Mさんのレビュー一覧

ラブストーリーで会いましょう 上 小説

砂原糖子  陵クミコ 

微妙なラインの書き分けがうまい

 編集部に勤める上芝駿一は、人気恋愛小説化の庭中まひろの担当に無理やりさせられることになる。その理由は身長が185cmという先方の指定に合ったから……。
 待ち合わせ場所に、海外の偏狭の地に行ったままの格好で向かうと、まず店に入れない。いわゆるドレスコードというやつで、弾かれてしまう。
 何とか待ち合わせ相手の名前を出して通してもらったけれど、席には誰もおらず、隣の男の手元から「エスカルゴ」が…

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水曜日の嘘つき 小説

かわい有美子  街子マドカ 

話のバランスが残念

 椎名吉見は、アルバイト程度でモデルの仕事をしているモテ男。
 学内三大クズと言われるくらいに来るもの拒まず、ただし、決定的なことは言わず……で暮らしていた。

 そんな時、サークルの飲み会で同大学に通う元天才子役・橘真尋を落とすと約束してしまったのだ。

 どうせ、落とせはしないだろう……とダメ元で声をかけてみると、意外なことに返事は「OK」。
 驚きながらもデートに誘ってみると楽し…

3

ファンタスマゴリアの夜 小説

砂原糖子  梨とりこ 

訳ありな二人の遠回り

 束井艶は幼いころ、キッズモデルとして活躍していた。
 けれど、とある事故からキッズモデルの仕事を辞めざるを得なくなる。
 そんな時に出会ったのが、雑貨屋にいた永見嘉博だった。
 決して女らしいとは言えない見た目の永見は、店番をしながらワンピースを着ていた。それを不思議に思う束井だったが、実はそれには理由があって……と。

 そんな訳アリの二人が出会って惹かれあって、離れて、再開してくっ…

2

俺がいないとダメでしょう? 小説

音理雄  榊空也 

忍耐強い幼馴染み……

 役者を目指す奎には、登吾という名前の幼馴染みがいる。
 登吾は、幼いころから奎について回っていて、「役者を目指す!」と言い、田舎から出てきた奎の後を追って、東京まで出てきて、奎の身の回りの世話をずっとしてくれている。 そんなある日、劇団員の一人が、登吾のことを「好きだ」と言い、それを聞いた奎が、その仲を取り持とうとする。
 その行動に気づいた登吾が、奎から距離を置かれてしまう……。
 いつ…

1

職業、王子 小説

砂原糖子  小椋ムク 

忍耐力が……

 アラブの王様(王子様)に拉致監禁されたら、まさかの王子受けだったという話……(ざっくり)
 今までアラブの拉致監禁モノって王様攻めがほとんどだったと思うんですが、まさかの王子受け。ちょっとこの辺りが新しいところだと思います。
 まあ、ちゃんと説明すると。

 親の借金のせいで、AVビデオレンタル店に勤める綾高大地は、突如、店を訪れた職業欄に「王子」と記入した少年に拉致され、目を覚ましたら…

1

クマのおいしい縁結び 小説

真崎ひかる  六芦かえで 

テディベアのとりもつ縁

 夕偉は、物の言葉が聞こえる、という能力を持った大学生。
 しかしながら、夕偉自身はその能力を面倒に感じていて、なるべく普通に生活したいと考えていた。
 ところがそんな夕偉の前に現れたのは、カラスに襲われている喋るテディベア。テディベアは、長い間会えていない「あの子を探してほしい」と夕偉に言ってくる。
 最初はお断りだった夕偉だったが、テディベアの情熱にほだされて、「あの子」探しを手伝うこと…

2

隣りの コミック

腰乃 

字が小さいのだけ注意!

 しょっぱなは、2階から男が降ってきたコンビニ店長のお話。

 なかなかに夢のあるシチュエーションで、間男になったその男の人があんなことやらこんなことまでしてくれる。
 相手のことをいとしそうに語るその姿に
「自分のことをこんな風に思ってもらえたらなあ……」
 と店長の妄想がスイッチオン。
 そしてそのまま、おいしくちょうだいしてしまいました……と。

 空から降ってきた男の子に惚…

1

隣の彼 コミック

木下けい子 

もう一冊くらいあると嬉しい

 田舎から東京のアパートに引っ越してきた松田の隣人は、八乙女という名の無精ひげの怪しい男。
 おまけに、子供が一人いるのだが、その子供は、八乙女のことを「パパじゃない」と言う。なにやら訳ありの家族に、松田は近づかないことにしよう……と思うのだけれど、端々で見せる八乙女の優しさや、弱さに次第にほだされていく……

 という感じの話でした。
 個人的には、子供を手放しちゃったりの山あり谷ありは…

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ふるえる夜のひみつごと コミック

小椋ムク 

かわいいお話

 こちらも可愛いお話。
 高校に入学し、寮に入った古屋は、小柄で気の強い氷見と同日になる。
 けれど、氷見は、見た目に反して、古屋に対してなかなか心を開いてくれようとしない。
 それは実は、氷見の過去に抱えてしまったトラウマに関係があって、同じく眩しすぎる明かりが苦手、というトラウマを持った古屋はそんな氷見に親近感を抱くが……

 という話でした。
 まあ氷見のトラウマも、小さい頃迷子…

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みづいろとぴんく、それからだいだい。 コミック

小椋ムク 

かわいい系のお話

 なんと表現したらいいのか分からないですが……
 とても可愛い話。
 であったのは、確か。

 部活の先輩後輩のラブラブ話だったり。
 ボロ屋に迷い込んだピュアな少年の話。
 久しぶりに再開した幼なじみの話。

 などなど、とてもかわいい話のオンパレードでした。
 私としてはとってもよかったです。

 ちょっと前のBLの作者さんのオムニバス的なものを、しかもかわいらしい絵のも…

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