一穂ミチさんのレビュー一覧

アイズオンリー 小説

一穂ミチ  小椋ムク 

眼が見えるようになったら終わり、その気持ちが痛々しい。

一穂ミチさん5作品目
「ふったら~」「ハートの~」「さみしさの~」「ぼくのスター」
今まで読んで全部ハズレなし。鉄板作家さん認定しちゃう!
凄いですね。どの作品も全部キャラクターが生きてる。
BLの決まったオチに向かって似たようなキャラクターが似たような出来事を経ていく。
別にそれはそれでOKですが、一穂先生のキャラクター…というか人物設定なのかな?どれも具体的でリアルで個性がある。

1

ステノグラフィカ 小説

一穂ミチ  青石ももこ 

「萌✕2」+「趣味じゃない」=「中立」

一人で評価下げてすみません……
序盤と終盤は「萌✕2」だったのですが、中盤に引っ掛かりを感じる描写が数多くありまして……そのせいで評価低めです。

何に引っ掛かったかというと、攻めの西口の言動(と、それにまつわる受けの反応)。
本作の攻めは、「大人と子どもが互い違いに噛み合ったような男」で、「年甲斐がな」くて、「切羽詰まるとつい物言いが無神経になる」人なので、国会議事堂の食堂でAVの話をし…

4

ふったらどしゃぶり When it rains, it pours 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

雨の季節に

一穂先生の作品を読むのは、この本も合わせて5冊目になります。文章もキャラクター造形もどれを取っても、私の中ではハズレのない作家さんだなと思っています。『ふったらどしゃぶり』もとても良かったです。
読む前はあらすじなどから「これは不倫ものってことかな…?」と少し尻込みしていたのですが、決して変にドロドロした内容にはならず、逆に展開が気になって寝る間を惜しんで一気に読むほどでした。
雨の描写も、音…

1

ひつじの鍵 小説

一穂ミチ  山田2丁目 

人当たりのいいコンシェルジュも口の悪い素もステキ!!

変な題名だなと思ったので読んでみたくなりました。
読むとなるほどねという意味がわかりました。

資産家のお坊ちゃんお嬢さんの集まるセレブ高校に通う成金ながらそこそこの資産家の息子が、子供のくせに親の金を使ってお気楽に遊んでる、と見せかけて結構な苦労人な羊くんです。
お金があることを謳歌し楽しんでいるほうがお父さんが喜ぶ、なんて理由で深夜の帰宅にタクシー呼んじゃうのです。

根が庶民の羊…

1

イエスかノーか半分か 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

最高!

1〜3+OFF AIRを読後感の感想。

いやー、面白かった!!
面白かったし、可愛かったしかっこよかったし、可愛かっこいいって最高だな!と思いながら読みました。
表裏あるキャラとか、腹黒い受け、口の悪い受けってあんまり好きではないのですが、本作の受けはそれが全て当てはまるのにそれでも可愛くてかっこいいのがすごい。
作中でも言われていますが、この受けの口の悪いセリフ、心の中での腹黒い罵倒…

1

さみしさのレシピ 小説

一穂ミチ  北上れん 

タイトル通り、さみしい人たちの話

一穂先生の『イエスかノーか半分か』がとても好きなので前知識なしで読み始めたのですが、残念ながら、キャラクターもストーリーも好きになれませんでした。

読んでいて、主人公と優しい叔母の思い出とか、主人公と師匠である料理家との出会いとか、また師匠一家の優しさとか、叔母の看護をしていた時に男が書いた文章とか、色々と素敵だなと思うエピソードは多かったのですが、後々それらが素敵なだけではなくなる(性的な…

3

さみしさのレシピ 小説

一穂ミチ  北上れん 

受けさん縋りつき!「捨てないで!」の次回作が読みたいです

やっぱり一穂ミチさんの表現する女性はいいですね。
そして北上れんさんのイラストも良かったですwwwイメージ通りでしたw

ちょっと今回の受けさんはビミョーでした。
見た目が美形青年。感性が鋭く、翻訳家で勉強量もすごくてちゃんと仕事として成り立っている。そして救いようもなく口が悪い。

うーん、、受けさんに生きた人物像が見える気がしたのですが、それが魅力的かどうかは別で、自分にはイマイチ…

1

ぼくのスター 小説

一穂ミチ  コウキ。 

やっぱりどうにもイラストが…

一穂ミチさん2冊目。
1冊目は「ハートの問題」
話は非常に良かったのだけどイラストがダメだった。
好みの問題だけど全然好きじゃないイラストだった。美形設定というのが拍車をかけてた。
今回も同じ。
話は非常に良かったのですが、イラストがダメ過ぎた。
今回も芸能人カラミの話だけど…イラストの肉付きが良すぎる。
顔がパンパン、服を脱いだらむっちむちしてそう。全然美形じゃない。
でも話は凄…

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運命ではありません 小説

一穂ミチ  梨とりこ 

ドラマチックでもないけれど

このページで、登場人物の年齢を改めて見て「え、こんなに年齢差あったっけ?!」って驚いちゃいました。もし、本文読んでる間に再確認したら、現実にはあり得てほしくない楡の年齢に不相応な振る舞いと澄の許容量の広さに疲れて最後まで読めなかったかもしれない(笑)
それほど仕事没頭型ダメ男・楡とロマンチスト流され系広告マン・澄のお話です!


作者買いで買ったわけではないので、いくつか読んだ印象ですが、…

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アロー 小説

一穂ミチ  金ひかる 

舌の上に、あかい鬼灯。

このレビューには盛大なネタバレがあります。お気をつけ下さい。

物語の前半部分、読みづらさに挫折しかけました。
今作のメイン2人が、話し方や考え方が似ているところがあり、どちらの台詞なのかわからなくなったり、出て来る名前が草・森・麦なので、脳内変換が厳しい所が多くあったりしました。
一穂先生のネーミングセンスが好きですし、いつも見ていて楽しめるのですが、今回の漢字は訓読みのイメージが強すぎ…

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