かつらぎさんのレビュー一覧

この世界に存在していない君へ コミック

かつらぎ 

それはもう愛

ずっしりとのしかかるこの読後感…。
これはボーイズラブなのか?
いや、ボーイズらぶではあるけれど、
そんな狭い枠に留まらない重みのある1冊でした。

高校生の詢は大企業の跡継ぎとしてまるで人形のように、
親の思い通りのままに育てられてきました。

そのせいか、詢は愛を知りません。
生活は裕福なのに心は空っぽで、まだ高校生だというのに
子供らしさなど欠片もなく、冷めきった青年にな…

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この世界に存在していない君へ コミック

かつらぎ 

愛とは、

パッと見てどんな風にも捉えることができるようなタイトルに惹かれがち。
なのでこちらの作品もあえてあらすじなどを見ず、タイトルから感じた印象だけを持って読み進めました。
もしかして実体がないのか?とか
死ネタ…?とか色々考えていたけれど、
『存在していない』という言葉の意味は思っていたよりずっと現実的で、そしてとても鋭く刺さるものでした。

偶然の出来事から交わることになったふたりの世界…

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この世界に存在していない君へ コミック

かつらぎ 

No Title

「この世界に存在していない君へ」というタイトルにひかれてよみましたが、よみはじめてすぐに、このタイトルの意味に気がつきました。

「戸籍を持たない少年」で、現在は総合商社シルテム管理部の社員をしている「カイ」と、社長のこどもで、自社総合商社主任をしている「詢」とのお話です。

全体的に、シリアスな雰囲気ですが、こういう雰囲気のお話は好きなので、おもしろいとおもいながら、よみすすめることがで…

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この世界に存在していない君へ コミック

かつらぎ 

消した お化け がそこにいる

あの 日本であまり話題にのぼることはないんですが 支援団体の推定では一万人以上とされる『無戸籍者』

このお話のど真ん中にそこがあって
あぁ 外国籍の親が国籍の取得ができずってのではなく婚外子というか
いや あたしの言葉選びで中の彼を二重にも三重にも傷つけちゃいそうでやなんだけど 望まれて生まれたわけではない子 ってやつで
そこまでの痛々しさはないにせよ 訴えてくるのが『愛を知らない…

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この世界に存在していない君へ コミック

かつらぎ 

まず、タイトルの意味を考察してみる、、、

大企業の御曹司として、敷かれたレールのうえを歩いてきたDKの詢が、ある日万引きしていた少年カイと出逢い、ほんのひと時を過ごす冒頭から始まるお話です。


タイトルの、「この世界に存在しない君」の「君」とは、いったい誰を指すのでしょうか。


カイは、母からネグレクトを受けていた無国籍児でした。
詢が家庭の事情で、カイと離れ離れになり、七年後、日本へ帰国し家業を継いでいた詢は、カイを探…

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この世界に存在していない君へ コミック

かつらぎ 

〝「君」が欲しい〟「執着」という「想い」の「行き着く先」を描き切って訴えかけて来る作品を読みました

先ず作品タイトルで気になって(怖い系⁈)あらすじを読んで全然違いそう…!と興味を持ちました

所謂”無戸籍児”であるカイと、立派な家に産まれては居るけれど早坂家の子息として親の望む姿のまま操り人形のように生きてるのみで、彼自身の存在意義には無気力な詢(しゅん)
そんな2人の状態や状況を揶揄したような作品タイトル「この世界に存在していない君へ」が非常にシニカルで巧いな…!と思わせてくれます

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ようこそ有澤家へ コミック

かつらぎ 

他の追随を許さない年齢差~!

この作品においてのBLは、BIGなLOVEのほうかな~。

ワタシはショタってどっちかというと地雷なんですよね。
どうしても気持ち悪さが勝っちゃうんですが、
この作品は全然読めました。なんならめちゃくちゃ良かった…。

大志12歳×征二郎40歳
その差28歳。いや~28歳差か~。思い切りましたね。
愛があれば歳の差なんて…?

までも、征二郎が大志に手を出していくお話ではないん…

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梢の夏 コミック

かつらぎ 

不思議の宝庫

同人誌として発表されていた作品が詰め込まれたコミックスです。
少し不思議な世界観の物語ばかりでした。どれもとても丁寧に描かれていて、大満足な読後感です。

個人的に、pixivで連載されているお話の出会い編が表題作として収録されているのが、本当に嬉しかったです。

〇梢の夏-表題作-
pixivで連載されているお話に出てくる、2人の出会い編。最後に出てくる登場人物は、本編を読んでいない…

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僕のミューズ コミック

かつらぎ 

丁寧に描かれた物語

萌え萌え評価と思いましたが、この物語を一冊で気持ちよくまとめてくれている作者さんの技量に★プラスで、「神」にさせていただきました。

こんなにもしっかりした物語なのに一冊にまとまっていて、そして読んでいて違和感がありませんでした。作者さんが丁寧に描いてくれているからだと思います。

詰め込みすぎでもなく、駆け足になることもなく、よいテンポで主人公たちの今と過去を描いて見せてくれ、未来へ向け…

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ようこそ有澤家へ コミック

かつらぎ 

12歳と40歳の年の差ラブ

ショタもオジサンもあんまり興味ないんですけど、レビューの良さを信じて読んだらめちゃくちゃ面白かった〜!!
大志くんが全く12歳に見えないくらいしっかり者で(笑)
まぁBLか?って言われると、最終話に至るまでは「少年とオジサンが徐々に心通わせる同居譚」て感じが否めないんですが、最終話でちゃんとBLになるし、さらには描き下ろしでは完全にBLです!!
初っ端の監禁展開に関してはちょっと無理矢理感が…

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