最新レビュー一覧

きぐるみセンチメンタル 小説

宇喜田紅  九重シャム 

中の人の熱さに灼かれて

電子中編。

昨今注目されている「着ぐるみ」界隈。(←ホント?)
こちらは小説での着ぐるみBLです。

主人公は広告代理店のリーマン・木野。
潔癖症気味で他人との触れ合いや体温が苦手。
他人には絶対秘密で、プライベートでは専らぬいぐるみや着ぐるみを推していて…
そんな木野が出会ってしまったのが「森の妖精モルモル」。
モルモルが出るキャラクターショーに毎回変装して駆けつけ、子供達に…

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彼が愛しているのは 小説

安西リカ  橋本あおい 

過去を上書きするのではなく、過去とも共存する愛のカタチ

このお話、面白いなと思ったのが過去の恋と現在の恋が同じだけ重要視されていることです。

真白が過去に愛した恋人の恋物語に想いを馳せる一方で、セフレ関係にある年下後輩・町田にどんどん惹かれていくという恋愛の二重構造になっています。
こういう場合、過去の恋愛を引きずる真白に対して町田が過去の愛なんか俺が上書きしてやるぜ〜!ってなりそうなもんですが、このお話は好きな人の過去の愛もまるっと受け入れま…

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ミルキィノベルズ「休日のご褒美」アンソロジー バレンタイン編 01 わがまま王子は執着騎士の求婚を無理難題で振り切りたい 小説

虎ノ威きよひ  さばるどろ 

愛激重騎士様×心の声が騒がしい王子様

ずっと王子が可愛いです!
初っ端から心の声が騒がしい(笑)
美しすぎて本音と建前を使い分けて過ごす王子様は内心ではハラハラやソワソワ忙しく、その騒がしさが軽妙で笑いとドキドキを与えてくれるのがこの作品の良いところ!
騎士様は終始ブレない激重感情を見え隠れさせながら王子の為にあれやこれやと贈り物を届けるのだけれど、その全てが仕掛けとなってエンディングへ繋がっていくのが面白い。

0

ひと恋、手合わせ願います 小説

椿姫せいら  コウキ。 

頑固?変人?

囲碁のことだけを考えて生きてきた阿久津は
最初から最後までずっと"少し様子がおかしい人"で、そこに驚かされながらも面白いと思わせてくれるテンポの良さはありましたが…
あまりにも変人でどこまでも不思議ちゃんなので、だんだん受け止めきれなくなってしまいました。
ツッコミどころが多すぎて、面白いを通り越して冷静になってしまう感じ。
世間知らずになるくらい囲碁だけを見つめて生き…

1

家族になろうよ 小説

月村奎  宮城とおこ 

薄幸不憫健気受けが家族を得るまで

作者名を知らずに読んでも、あぁこれは月村さんのだなとわかると思います。
月村作品を何冊も読んでる人なら。

両親を相次いで亡くし、頼る人もいないから、独りで必死に生きている空。

事故がきっかけで攻めの堤と出会って、堤の店でバイトすることになるんですね。
で、必然的に堤の家族と過ごす機会が多くなるんだけど、元気な小学生の姉弟がかわいい。
姉弟のわちゃわちゃっぷりと、否応なしに巻き込ま…

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美しい彼 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

とにかく神。

攻めであるヒラがすっごく気持ち悪いんです。とにかく気持ち悪いけどそのくらいの執着があってこそ成立するカップリングだと思います。この巻はくっつくまでのストーリーが長めで、でもだらだらせずにすっごく読みやすくて惹かれました。前半は平良の心情がたくさんあって、苦しみとか平良の考えていることが独特すぎて世界観にのめり込んでしまいます。でも後半は受けの清居の心情が描かれていくので、平良の意味不明な行動だった…

1

黒竜の王弟殿下は幸福なオメガの王子を溺愛する 小説

幸崎ぱれす  笠井あゆみ 

強き者の弱さと、弱き者の強さと。黒竜αパパ×美貌のΩママ、それぞれの戦い

母となったシオンの強さ、たくましさが胸熱の、最高の続編でした…!

愛するつがいと我が子を守るため、圧倒的な力を持って立ち向かう黒竜αパパと、
知恵によって事態打開を図る美貌のΩママ。
迫力の戦闘シーンもあり、ハッピーエンドは確約のはず…!と思いながらも
手に汗握って見守りました。

こちら、BLアワード2026にノミネートされていた
『黒竜の王弟殿下は孤独なオメガの王子を寵愛する…

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お求めのΩではありませんが絶対に幸せ夫婦になってみせます! 押しかけ花嫁は両想いに気づかない 小説

野原耳子  今井蓉 

やんちゃオメガの嫁入りラブコメ

可愛らしい表紙イラストが印象的で、ジャケ買いする方もいるのでは。かっこいい攻めの溺愛・熱視線と、赤毛の受けのかわいい姿が和みます。

大食らいのやんちゃオメガという珍しい設定です。
パーティーで助けてくれた攻めのことを忘れられない受けは、ストイックに自分磨きを重ねて嫁入りの日を迎えます。

受けには三人の姉がおり、前作同様に女性の登場人物が多い点も印象的です。
受けを全力で支えながらも…

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無能な皇子と呼ばれてますが中身は敵国の宰相です 6 小説

夜光花  サマミヤアカザ 

いよいよクライマックス!レジェンド夜光先生の手腕が冴える6巻

6巻はいよいよクライマックスに差し掛かり、畳み掛けるようなストーリー展開と、怒涛の感情のカタルシスが際立ちます。
汚泥の中に咲く花のように、逆境の中でも皇子然としたリドリーに惚れてしまったのだと、ニックスが語るくだりが胸に響きます。

攻めのシュルツには「少年は神」シリーズのランスロットに通じるものを感じます。(一途なドーベルマンタイプでめちゃめちゃツボです。)
マッドは妹の仇である一族郎…

1

彼が愛しているのは 小説

安西リカ  橋本あおい 

抱えた傷ごと包み込まれ、ゆっくり育ってゆく気持ち

決して消えぬ大きな喪失を抱えた受けを、
その傷ごと愛する攻め。

信じられないくらい一途な攻めの包容力が胸を打つ、
受けの救済ストーリーです。
途中からティッシュが手放せなくなるほど、泣けて泣けて、泣けました...

肌色な表紙にちょっとドキッとするけれど、
内容はとてつもなくピュア。
読み終えて表紙を見返し、攻めが受けを見つめる
その優しい視線に、たまらない気持ちに。

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