月東湊さんのレビュー一覧

極悪人のバラード 小説

月東湊  榊空也 

なんて奴!

最初、高野は何てやつだ、お金で言うことを聞かせるのはまぁ仕方ないとして、と思ってましたが、物語が進むにつれて渉に首ったけになってしまう。。。
ですが、その渉への思いがねじ曲がって、どう対処して良いのかわからずに、最悪の仕打ちをしてしまいます。

渉はそれを機に高野から距離を取り、離れていきます。
高野の方は、信田とのことも渉とのことも気持ちの折り合いが付けられないまま、そしてどうにもならず…

2

囚われの花嫁は秘蜜を奏でる 小説

月東湊  水貴はすの 

狂ってる親子

これは…スピンオフから読んで正解でした。
こちらだけだとひたすら主人公が痛くて何が起こってるのか訳がわからないお話です。

いや、片想いしていた初恋のお兄さんに花嫁に貰われ抱かれて…と幸せ成分も入ってるんですがね。ハッピーエンドなんですがね。
親に選ばれなかった愛されなかったと思い込んできた主人公に攻め慶一だけが、違うと信じていてくれた、優しくしてくれた、守ってくれた。
そこへ行き着くま…

1

十年目の花 秘書はメガネの下で嘘をつく 小説

月東湊  水貴はすの 

復讐もの

それぞれの十年。
壮大なお話ですね。復讐のために敵に身を差し出し屈辱にも耐えて。

一気読みでしたしどのキャラも魅力的で最後のもう一波乱も見事でした。

ただ復讐相手の張本人の山波にあっさりつかまってその後数年凌辱の目にあって。
父親に犯されてるところを息子の英一にも軽蔑の目で見られてたのに…。

うーん。気になるのが、
張本人の山波への制裁は?
あんな所を見つかって愛人にされ…

0

十年目の花 秘書はメガネの下で嘘をつく 小説

月東湊  水貴はすの 

中身が濃い

養子に出ていたとはいえ、産みの両親と実の弟を心中で亡くし、その復讐を誓う受けの久遠。不正の証拠を握るために山波建設に入社する。

山波建設の社長に強姦され、何故か社長秘書室へ囲われる。
弟の親友だった山波の後継者である双子の慶一と英一。英一は後継者として経営に参画するが、その秘書として任命され、不正情報を掴みやすくなった久遠が復讐に近づいていく。

しかし、英一の側にいることで、彼の内側…

1

極悪人のバラード 小説

月東湊  榊空也 

隠れた名作!攻めザマァ成長記


親友に片想いを拗らせている攻めが、憂さ晴らしで男の子を買って遊んでいるうちに、だんだんその子にハマっていくお話。
珍しく攻め視点です。(最後に少しだけ受け視点もあり)

驚いたのは受けを好き勝手に扱う攻めですが、なんとその描写がないこと!
乱暴にしたりと可哀想なことをしたとのことですが、その部分のエッチシーンがないので痛い系が苦手な方には、大分気が楽かと思われます。
ただ、逆にその辛…

5

旅の道づれは名もなき竜 小説

月東湊  テクノサマタ 

映画化しちゃいなよ

とても素敵なお話でした。
読み終わって、余韻に浸っています。
先生、ありがとう。

500年以上、生きたまま伝説の剣に捕らえられてしまっていた竜✕その伝説の剣を抜いた、祖国滅亡の敵への復讐を誓った青年、の物語です。

決して「壮大な」というストーリーではありません。
でも、大きな山場の間に絶妙な配分で中小の山場が挟まれているんです。
だから、ホッとしてると切なくさせられ、ほのぼのし…

0

千年皇帝 ~最後の花嫁~ 小説

月東湊  六芦かえで 

呪いを解く再生者

架空の世界観がよく構想されていて、とても面白かった。
月東先生はファンタジーが上手です。

千年前から聖獣が守る小国には、4人の皇族がいる。
そして皇帝・炎火は、花嫁探しを続けている。
ある日、突然やってきた皇帝の使いに花嫁として皇城に迎えられた青藍。

青藍は、どうやら自分が皇族四人がずっと待っていた「誰か」の再生だと知る。
前世の記憶を何も青藍は、持っていない。
皇族たち四人…

1

親愛なる僕の妖精王に捧ぐ 小説

月東湊  みずかねりょう 

捧げ愛

色々乗り越えて感無量!

はぁ〜、大作でした。
性的イジメが大の苦手で序盤はキツかったですが、ユウトが妖精の世界に来てからは一気に引き込まれました。

優しいウィーがいつもそばにいてくれて、ユウトはトラウマや過去の自分を乗り越えて。
ウィーを大切に思う気持ち、こんなに強い気持ちは初めてだね。

ユウトの決断や川の氾濫の危機や妖精と人間との交流。ユウトがこの世界に雪解けをもたらしまし…

1

臆病な大人の口説き方 小説

月東湊  花小蒔朔衣 

攻めざまあな展開になってほしかった

ボリスの画策で2人の関係が離されてしまったのですが、それは仕方ないにしても長月が必要以上に日高に冷たく当たるのが腹立たしかったですね。
受けも散々冷たくされておいて、帰国前日に自分から抱かれにいくなんて、イラッとして全然萌えずそこを読み飛ばしてしまいました。(笑)
ありがちかもしれませんが、やはりそこは攻めざまあにしてほしかったです。
腐女子は受けに自分を投影するものと思ってますので(少なく…

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旅の道づれは名もなき竜 小説

月東湊  テクノサマタ 

幸せな気持ちになれるファンタジー

悲しい過去をもつ一人と一匹の冒険のお話。
旅のなかで少しずつお互い心を開いていく感じがとてもいいです。
「復讐」というワードから想像していたよりはそれほど重暗いシリアスなお話ではなく、ちょいちょいシリアスをエピソードはありながらも、基本的にほのぼの甘い雰囲気だったように思います。
復讐相手となる敵の謎が謎なまま終わったのがちょっと気になりましたが…2人が可愛くてすごく幸せな気分になれたので、…

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