葛西リカコさんのレビュー一覧

摩天楼に眠る獅子 小説

ゆりの菜櫻  葛西リカコ 

会話が噛み合ってない攻め同士

攻め×攻めで、どっちも抱きたい、抱かれるなんてというキャラ2人のお話です。
攻めで王族であるハリーファが、一方的にクリスを追いかけ回していて、会話が最後まで噛み合っていません。これを面白いととれるかどうかだと思うのですが、私はなんだかこのハリーファが苦手だ~と思ってしまいました。

クリスが従業員としゃべるだけでハーリファは「浮気だ」と言い、いやいやそもそも付き合ってないし、とクリスは言う。…

6

さよならのない国で 小説

高遠琉加  葛西リカコ 

不思議な世界の疲労感

攻め視点、受け視点とところどころ変わります。
受けは、攻めの叔父に片思いしていました。その叔父が亡くなっていてというお話です。
受けは、幸せになりたくないとか、笑いたくないとか、食べ物の好き嫌いが多く歳上なのに未熟な行動を遠慮なくしています。無意識に、攻めがいる安心感があるからそういう行動をしていたのかな、と。
私は、SFのようなファンタジーという印象が強いです。
時間感覚の曖昧さにぼんや…

1

ダブル・バインド(4) 小説

英田サキ  葛西リカコ 

衝撃の罪と愛

やっぱり!と思っていた人物が犯人だった──と思いきや、そうきたか!と驚愕。
英田さんにしてやられました。
そこまで想像してなかったなぁ…。

兄の怜一、そして父親の野々村。
それぞれの罪と愛が痛い。
決して赦される行為じゃない。
最後に残ったのは、もの悲しさ。
この結末は私の中に強烈な爪痕を残しました。
上條さんのやりきれなさが伝わってきて、同じように歯噛みしたい気持ちにさせられ…

4

ダブル・バインド(3) 小説

英田サキ  葛西リカコ 

もう間違いない。

いやぁ、今回瀬名さんがかわいいのなんの。
ツンケンしてるんだけど、素直にもなってたりしていい感じに楽しませてくれました。
女の子の番号を目にして嫌味言って。あぁ、ここらへんは瀬名さん素直じゃないなぁなんて苦笑い。
でもその後の「お帰りのキスはしてくれないんですか」にはもう上條だけでなくこっちまでノックアウト。
上條さん、翻弄されちゃってますけど。笑
ツンツンする瀬名を可愛い可愛い連発です…

0

ダブル・バインド外伝 アウトフェイス 小説

英田サキ  葛西リカコ 

まあ、普通

本編がかなり面白かったので外伝もまとめて購入。

でも、新藤×葉鳥がはまっていなかったので、個人的にはそれ程萌えなかった。お話しとしての出来は普通に良いと思いました。

新藤に壮絶に尽くしながらも、1対1の関係になる重さを受け止められない葉鳥。彼の成長物語でしょうね。
こういう自虐的な性格は、せつないのかもしれないけど、私には理解できない人格なのであんまり迫ってこない。

でも英田さ…

1

ダブル・バインド(4) 小説

英田サキ  葛西リカコ 

大どんでん返し

ついに完結。
3巻でうすうす犯人の目星はついていたものの、ラストそうくるとは、という驚きもある展開で、お話しの筋に無理もなく、しっかり練られた構成に満足です。

一方、メインカプはもっと出てきて欲しかったですね。かわいすぎな瀬名とがさつ上條のやりとりがもっと読みたかったな。新藤×葉鳥は外伝でよかったかも。

黒縁眼鏡の赤松くんは、火サスなら”あやしい!”って感じでしたが、ほんとに良い子だ…

2

ダブル・バインド(3) 小説

英田サキ  葛西リカコ 

よし、ホモになろう

吹いた。シリアスなサスペンスながらコミカルなテイストをうまく入れられる英田さん。
にぶくてがさつな上條もついに決意。ではありますが。

3巻は事件も恋愛も展開する、”転"の巻でした。
瀬名は恩師に相談に行くため渡米。メインカプの方は小休止といった風情。一方、新藤×葉鳥が表に出てきます。
お互いにかけがえがない存在なのに、素直になれない二人。葉鳥は不幸な生い立ちだが、新藤に拾って…

1

ダブル・バインド(2) 小説

英田サキ  葛西リカコ 

瀬名がかわいい

相変わらず事件の真相にはまだまだ遠い、サスペンスの緊張感が続く2巻。

続編でタイトル変えちゃうの多いけど、ちゃんと2とか3とかつけてくれると分かりやすくていいですね。

さて、やきもきするメインカプは、期間限定ながら大人の関係に。がさつノンケのとまどいと、美人受けのツンで、甘くならないところがよい。
綾織りのようにしっかりと絡んでくる新藤と葉鳥の関係性もよいですね。こちらは出来過ぎ大人…

0

ダブル・バインド(2) 小説

英田サキ  葛西リカコ 

それぞれ抱える複雑な感情

事件は一向に解決の兆しを見せないまま、第二の被害者が。
少しずつではあるが、事件、そして犯人へと繋がるものが出てきて、より一層おもしろくなってきました。

悲惨な事件をおこした動機となりうる画像。
もしかして、その被害者って…あの子?いやでも、もしそうならあの人は画像を見ているときに、動揺はしてなかったし…と登場人物が頭をかけめぐります。

とうとう瀬名と上條が!
と、いっても大人~…

5

ダブル・バインド 小説

英田サキ  葛西リカコ 

人物もストーリーも魅力的。

ここまでサスペンス要素が強い作品はなかなかないかも。
恋愛模様そっちのけで、犯人は一体…と深く考え推理してしまう自分がいました。

と、いってもしっかり大人の男たちの恋愛劇も楽しんでいるのですが。
昔は美少女、現在美青年の瀬名さんは魅力たっぷり。
インテリ眼鏡が激しく似合います。
一方上條さんの雄くさくオヤジ入っているところが妙にツボ。
けれど決して野暮ったくはなく、上質なところが魅…

5
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