訳ですが、私は『あの重大な事件がありませんでした。なので2人は幸せに暮らしています』だと、どうも食い足りない感じを持ってしまうのです。
だって、現実はそういう風には進みませんよね?
お話の終わりには「二度と巻き…

4

棘だらけの求愛 小説

楠田雅紀  みずかねりょう 

こじらせ男の話

面白かったです。しかもみずかねりょうさんの美麗なイラストのこじらせ男。攻めの洋介は高校サッカー部の時の先輩への初恋をこじらせ、先輩の会社の取り引き先である大手企業に就職し、仕事と引き換えにノンケである先輩の体を要求するような悪い大人になってしまったのです。最後まで読むとその執着ストーカーぶりが結構恐ろしいです。

対して受けの先輩春一は、小さい頃から母親にいい子であることを求められすぎて必要以…

0

あの日、あの場所、あの時間へ! 小説

楠田雅紀  サマミヤアカザ 

バレーボールde三角関係

大学バレーボール部に所属するエーススパイカーの健太郎とセッターの湊は小学生の頃からの幼馴染み。

全日本インカレが開催される試合会場への移動中、部員を乗せた大型バスが事故に遭い、主力選手だった健太郎は片足に深刻な大怪我を負う。

車中、自分を庇ったことで負傷した健太郎の将来を思い、もしあの時、ああしていれば、こうしていれば…、と罪悪感に苛まれる湊でしたが、彼には子供頃に祖父から譲り受けた、…

2

あの日、あの場所、あの時間へ! 小説

楠田雅紀  サマミヤアカザ 

一気に読んでしまう

作者買いです。

タイムリープものということで、主人公の受けが奔走するのかと思いきや、頑張っていたのは攻めでした。
この攻めがほんといいやつで……
タイムリープしたことを覚えておらず謝り感謝する受けに、"俺は俺のために頑張った"と言います。
年単位の努力を主張しない姿勢は惚れ惚れします。

"湊と健太郎は違うのだから、湊は湊のバレーをすべきだ"…

2

あの日、あの場所、あの時間へ! 小説

楠田雅紀  サマミヤアカザ 

頑張るバレー男子

先生買い。久しぶりのタイムリープものな気がする。ハラハラドキドキで途中で読み止められず、風呂でユデダコ寸前になりました。最後はみんな前向きになったので後味は良かったのですが、癒し・・・というテイストは薄めに感じたので萌にしました。本編300P弱+あとがき。

東日本インカレの試合に出るためにバスで高速を移動中の健太郎と湊。幼馴染で高校時代にアタッカー、セッターとして名コンビだった二人でしたが、…

3

あの日、あの場所、あの時間へ! 小説

楠田雅紀  サマミヤアカザ 

貴方の笑顔を守るために

今回は母校のバレーに所属する高校生と
バレーの強豪校に進学する大学生お話です。

攻様が受様と幼馴染の関係を変え
受様が攻様と歩む未来を選ぶまで。

受様は小学生3年生の時
祖父が大切にして人形と呼ぶ
不思議な石のオブジェを譲り受けます。

その翌年から受様は
燐家の幼馴染とバレーボールを始め
良きライバルとして切磋琢磨します。

バレー強豪の誠護学園高校に入学した2人…

6

あの日、あの場所、あの時間へ! 小説

楠田雅紀  サマミヤアカザ 

秀逸なオチに、思わずホロリとさせられます

楠田先生と言うと、捻りのある一筋縄では行かないストーリーが面白いと思うんですけど。

で、今回はタイムリープものですが、こう来たかって感じの切り口が斬新なお話になります。
もう、先に先にとページめくらせてくれる、息をつかせぬ展開なんですよね。
最後の最後までハラハラドキドキさせてくれて、ラストでは思わずホロリとしてしまう。
そんな、とても素敵なお話でした。


内容ですが、ややシリ…

15

あの日、あの場所、あの時間へ! 小説

楠田雅紀  サマミヤアカザ 

愛する人を救うために

あらすじとサマミヤアカザさんの描かれた表紙につられ購入。

ネタバレ含んでいます。ご注意ください。









主人公は大学生の湊。
幼馴染の健太郎とともにバレーに明け暮れ、そして高校3年生の時に日本一に。湊がセッター、健太郎がアタッカー。息の合ったプレーで、ずっと二人で楽しくバレーを続けられると思っていた。

が、大学生になり、二人の間には埋めることのできない…

7

俺の許可なく恋するな 小説

楠田雅紀  乃一ミクロ 

同人の結果を知っていたら絶対に購入しなかった

メリバ無理、病気・死にネタ大嫌い。
なので購入前こちらで、あまりネタバレにならない程度に感想を飛ばし読みしチェック。
ストーカーなのに可愛らしい、メリバなどのワードも無しということで萌えそうと購入。
読後、恒星、良かったねぇとしみじみ萌え、執着もののお気に入り作品になっていた。

暫く経ち、お、同人出てると気づき、その後の幸せな暮らしはどんなだろうと検索したら・・・は?死にネタ?
怒り…

6

恋人は、一人のはずですが。 小説

楠田雅紀  麻々原絵里依 

心情描写が良い

初読み作家さん。
試し読みをしたときに、冒頭(事件シーン)から作品世界に引き込まれたことと
麻々原絵里依さんファンということで購入。

頁数から予想していたよりもしっかりとした内容が良かった。
解離性人格障害をテーマにしたBL小説はいくつか読んだけれど
これはサスペンス的要素が薄めで話の先が直ぐに分かってしまう。
なのに、頁を繰る手は止まらないという読ませてくれる作品。

二次的…

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