Cielさんのレビュー一覧

中華街の黒翡翠 小説

真式マキ  Ciel 

『奇妙な味』を醸す作家さんだと思う

真式マキさんの本を読むのは3冊目です。
何だろう?この感じ……読んだ本の全てがかなりドラマチックと言うか『異常(下手すれば『無理目な』ほどの異常さ)な状況』なんですよ。
これだけ異常な状況を書いていて、それを『物語の約束』として読者に信じ込ませる筆力を持っているのですから、もっと劇的に盛り上げる方向にお話を持っていくことだって出来るんじゃないかと思うんですよ。でも、真式さんって、お話を盛り上が…

4

中華街の黒翡翠 小説

真式マキ  Ciel 

あまりに純粋な、二人の恋愛に萌えるのです

初読み作家さんです。
試し読みで興味を引かれて購入しました。

で、こちら、中華街が舞台となるからか、その設定からか、何だか浮世離れした雰囲気なのです。
その中で語られる、主人公達の純粋なラブストーリー。
セックスの為だけの存在である真琴。
そして、人間恐怖症の青。
二人が恋に落ちたのは必然だったのかー。

失礼ながら、やや盛り上がりに欠ける印象はあるのです。
が、主人公である…

4

不実の従者と狼の花 小説

綾ちはる  Ciel 

あくまでも受けの幸せだけを求めて


イギリスの離島を所有する男爵家当主の弟である千里(受け)は、12歳で故郷を離れパブリックスクールに進学して10年。
大学卒業後は亡くなった母の故郷である日本へと放浪の旅に出る予定でしたが、卒業を前に突然実家から迎えがきます。
迎えに来たのは千里の初恋の人で、当主である双子の兄・皇翔の侍従のアキル(攻め)でした。
実家に帰り、千里が自分を呼び戻した理由を尋ねると、もともとあまり仲の良くなか…

0

手をつないでキスをして 小説

名倉和希  Ciel 

絶対的な安心感が心地よき+゚。*

いや~~~~甘かった!!
終始 表紙の雰囲気ままにあれやこれやとストーリーが展開してました。

色々ゴタつく問題はあるけれど、なんていうんですか安心感+゚。*(*´∀`*)*。゚+
この部分が全くブレないので読み手としても
湯船に浸かってほわわ~んと身を委ねながら読んでいる気分でした。
表紙でピピンときた方にはグッと背中押しときます(つ^///^)つ

視点が攻め受け交互に変わるス…

2

神獣の花嫁~黒狐の烈しい求婚~ 小説

淡路水  Ciel 

頑張る黒狐

Ciel先生の挿絵だしケモミミっぽいし、と購入。
今一つ萌え上がれず、さらっと読み終えてしまったので中立にしました。
本編210Pほど+淡路先生のあとがき+Ciel先生のあとがき(爆笑!!!)です。

舞台は、北海道十勝地方の山麓にある小さな村。酪農、農業が盛んで、そこにある村営の家畜診療所で働く昌良。獣医である叔父の後を継ぐべく東京から引っ越してきたのです。
小学校にあがる前、遊びに来…

4

神獣の花嫁~黒狐の烈しい求婚~ 小説

淡路水  Ciel 

かつての約束の本当の意味

今回は大地主で農場や会社を経営する実業家と
後継として診療所にきた獣医師のお話です。

受様がかつてある約束をした攻様と
再会して彼の支えとなるまで。

受様は獣医師です。
東京の大学、大学院と進みますが
長年十勝地方の村営家畜診療所で
獣医師を務めている叔父の後継として
勤務することが決まります。

もともと受様は
動物を宥める事が得意だった上
叔父の住むこの地を訪れ…

4

銀の王は黒豹に愛を捧げる 小説

釘宮つかさ  Ciel 

もふもふクロニクル


簡単にいうと、攻めが死に瀕した仔豹を拾い、慈しんで育てやがて伴侶にするまで。
と書くと、光源氏計画のようですが、あちらと違い始めはそんなつもりはさらさらなかったし、受けのほうも積極的に伴侶になったので結果的にそうなったという感じですね。

<あらすじ>
11歳で父王が叔父に殺され、その叔父を自ら成敗し王位を継いだグレンフィールドの王・サディアス(攻め)。
グレンフィールドは山の神を助…

5

神獣の花嫁~黒狐の烈しい求婚~ 小説

淡路水  Ciel 

幻想的なモフモフ花嫁奇憚

こちら、モフモフの花嫁ものです。
Ciel先生のイラストもあってか、舞台である北海道の繊細な情景描写もあってか、終始幻想的な雰囲気。
世界観に浸ってうっとりと楽しめました。


内容ですが、謎めいた魅力を持つ敏腕実業家・玄翠×叔父の診療所を継ぐ為北海道へやって来た新米獣医師・晶良による、再会もので花嫁ものです。

尊敬する叔父が勤める家畜専門病院を継ぐべく、北海道へやってきた獣医師の…

7

手をつないでキスをして 小説

名倉和希  Ciel 

安心して読めます

亡き姉の息子・凛太郎を引き取り
コンビニのバイトをしながら家事と育児をこなす拓海、
こんな頑張り屋さんが幸せにならないでどうするよ…の冒頭でしたが
元モデルの超絶イケメン・伊織の登場ですっかり華やかです。
元モデルなのにこの人当たりの良さ、
ひとまわりほどの差もある拓海を見初めてしまい
ついつい世話を焼きたくなってしまう性分、ずるいですね~。
頑張っている拓海につけこんでいる自覚があ…

1

不実の従者と狼の花 小説

綾ちはる  Ciel 

千里くん、いいとこ取り

人狼ものです。
不思議なお話、特に『理屈では説明ではない不思議さを納得させちゃうお話』がお得意な綾さんの書く『人狼もの』ですから、大変期待して読みました。




実はスルスル読んでいるうちに読み終わってしまっちゃったんです。
もっとガーッと盛り上がるんじゃないかと思ってたんですが……

誤解されると困りますが、つまらない訳じゃないんですよ。
あと、人狼ものは好きだし、執着攻め…

5
PAGE TOP