雀影さんのレビュー一覧

千 -螺旋の錠- コミック

崗田屋愉一(岡田屋鉄蔵) 

北龍の美しさよ

時代物ファンタジーの続巻。
魂と引き換えに願いを叶える千載と、ひょんなことから同行者となった草薙主税の物語。
第1話はちょっとイレギュラー、依頼者の呼びかける声にたどり着いたのに、依頼を受ける前にその願いは解決してしまう。美しい力士と絵師の話。
第2話は吉祥菩薩と盗賊団の兄弟の話。
第3話は海馬と海賊団の兄弟の話。
こうしてまとめて描くと2話と3話は陸と海との差はあれど、似たような設定か…

2

千-長夜の契- コミック

崗田屋愉一(岡田屋鉄蔵) 

神と人が近く暮らしていた頃のお話

長く積み本箱に沈んでいたのを発掘。
どうしてこれ今まで沈めちゃっていたかな。
ガッツリした絵で描き込まれた時代物ファンタジー。
まず、この絵だけでもくらくらしちゃうくらい萌える。
千載の人間を超越した美しさにも萌えるし、草薙主税のこの立ち姿にも裸体にも萌えるよね。
収録されているお話は3話と短い描き下ろし。
千載は、魂と引き換えにその者の願いを叶えながら、いつ始まり、いつ終わるとも知れ…

2

恋の二人連れ 小説

久我有加  伊東七つ生 

その「あかん」はあかんやろ

「疾風に恋をする」に続く、大正末の大阪を舞台にした作品。
今作は、カバーイラストも、大正モダン風のタイトルロゴや、友禅風に意匠化された鳥や花に囲まれた和装とスリーピースの洋装姿の主役二人、手には帽子っていうところも時代背景をよく表していて好印象。
中身の方は、この!この!! おっとりとした古めかしい関西弁が、もう、最の、高!!で、んまに萌転がるねん。
主人公の梓くん、天然系健気受けちゃんでは…

4

胸にとげさすことばかり(下) コミック

雁須磨子 

短髪が

上巻ではほとんど進展のなかったストーリーですが、最終的には収まるように収ります。
うん、まあこれで収まりませんでした、みたいな話になるはずがないので、ザックリ言いいすぎてネタバレと言えばネタバレかもしれないけど、結末についてはまあ置いとくとして、
この話のメインは「それとこれとは関係ない。全く別の話なんだ」ってことが、見えるか、見ようとできるかって所にあって、そこを見極めることができたからこそ…

3

四人のにびいろ(1) コミック

akabeko 

お話の先がわからないとこもいいけど、それより、何より、絵がいいの

ヤクザの異父兄弟を中心に、兄の方の愛人と、その愛人とかかわりを持ってしまったが故に巻き込まれてしまった一般人、この4人の間の愛憎にヤクザの内部抗争が絡んで進んでいくお話。
メインの4人の間には、恋愛的な相思相愛なカップルが全く成立していなくて、どれがどれを、誰が誰をって、関係の先が全く読めない所に、凄くワクワクする。
ヤクザ物としてもこの先どう展開するのかも気になる。
と、このストーリーも面…

3

恋の足音が聞こえる コミック

野萩あき 

先に惚れてた方が

この地味なおっさん二人のカバーイラストに、「恋の足音が聞こえる」なんていうロマンティックなタイトルのミスマッチ。
言っちゃあ悪いが表紙を見ただけじゃ、華もエロスもあまり感じられないこの本を今になって買ったのは、「リバ」の一言が目に入ったから。
腐れ縁の同級生とようやく結ばれる大人の恋。
一方は相手にずっと恋しているのだけれど、その恋を告げるよりは友達として近くにずっといることを選んで、
一…

12
非BL作品

Op‐オプ‐ 夜明至の色のない日々 1 コミック

ヨネダコウ 

非BLだからこそ、むしろエロい

ヨネダ先生の非BL新刊。
非BLではありますが、そこはそれ、さすがのヨネダコウと言うべき作品。
ストーリー自体は『保険調査で「嘘」を暴く新感覚ミステリー』、作中で扱われる保険調査案件の他に、主人公には何か大きなものを抱えているのが見え隠れして…、とまだまだ続くようです。
この作品、絶対的な非BLとして描かれているのに、ここからBL的な二次展開がいくらでもできそうな、何か非常に香しい雰囲気がひ…

4

終末のワルツ コミック

鮫沢伐 

懐かしかった

近未来SFファンタジーです。
なんだか、ものすごく懐かしい感じがした。
BLにBLって名前がまだ付いていなかった頃に、萌を萌って名前でまだ呼んでなかったような感情を思い出させるような感じ。
SFファンタジーとしての設定も、ふんわりさせ具合が絶妙で、読んでいてストレスを感じることもなかったし、それに加えて、この絵!
すごく読みやすかった。
画面構成や描線の細さ、背景の描き込みの量、破綻のな…

6

恋かもしれない(3) コミック

波真田かもめ 

年下彼氏は

シリーズの完結編。
中でも、第11話が作品全体を通しての最大の山場かな。
帯にもなっている
「こっそり生きてこーよ 二人で」
のセリフに至る、踊場と弥生のやり取りが、恋愛の本質を突いていて感動した。
このセリフを言いきる弥生の若さのパワーに、踊場もついに降参してしまうのも納得。

弥生が望んだクリスマスプレゼントは、踊場の自宅の、踊場のベッドで二人で寄り添って眠ること。
何もせずに…

3

寄越す犬、めくる夜 (3) コミック

のばらあいこ 

一番残酷なのは

うぅー、一気に読んじゃった。
ここで、ここで終わるかー
新谷をはさんで、菊池と須藤の3人が一部屋に、
愛し方も、愛され方も知らなかった、そもそも、愛の存在さえ知らなかった3人が、
愛すること、愛されることを知ってしまった幸福と不幸。
この先に待っている結末って、誰かが幸せになったとしても、誰かは幸せを得られそうもない。
それよりも、誰一人として、幸せになったりしそうもない。
いったい…

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