yocoさんのレビュー一覧

運命の、糸はひそかに 小説

栗城偲  yoco 

オメガバース版シンデレラ

作者買いです。
高評価の中、申し訳ないですが私はあまり楽しめませんでした。
本当に本当に最後のほうまで受けが不憫なんです。
私は受けにはできるだけ幸せであってほしいのです。凄く感情移入して読んでしまうので、健気だったり不憫だったりする受けが幸せになるのは好きなのですが、あまり長期間の不遇を詳細に書かれてしまうと心が痛くて疲れてしまうのです。


幼い時に母を亡くしたオメガである泪(受け…

9

愛しのニコール 小説

凪良ゆう  yoco 

ニコールはもっと幸せになって欲しかった。

凪良さんの話ではスタンダードな想いつづけたらかなう恋。
初恋がかなう。それがハッピーエンド的な話。

想いの強さでどうにかなるもんでもなし、ニコールはもっと別に良い男がいたんじゃないか。
榮がニコールが自分を好きなんじゃないかって気づいてから「好き」と意識するのがどうも納得いかない。

長年そばにいてもそういう好きになれないっていう方がリアルな気がする。
それにこんな風にエンドへの気…

7

誰も僕を愛さない 小説

星野伶  yoco 

及川さん幸せになって

星野先生の既読の作品のなかで一番よかったです。

なんでそうなった?という部分が気になって、他の作品はなかなか読み進めるのに時間がかかったのですが、こちらはするっと読むことができました。

主人公の及川さんが不幸すぎて気の毒になりました。
横にいる刀根さんが、周りにいる人のなかで一番信用できるいい人だよ!
と読みながら応援状態でした。
本当に、周りにいる人が酷すぎました。
及川さん…

1

kiss you,kiss me 小説

ひのもとうみ  yoco 

苦労知らずの坊ちゃんの初めての挫折に翻弄される不憫すぎる受け

一目見てyoco先生のカバーイラストにやられた!!と思いました。
この子は何を見ているんだろう
何で泣いているんだろう
いったい何があったの?とぜひ読まねばという思いに駆られました。
いつもながらいいイラストです。

健気でいい子なのに、次々襲い来る障害にますます不幸になる受けが最後には誤解が解けてハッピーエンドという展開は大好きです。

でもこの苦労知らずな優吾があまりにも楽観的…

8

夜啼鶯は愛を紡ぐ 小説

小中大豆  yoco 

恋を知った歌姫の悲しみと喜び

切なさに胸を締め付けられるような思いで読みました。
yoco先生のイラストが素敵で手に取りましたが出会えてよかったと思う作品です。

初めて愛した人は恋人に対して不誠実な人。
パートナーと複数の恋人もいる貴族で実業家。
自分の知らないところで何をしているのか、他の恋人たちをどんな風に愛しているのか辛くて想像もしたくない。
一番の望みは他の人と別れて、自分だけを愛して欲しい、でもそれを言…

7

猫の王国 小説

犬飼のの  yoco 

ちょっとモヤモヤしちゃって

表紙が1枚得として素晴らしすぎる。
下部の空白がとても美しいですが、書店では帯が付いていたんでしょうか?

お話はちょっと痛々しかったです。

高校生になってから幼馴染みの泉貴洋に避けられ始めた森本由良は、川に捨てられた猫を助けようとして命を落としてしまうのですが、猫のために命を落とした者達が行く『死後の世界』に迎え入れられます。
由良は自分が溺死したのではなく『失踪した』という風に過…

5

氷泥のユキ 小説

朝丘戻  yoco 

読む人を幸せにする作品

あぁ、何て幸せなお話なんでしょ。
読んだ後の、この幸福感が朝丘先生の作品の素晴らしいところだと思います。

あらすじは上記を読んでください。
出会いは、泣きそうなくらい辛いのに、それを悪い方に取らない結生。読み進めていくと、結生の良いところが少しずつ感じられてきます。恥ずかしさや自分への劣等感などで、思っている事を、ストレートに言葉に出せないので、ついつい反抗的な話し方になっていましたが、…

3

正体不明の紳士と歌姫 小説

水原とほる  yoco 

セレブ(名士)になりきれない男の話

これは痛い話でも奇をてらう話でもない。
職業ものとかのお仕事BLでも受けが才能を見出されてのサクセスストーリーでもないし、華やかな設定を楽しむものでもない。
じゃあ何をどう掴んで読んでいけばいいんだと言うならば、田野倉侑吾という男の境遇について穏やかに一考してみる話…なのだろうか。
彼の事を”セレブ(名士)になりきれない男の話”として淡々と読んでいけばいいのかも知れない。

母親と叔父に…

5

kiss you,kiss me 小説

ひのもとうみ  yoco 

不憫設定詰め込み過ぎ

まず本のサイズが微妙に小さめです。(この出版社はこのサイズなのかな?いつもは電書ばかりなのでわかりませんが…)
健気受け、不憫受け、すれ違い、誤解、再会、どれもこれも自分好みの設定が盛りだくさんだったこの作品。しかもイラストはyoco先生ときた日には!もうっもうっ!って感じだったのですが…
ストーリーの方は、なんだろう?あまり心に響かないというか、頭に入ってこない?みたいな。多分…不憫設定をい…

3

kiss you,kiss me 小説

ひのもとうみ  yoco 

『可哀想な受け』は嫌いじゃないんですけれども……

これを書く直前に「私、ひのもとさんの本、何を読んだんだっけ?」と確かめたくなり検索したら『(作家の)傾向』の欄に「痛い」と書いてありまして……このお話も正にそう。蒼くんの転落ぶりは不憫を通り越して痛いのなんの。
それもね、多分この『転落』って、様々な制度を利用すればもう少しましな所で止められるはずだったんじゃないかって思うものなんですよ。
「親!とりあえず法テラスに行け!何をやっていたんだ、君…

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