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一穂ミチ 竹美家らら
sugichan
ネタバレ
ちるちるの評判が良かったので遅ればせながら読んでみました。ただ、結論から申しますとハードルが高すぎたのかな・・・「神」評価は付けられませんでした。内容的にも好みが分かれるので期待値は上げ過ぎないほうが良いと思いレビューを書いています。 まず、一穂ミチ先生の得意分野であろう二人だけの秘密ができてそこから恋が生まれて~といった展開なのですが、景色の描写や表現がすごく丁寧で読んでいて楽しいです。二…
りんく
イエスノーシリーズ7作目、設楽×栄カプとしては「ふさいで」に続く2作目です。 前半「ひらいて」 設楽がPを務める夜ニュースのCPとして報道に移った栄。初日、全体を見たいとフロアDをするもののいつもの独断専行が出てしまいスタッフ間に微妙な空気が生まれる。前までとは違う、ここは設楽の番組だと我を殺して無難な仕事をこなすが周りからは「相馬栄の仕事が見たい」とプレッシャーをかけられ、葛藤する。そん…
nanao77
「雪よ林檎の香のごとく」の後日談、同人誌等の再録の第二弾です。第一弾が青、第二弾が赤のこれ、そして第三弾が黄色です。 第一弾が志緒ちゃんの高校時代から大学入って初めの方まで。 第二弾のこちらは志緒ちゃんの成人式から大学院に入り、さらには就職するまで。 高校生と大学生では生活も変わりますし、そこから就職でまた変わります。そういう激動の数年間を、高一から付き合ってきた二人が共に時を重ねて…
「雪よ林檎の香のごとく」の、同人誌等の再録です。 商業作品について作者自らが同人誌を書く、というパターンをこれまで知らなかったので、こうやってまとめて出版してもらえたのもありがたいですし、いわゆる続編とはまた異なるスタンスで描ける同人誌だからこその作品も結構あって盛り沢山で楽しかったです。 こちらに納められている作品は志緒ちゃんご高一の頃の北海道でのエピソード(本編の転換点となる話)の…
イエスノーシリーズ第6作目です。 シリーズ通しての登場人物設楽Pと、第4作目に登場した相馬Pが主役になります。 人気深夜バラエティ番組のPとして自他を犠牲に走り続けた相馬栄は結果、体調を壊し倒れる。病院で目覚めた時傍にいたのはかつて報道にいた頃の上司、設楽宗介だった。11年離れていた彼と相対し、栄は彼が自分の元を去らざるを得なくなった11年前、なにもかもふさいで欲しいと請うた11年前に、思…
一穂ミチ 山田2丁目
葛葉狐
「ひつじの鍵」のスピンオフ 前作で不憫ポジだった和楽のお話 「アンティミテ」単品での 素晴らしさは 他のレビューに譲るとして 語りたいのは 「ひつじの鍵」と 「アンティミテ」連作での素晴らしさ まさに 作中画の「朝景」「夕景」 双主人公 ともに柔軟性をもって 自分を守る子 故の葛藤という 共通点がありながら 方や若さが助く動 方や老生した故の静だったり 恋…
kurinn
本編で実留を見送った後の明渡と苑の会話にあった、故郷の山の神社での初詣のお話でした。 まずこちらの書き下ろしを読んで驚いたのは苑の変化です。 事前にネットで参拝の仕方を調べたりと、前向きになっていました。 そしてあの事故があった時の夏祭りに思いを馳せるものの、そこには大人になった苑がいるのです。 そして遠慮の無くなった恋人同士の会話にホッコリして、素直に甘えられるようになった苑…
一穂ミチ yoco
明渡と苑の間に起こった出来事は、全てが必要だったし何一つ無駄では無かったのだと「ラブ~キス2~」を読むことで思いました。 そして2冊続けて読めたことに感謝しています。2冊一気読みするべきですし、番外編も収録して一冊にして欲しいと思いました。 再会して明渡が東京に戻って来たものの、2人の仲はなかなか進展しません。 それでも明渡視点のお話や城戸の会話から、あの事故以前から明渡にと…
BL作品に登場する女性はあまり好きでは無いのですが、さすがは一穂先生でした。女性の使い方が上手いです。 明渡のはとこである果菜子は、苑が唯一シンパシーを感じた人間でした。一見明るくて何の憂いもなさそうな彼女の内にある仄暗い部分に、苑は無意識のうちに惹かれていたのだと思います。 明渡、苑、果菜子の3人の中で1番最初に大人になって、自分の居場所を見つけたのは果菜子だったと思います。 …
無駄の無い文章とテンポ良い展開が見事で、BL小説ランキング1位になったのが良く分かりました。 一穂ミチ先生の文章からは、そこにあるだろう空気の匂いや、登場人物たちの息づかいまでもが感じられて実に見事です。 お話の緩急も素晴らしいので、ページをめくる手を止めることなく一気読みしました。 実は勝手に痛い作品だと思っていて読む勇気が無くて、今回はちるちるさんのレビューを隅々まで確認して…