あさだ2枚さんのレビュー一覧

見えない星 コミック

京山あつき 

いちご

一巻「聞こえない声」の感想で、この作品がおよそエロくないような書き方をしましたが、京山先生の作品らしいエロさがしっかりあります。しずる感やら背徳感やら。

引田は性的に今井を好きなのかな?とも思ってましたが、もうすっかり今井の虜で。女にも男にモテそうな今井から、こんなに全力で愛されたら、陥落しないわけない。

あとがきで先生がチラッとそれっぽいこと書いてますけど、高校生らしく好きなものに打…

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Speechless 小説

キム・フィールディング  スカーレット・ベリ子 

ウィスキーとシトラスが香る

CPの片方、ドリューは失語症で、セリフが一切ないという珍しい作品。物語のテンポが悪くなったり読みづらいと感じることは全くありませんでした。キム・フィールディング先生の作品は初ですが、冬斗先生の訳文もしかり、お二方とも大変お上手なのだろう。

発声ができない失声症と混同していましたが、失語症は単に声が出ないというモノではないのですね…万人に辛いことは明らかだけれど、小説を書くことを生業としていた…

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星に願いをかけるには 小説

イーライ・イーストン  麻々原絵里依 

口では「ノー」心は

大好きな月吠えシリーズ3作目です。買い逃していましたが、新書館のセールで購入しました。60周年おめでとうございます。モノクローム・ロマンス文庫ははずれがない!

シリーズを読み返さず挑みましたが、逆に良かったかも…と思うほどランスとティムが辛い!序盤早々、ティム・ビューフォートと名乗った彼にニッコリとしてしまったのも束の間、悲劇が彼らを襲います。

ジェイソンは心ない人のようで、マイロを引…

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ホライズン コミック

藤たまき 

季節の描写の美しさが

終わりが分かっているから辛いけど、終わりが分かっているからこそ終盤苦しくなりすぎずに読めたところもあり。信仰は人を救うし、人を苦しめることもある。

「人は誰でもいつか 過去を切り離して大人になる」とデービットが言う。完全に切り離すことは出来ない気がするけれど、少し遠くに置いて、また振り返って慈しむぐらいになれたら、きっとずっと楽になる。

「自分勝手で子供っぽくて」とジョナサンが言う。事…

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プライベート・ジムナスティックス 3 コミック

藤たまき 

330頁

大人になっても案外と変わらなかったりするし、不安なことも増えるけど、子どもも子どもで大変で、その狭間にいる彼らもまた大きな不安を抱えている。結局不安なく生きられるときなんてないじゃあないか。

ルイの語りでも、また淳くんが輝くんだよなぁ。そして最早アンディーに対しては嫌悪しかない。もともと甘夏おなじく良い印象はなかったのに、ひどい有り様だ。仮に立木が知ったら、この"悪"です…

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プライベート・ジムナスティックス 2 コミック

藤たまき 

3巻完結2巻目

寝た翌朝に「3分以内に帰ってくれ」と言う甘夏くん笑
受け側にしろなかなか辛辣である。

世紀末(1巻のあとがきより)…この頃はまだアイススケートは当たり前のレジャーではなかったんですね。今や日本でも、みんなが気軽にやるかと言うとそうではないかもしれませんが、観戦するものとしては割に当たり前の"野球やフットボールみたいなレジャー"にはなった気がします。

1巻から1人相…

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プライベート・ジムナスティックス 1 コミック

藤たまき 

3巻完結1巻目

基本的に社会人CPが好きな自分が、少年の良さを感じてしまうのが藤たまき先生の作品。
こちらまさに少年から青年、大人へ変わる様を見物させてもらうお話。ただ、青春の純粋で綺麗なところだけではなくて、未熟であるが故のドロッとした感情か、嫉妬とか、独占欲とか、不安とか、過剰な自信といったものが、恋愛にもスケートにも現れて、濃厚。ま、大人でも持つし悩み続ける感情なんですけどね。

前半のセラの葛藤も、…

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木々は春 コミック

中陸なか 

「ミモザは生命力つよいから」

「たゆたう種子」のスピンオフと知り立て続けにこちらも。中陸先生の登場人物の作り方とっても好きだなと気づく。木庭先生が由木に披露した水切りやミモザに関する知識が、小林との会話に由来しているという描写が堪らなく好き。小林のことは忘れなくていいし、小林が木庭の一部を形成していて、それが由木にも伝わって…こんなふうに人と人が繋がっていくんだなぁ、みたいなじんわり感。

木庭が「君のことが怖くて犯罪にで…

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いびつなボクらのカタチ(上) コミック

見多ほむろ 

合冊版で買いました

キャラクター作りがとてもうまい!「好みじゃなかと」でも働く男の描き方が上手いな〜と思いましたが、こちらも人間らしさに愛着が湧く。
佑真は穏やかな大人の男のようで、母親の前ではただの息子になってしまうし、男に振られたらしっかり落ち込むし、自暴自棄にもなる。
伊吹も人のお世話が大好きなようで、自分のことがままならぬ弱さもある。

「こんなの迷惑に入らないわよ 順番順番 みんないずれ誰彼の面倒を…

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オロチの恋 2 コミック

雁須磨子 

まるっとバナナ

終盤のたたみかけるような事件の連続に笑いながら読んだ。変な人だな。こんなのに恋されても恋しても大変だけど、すごく幸せなんだろうな。でもすごく深く愛してくれそうで、人生は豊かで幸せなものになりそう。

オロチって変な人に見えて(変な人だけど)普通の感覚で生きてるとこも結構あって。ふっと笑う時ものすごく可愛いし。雷キレーって笑うとこなど非常に可愛い。
「いやじゃねえよ」「そうか よかった」このや…

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