樋口美沙緒さんのレビュー一覧

王を統べる運命の子① 小説

樋口美沙緒  麻々原絵里依 

序章なのにもう面白い

樋口先生の本格ファンタジー作品。
ムシシリーズやパブリックスクールの印象が強かったので、一体どんなお話を書かれるのだろう?と、期待大で読み始めたのですが、文句無しの面白さでした。
約400P近くと結構な分厚さだというのに、あっという間に読み切ってしまいました。
うーん、面白かった!!
こんなに後で読まずにもっと早く読めば良かった。
読み始めはファンタジー色の方が強い印象です。
けれど、…

1

パブリックスクール ―ツバメと監督生たち― 小説

樋口美沙緒  yoco 

愛すればこそ

今回は何事も弟をたてる監督生と攻様と寮代表を支える監督生のお話です。

攻様が母や弟、受様との未来のためと辞めた音楽の道を再び歩み出すまで。

受様は英国の伝統的全寮制パブリックスクールであるリーストンの11ある
寮の1つ、ウェリントン寮の監督生です。

監督生は5年生から7年生までの格学年から3人ずつ選ばれ、最高学年であ
る7年生から選ばれる寮代表の元、日々の生活を監督し、寮行…

10

パブリックスクール ―ツバメと監督生たち― 小説

樋口美沙緒  yoco 

不器用なヴァイオリニストたち

「パブリックスクール ―ツバメと殉教者―」の続きで、まだ17歳のころのお話。ちょっと長いなと感じましたが、無事スタンが自分の音楽と愛情を取り戻せたことに安堵したので萌2にしました。本編450Pほど+あとがき。

七年生になったスタンと桂人。仲良く過ごしていましたが、スタンが夜うなされていたり、「それなりにずっと幸せだ」と言ったりする様子に引っかかっています。ある日ブルーネル寮の代表が急遽変更と…

10

パブリックスクール-群れを出た小鳥- 小説

樋口美沙緒  yoco 

愛のカタチは人それぞれ

愛とは何か?ここを深く考えさせられました。
紆余曲折あり、別れを経て日本で結ばれた二人。
強く愛すればその愛は相手に届く事を証明してくれました。

でも、これってそういう話なんだっけ?
どんなに愛しても報われない愛もあるって話じゃなかったっけ?
もちろん、ハッピーエンドは嬉しいのですが、何故かモヤモヤする思いを抑えられません……

レイに何も言わずに心の中で思い続け、自分勝手な嫉妬…

3

パブリックスクール―ツバメと監督生たち― 書店共通特典ペーパー 元寮代表のひそやかな約束 特典

メンベラース!!!!!

なんとメンベラーズ視点のSSでした!本編では攻めも受けもちょっとイラっとしてしまったのですが、このSSでは桂人の奥ゆかしい思慮深いところ、可愛いところが分かりやすくて、「うーんメンベラーズにしとけば良かったんじゃないの?」と萌え萌えしました。

以下好きだったところ

メンベラーズの「桂人可愛がりたい病」がモノローグ形式で語られているのが良いです!「この世界で一番可愛がりたい相手」やら「ス…

3

パブリックスクール-檻の中の王- 小説

樋口美沙緒  yoco 

攻めにも受けにも憤る

読み終わったあとの感情は、怒りです。
弱い受けと弱すぎる攻め。
私の大嫌いな組み合わせ……
それなのに、先が気になって仕方がない。
樋口先生の素晴らしい表現力と文章力、キャラ作りの上手さに脱帽です。

母の愛を一身に受けて育ったレイ。
母が亡き後、引き取られたのはイギリスの貴族でーー…というお話。
そこで出会ったレイの甥で孤高の王様・エドに陶酔していくのですが、エドは男色です。

2

パブリックスクール ―ツバメと監督生たち― 小説

樋口美沙緒  yoco 

こちらのキャラ達の方が好き

パブリック…シリーズは私は本シリーズよりこちらのキャラクター達のお話の方が好きです。攻め受け同級生だし良家のおぼっちゃま達のお話とはいえ高校生っぽい青春を感じられるからです。

前作の自分レビューで貶しまくってた攻めの双子であるアルビーは真人間として成長し、かなりいい奴になってました。そんな短期間で人って変わるかな?とひねくれた目で見ないこともないけど。寮の監督生代表という自分の能力以上の地位…

11

パブリックスクール ―ツバメと監督生たち― 小説

樋口美沙緒  yoco 

読まなくていい……でも……。

正直、前作のラストが気に入ってる方は読まなくてもいい作品かもしれません。
幸せな余韻を打ち破る辛すぎる展開に胸が苦しくて、
この作品の萌えはどこにあるのかと心が折れそうでした……

スタンの母親に対するトラウマは根深かったのです。
治っていない傷口に被せた瘡蓋ーーそれがケイト。
現実から目を逸らして、ケイトとの〝それなりの幸せ〟を望むスタン。
そんなスタンに、母親と共に失った音楽(バ…

18

パブリックスクール ―ツバメと殉教者― 小説

樋口美沙緒  yoco 

感動以外の言葉が出ない

なんとなく避けていたパブリックスクールシリーズ。
いざ読んでみたら面白くて面白くて、あっという間に引き込まれてしまいました。

しかーし、読む順番を間違えて、先にスピンオフを読んでしまった((;゚Д゚)))
なんか思ってたのと違う?と違和感はあったものの、あとがきを読んでやっと気が付きました。
こちらの主人公たちは新刊も出ているようなので、とりあえず次はそちらを読みたいと思います^^;

7

パブリックスクール ―ツバメと監督生たち― 小説

樋口美沙緒  yoco 

肝っ玉母さんケイト

あらすじなどは他のレビュアー様が丁寧に説明してくださってるので省きます。
樋口先生の攻様はいつも傲慢で自分勝手で自己中なキャラが多いですが、今回スタンはまぁすごい。途中読みながら心の中で何度ぶん殴った事でしょうか。
ケイトも健気に全てを受け入れる……かと思いきや、途中でわりと開き直って読者の代わりにスタンを叩いてくれたりしてるので、よしいいぞ!ケイト!もっとやれ!みたいな気分になりました。

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