葛西リカコさんのレビュー一覧

世界の半分 小説

かわい有美子  葛西リカコ 

美しく静寂な物語

挿絵とあらすじに惹かれ購入。
これが大正解でした。
かわいさんのファンタジーは時々痛いので苦手なこともあるのですが、読んで良かったと思わされる美しいお話でした。
そして、葛西リカコさんのイラストがこの作品の空気感にとてもマッチしています。
特に美しいのは口絵なのですが、葛西さんの熱量の感じない水の中いるような絵柄に合わせて書かれたかのような、二人の美しく薄幸な王子たちの静かな物語でした。

22

忠誠の代償 ~聖なる絆~ 小説

六青みつみ  葛西リカコ 

【私見】複雑な気持ちになりました【激辛】

先にも述べられている方がいますが、私も全体的な物足りなさというかまとまりのなさを感じました。所々が淡白で、やりたいことが一杯ありすぎて逆に一つ一つの内容が薄くなってしまっているように思います...。
物語の後半なんてダイジェストでも読んでいるかのように錯覚しました。
シリーズモノの1作目ということですが、とても続きを読む気にはなりませんね...。

その際たる理由ですが、次作「誓約の代償~…

1

ひかげの薔薇 小説

鹿住槇  葛西リカコ 

内容を無視すれば大事にしたい綺麗な本

装幀がとにかく綺麗でした。
本を手にした時--なんなのこのキラキラな感じは?!と感心したぐらいでした。
が、内容があんまりにもぐちゃぐちゃでしようがありませんでした。
セレブ×愛人という背徳な設定はすごく萌えるんですが、その都合をいい奥様は何なんですか。こういうこともあるんですね。
なんか攻めの人格がブレブレです。サドなのか優しいなのか全然つかめない。強引なのに優しいというのは萌えるが、ギ…

2

Chara Collection EXTRA 2012 特典

満足~~~!

これは手に入れて良かった!
「美女の憂慮」(法医学者と刑事の相性 番外編)愁堂れな
こちらはちょっとした推理モノのお話から、冬城がちょっと嫉妬的なラブ的濡れ場有り。

「エゴマのゴマはゴマじゃない」(毎日晴天! 番外編)菅野彰
あーかわいい。世の主婦の方は感じるであろう金銭感覚の相違のお話。
秀が怒って、明信は秀の気持ちが心底わかる。
でも大河と龍はまったくわからない。
龍はしかし…

0

ダブル・バインド(4) 小説

英田サキ  葛西リカコ 

そうきたか!

ダブルバインド最終巻。
葉鳥と連絡が取れなくなり、焦った新藤が智明とともに葉鳥の救出に向かいます。
同時に祥を探していた上條も合流。

ヤクザと刑事とヤクザの元彼(かつ刑事の今彼)が1台の車で犯人を追いつめに行くなんてちょっとあり得ない展開。
でも正義感と大事な人を思う気持ちの強い三人ですから、このシチュエーションも許せちゃいます。
最後まで楽しませてもらいました(^o^)
そしてつ…

2

ダブル・バインド(3) 小説

英田サキ  葛西リカコ 

事件も恋も一気に動きだします

ダブルバインド3巻目。
ついに事件の真相が見え隠れしてきました。
んーサスペンスとしても面白いです。

でも気になるのは、やはり上條と智明の展開(^^)
ついに上條は「ホモになろう」と一人考えぬいて決断してしまいました。
そんな上條のバカ真面目なところとか、智明に対して亭主関白になれないどん臭いところとか好きです
智明にも上條がホモになることを決意するまでの心の声を聴かせてあげたい。…

2

ダブル・バインド(2) 小説

英田サキ  葛西リカコ 

複雑に絡む人間関係

殺人事件の捜査もまだ難航しており、複雑な人間関係が徐々に顔を出してきます。

人間関係の方も、智明と上條の関係は当然目が離せませんが
智明と新藤、新藤と葉鳥も気になってしまいます。
葉鳥の新藤への強い執着もそうだし、智明の過去を断ち切れないトラウマもそうだし、
ん~~、いいキャラが多すぎて目移りしてしまいます。

でも個人的には「俺はホモじゃない」でも「智明とのキスもセックスも嫌じゃ…

0

美しい彼 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

自覚していなかったトラウマが疼いてしまった・・・

登場人物との距離感をとるのに失敗してしまいました。
主役に共感できるかが、私にとってその本が好きか嫌いかの判断基準の一つになるのですが、今回はちょっと近すぎました。平良の思考回路がよぅ分かる(苦笑)
「なるべく心を平らかにすること。刺激に敏感にならないこと」
そう思いながら、ピラミッドの頂点付近にいる人間に対して、嫌われず目立たず弾かれないようにと周りと同じ笑みを浮かべてやり過ごしてきたクラ…

4

ダブル・バインド 小説

英田サキ  葛西リカコ 

一巻は人物把握的な感じ

刑事の上條は殺人事件の第一目撃者である少年の付添できた瀬名智明と16年ぶりの再会します。
上條と智明は高校時代の剣道部の先輩後輩。

高校時代を懐かしむ上條に対し、久しぶりに再会した智明はそっけない態度で印象も高校時代とはだいぶ違っています。

ひょんなことから智明がゲイだと知ってしまった上條。
智明からキスまでされてしまったのに何故か嫌な気がしないというよくある展開(笑)

殺人…

1

ダブル・バインド 小説

英田サキ  葛西リカコ 

4冊もかける内容ではない

他シリーズ(デッドロック、エス)が良かったので作家買い。
本作シリーズをまとめて購入しました。
1~4まで読み終えた後のまとめての感想です。

ネタバレが嫌だったので、前情報を仕入れずに読み始めました。
最初、登場人物が多く、主人公が誰かもわからないまま読み進めました。
それが原因か、物語の世界観に嵌まれず……。
でも、さすが英田作品。
途中からは、無事に物語に引き込まれて夢中にな…

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