稲荷家房之介さんのレビュー一覧

蒼空の絆 小説

かわい有美子  稲荷家房之介 

最高の主従もの

『甘い水』を読んですっかり虜になり、かわい有美子先生の他作品を求めてこちらの作品に辿り着き、読んでみました。

戦争×主従もの。
そして同性同士の愛は法により禁じられている世界。禁忌を犯してしまうふたり、ってなんでこう、どうしようもなく萌えるんだろう。

…この作品も最高だった…!!

なにより、読み終わった後あとがきを読むと先生のパイロット・将校たちへの熱い思いとリスペクトが伝わっ…

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孤独を知る異世界転移者は最強の王に溺愛される 小説

火崎勇  稲荷家房之介 

孤独な受けが愛を知って強くなる

火崎先生のファンタジー!読後感が良くて、大満足です。
ページ数はそんなに多くないと思いますが、背景やキャラが作り込まれており、最後の方での「実は……」なネタバラシも面白くて、ついつい2度読んでしまいました!

過去の出来事から、なにかを選択することに恐怖とトラウマを抱えてる受け。
国王で魔剣士であり、立場上、涙を見せることができない攻め。
そんな2人のお話です。

受けは、日本の田舎…

4

偽りの王子と黒鋼の騎士 小説

六青みつみ  稲荷家房之介 

ずっとボロ泣き。読んだあとの満足感がすごかったので神評価です。

護衛騎士のグレイルと我儘王子のシオン(エリュシオン)の話。
今までは我儘を我儘だと思わず自由に振る舞っていたエリュシオンが魔法の水鏡をみて、運命が一変します。
この水鏡をみてから本物の王子が現れ自分は偽物の烙印をおされ外にだされます。

どうしようっていうくらい泣いた。
何も知らず我儘だったシオンがこれでもかっていうくらいひどい目にあいます。
最初の400ページくらいはずっとボロ泣きだ…

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或るシカリオの愛 小説

砂原糖子  稲荷家房之介 

読み始めと読了後の感想の違いがすごい




密売業者から二束三文で買い取った商品の中に紛れ込んでいた男ルカ(受け)。
古道具屋のジャレス(攻め)は殺ししかできないというルカに仕事ができるようにと男娼としての商品になるようにと指南をするのですが‥


この作者様のお話は甘い話が多いという印象でしたが、今作は初めの方はまーったく甘くありません。
指南という名の感情の伴わないセックスは読んでいて全くそそらず、この辺りが苦痛で…

1

金曜日の凶夢 小説

夜光花  稲荷家房之介 

No Title

さすが夜光花先生と言わざるを得ない!
3冊ものの2作目ですが、このカップルが一番好き。
ふたりがようやく……のところで悲しい展開になっちゃうんだけど、そこからの盛り返しが本当によかった!
紀ノ川さんの超人的な耳バンザイ‼️
良麻の素顔、見たかったな。
割と現実的な話が好きなのでこういう設定にハマれるかな…?と思いましたがそこは夜光先生、めちゃくちゃよく仕組まれた作品で読む手を止められませ…

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或るシカリオの愛 小説

砂原糖子  稲荷家房之介 

続編が読みたくて仕方ない……!

好きな要素しかなくて悶えながら一気読みしました。

陽気な人々に反して暴力と銃声が鳴り響き、常に〝死〟と隣り合わせな街・南米が舞台。
そんなアウトローな設定ながらも、【心に傷を抱えた世捨て人×無垢でいたいけな殺し屋の青年】の不器用で優しい交流に心が満たされる〝愛〟のお話でした。

何と言っても、初めから甘々じゃない所が凄く良い!
〝甘々になるまでの過程〟が大好きなので、その過程を存分に…

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或るシカリオの愛 小説

砂原糖子  稲荷家房之介 

光をもたらす者

文句なしに読み応えのある作品でした。
異国情緒溢れるストーリーは私の語彙力は褒め称えられないほどの描写力。出てくる料理や民芸品をググったりして、現地の景色を想像しながら読むのが楽しかった〜!

特に好きだなと思ったのは、ジャレスの元恋人の女性の描き方。
BLだと『過去に付き合った人はいるけれど、こんな気持ちになるのはお前が初めて…』的な描写が定石かと思うんですが、そうではなくて、過去に誰か…

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或るシカリオの愛 小説

砂原糖子  稲荷家房之介 

心理描写の畳み掛けと疾走感が神!

久々に泣いた小説。長くこの物語の空気に浸っていたかった。めちゃくちゃ良かった!

日常の中に発砲音が溶け込んでいるような、遠い異国が舞台のお話。古道具屋の店主と捨てられた元殺し屋の少年、かと思いきや店主も実はワケありで――?という、メイン二人はどこかが欠けた者同士だった。

ジャレスが心に負った傷はとても分かりやすいものだったが、そこにしっかりフタをして生きているために、ルカ視点で見ると内…

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或るシカリオの愛 小説

砂原糖子  稲荷家房之介 

美貌の脇キャラに萌え…

砂原先生の無駄のない美しい文体が、タコスの国の乾いた街角の情景を浮かび上がらせるような、異国情緒あふれるラテンBLです。稲荷家先生の美麗なイラストがまた眼福でもありました。青空を背にして車のボンネットに乗るふたりの表紙は、めっちゃくちゃかっこいいですよね!

古道具屋のジャレスが、ガラクタと一緒に引き取った”特技=殺し”な青年・ルカとの奇妙な共同生活。組織の中で育ってまともな教育を受けたことの…

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或るシカリオの愛 小説

砂原糖子  稲荷家房之介 

作者買いですが…

雑誌掲載の表題作より書き下ろしの「恋を学ぶシカリオ」の方が好きでした。というかそれくらい途中までこのお話が好きになれるのか不安でした。
それというのもジャレスの事がなかなか好きになれずに困ってしまったんです。

もちろんとても魅力的なキャラなんですよ。ただ後に明かされる彼の過去を知れば成る程と納得出来るのですが、そこがなかなか明かされないのでルカがただ不憫にしか思えませんでした。

砂原…

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