高宮東さんのレビュー一覧

海色の恋は波瀾万丈 小説

若月京子  高宮東 

箱入りアホ息子

男との結婚が嫌で陸へと家出した人魚の深月。
逃げないようにと甘やかす婚約者の昂。

甘味で餌付されていく世間知らずの深月が可愛いです。
どんどん食い意地が張ったおバカさんに。
婚約者の昂は社長の息子でイケメンとモテ要素いっぱい。
でも昂には深月しか目にはいってません。
服にこっそり探知機をしこむほど執着してます。
テレビからいろんな知恵をつけていく深月
この後の二人がどうなってい…

1

強がりでも本気でも 小説

きたざわ尋子  高宮東 

セカンド・ラブ。

う~ん、別にキライじゃないんですが正直何を言おうか困るくらいどうってことない作品なんですよね。
引っ掛かりなくするする読めて、でもそれだけって感じです。

祐秋(受)が元彼に捨てられたトラウマに縛られてるとか、別れた後も(実家が隣同志で家族ぐるみの付き合いがあることから)否応なく縁が切れないとか、結構切なさを意識してるストーリーなのに、その元彼の(祐秋の中での)イメージとしての存在感だけは…

0

熱情と執着のベクトル 小説

きたざわ尋子  高宮東 

静かな熱情

飄々とした攻め×翻弄される受け。
これだけだとよくある組み合わせですが、無理矢理とかじゃなくて、攻めにきっかけを作られて、そのあとはなりゆきで、みたいな感じ。

まず読んで最初の感想としては、丁寧な文章だなぁと思ったんですよね。シリーズ物だからっていうのもあると思いますが、お話のボリュームに対して状況説明、登場人物紹介が多いです。物語を追っている感じになってしまって、受けと攻めの関係や心情を…

0

彼をさがして 小説

風見香帆  高宮東 

ただの記憶喪失ものじゃない


地味だけれど性格は女王様な主人公・相馬にひたすら尽くしていた攻め・勝倉が、記憶を失うことによって俺様な性格になってしまうお話。
相馬の前ではまるで下僕だった勝倉なので、二重人格のような豹変ぶりに戸惑う相馬の心情が細かく描かれています。

ただの記憶喪失ものではなく、記憶どころか性格までもがまるっきり変わってしまう攻めがとても斬新でした。
相馬は勝倉の手によって女王様に育てあげられたので…

4

コレクション・ブルー 小説

きたざわ尋子  高宮東 

食傷気味というのがぴったり 甘〜いお話です

きたざわ先生らしいお話で、ごくごく普通に楽しく読ませて頂きました。

内容は、会社経営兼大学生×超箱入り画家のピュアでごく甘なお話でした。
受けの瑠璃が純真無垢という言葉がぴったりな、健気な素直さん。そんな世間知らずな瑠璃に色々教ているうちに、攻めの狩谷も可愛いあまりにメロメロに甘やかして溺愛しちゃうんです。自分の事を信じて頼りにされちゃう可愛い無垢さ…しかも体も無垢ときたら愛しくもなります…

2

兄と弟のおとぎ話 小説

石原ひな子  高宮東 

結局どうなるの?

すみません、結局どうなるの?って雰囲気で終わってしまったような気がします。
8才歳の差のある義兄弟もので、兄は子供の頃に両親を事故で無くし父親の親友に
引取られ生活が始まり、旧家の名門一族なので親戚連中や同居してる祖母に虐げられ
その後8年たって両親に実子が出来るがとても仲の良い兄弟になる。

しかし、兄はゲイで進学と共に上京し弟は休みの度に兄の所へ遊びにいくが、ある日
兄は就職先の上…

0

兄と弟のおとぎ話 小説

石原ひな子  高宮東 

兄の本音が見えるまで

今月は血の繋がらない兄弟モノが2冊発売になりましたが、こちらどちらかというとしっとり大人系の切ない展開。
しかしながら、主人公の温度がものすごく低いのでイラっとするものが。
しかしそのイラつきを呼ぶものこそが、主人公のこだわりであったということだったのですね。
その結末を知るに、それはある種の執着の形でもあるということがわかるのですが、こんな事ならもっと早くに何故?とも思わなくもなく、しかし…

1

彼をさがして 小説

風見香帆  高宮東 

単なる記憶喪失ものではない良作♪

もうもう、すっっっっっごく好みのお話でした!

あらすじを見て、記憶喪失で地味受けかー、結構好きかもwと軽い気持ちで購入したのですが、大正解!!!

前半が相馬(受け)視点で、後半が記憶がもどった勝倉(攻め)視点という二部構成です。なので、きちんと攻め側の気持ちも丁寧に描かれていて、かゆい所まで手が届く作品。
後編で、勝倉が相馬を好きすぎて嫌われないようオロオロする様子がしっかり伝わって…

12

彼をさがして 小説

風見香帆  高宮東 

攻めが好み過ぎました・・・!!

すごく面白かったです。攻め→→→受けが大好きなんですが、ドストライクでした。本を読んでる最中はテンションが上がり過ぎて、2~3度体温が上がった気がします(笑)

受けは、初めは女王様というかちょっと我儘なんですけど、攻めが好きすぎて持ち上げすぎてしまった結果そうなってしまったので、後半に分かる出会いの辺りを読むと、素直で優しいあの子が序盤の女王様になるとは・・・と(^▽^;) 受けの相馬が余計…

11

親友と恋人と 小説

椎崎夕  高宮東 

お人好しと保護者

親友同士の中司と祐一。
周りの友人達に良い様に利用されるお人好しの祐一と、無愛想だけど祐一を助けてくれる中司。
周りから見たら正反対の2人だけど上手くやっていた。
中司に好きな人がいると人づてに知った事で、そんな事も本人の口から教えてもらえなかった自分達の関係は本当に親友なんだろうか…と悩む祐一。
祐一はお人好しだけじゃなくて、ネガティブでぐるぐる考えちゃう性格ですよね。
中司に避けられ…

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