雀影さんのレビュー一覧

インディゴの気分 コミック

丸木戸マキ 

前作があったからこそ読めた作品

これぞスピンオフの鑑というか、前作があってこその、結局くっつかなかった二人のお話って所がすごく好き。
木島はポルノ大作家・蒲生田の最後を看取ることで、自分の中にあった色々な物、親との確執であったり、小説を書くことであったりを、乗り越えて、受け入れて、踏み出したけど、城戸は大した覚悟もできないまま、木島との関係もその場の勢いだと、なし崩しにして、怖気づいて、結局は「普通」の家庭を手に入れて、逃げた…

9

2119 9 29 小説

凪良ゆう  草間さかえ 

泣かされました

これは、もう、最初から泣くよね。
冒頭の美憂との最初の出会いの話からもう、ずっと、ズルズル、グスグスしたまま一気に読んだ。

スピン元となった前作「ショートケーキの苺にはさわらないで」も感動的なお話だったけど、個人的にもやっとしてた、アンドロイドについての疑問とかがこの作品内でだいぶ解消されたので、戦争後のトラウマを抱えて、思考がより人間に近くなったアンドロイドと本気の恋をする話にも納得でき…

7

舟を浮かべて コミック

阿弥陀しずく 

スパダリ(仮)はちょっと面倒で、結構ちょろい

スパダリ攻めに男前美人受けのお話と、高校生の初めての恋物語の素晴らしいマリアージュ!
って、まあ、マリアージュって何よって感じですが、
お金持ち学校に通っていたお坊ちゃまが、公立高校に転校してきた理由は…、というところから始まるお話。
このお話のいいところって、主人公たちがそれぞれの想いを、大事なのは、自分たちがどうしたいかであって、男同士だからとか、他人にどう思われるとか、そんなことは関係…

3

青銅の愛人 小説

剛しいら  珠黎皐夕 

未来は明るくね

シリーズ番外・アーサー編は、クローン人間と心を持たされたロボットの恋と愛の物語。
そして、アンディと仁の一途な恋の幸せな結末の物語。

アーサーは、報われない恋と自分の淋しい心を埋めるため、成人を迎える誕生日の夜に、アダムを移植したロボットに禁断の改造を加えます。
アーサーは例え大天才科学者の頭脳を持っていても、心は愛に飢える貪欲な子供。
そして、もう一人、ちゃんと家族に愛され満たされる…

3

ばらの森にいた頃 コミック

雲田はるこ 

18禁にしてしまいたい

随分と久々のBL短編集。
短編がコミックスのまとまるのも久しぶりだし、まとまるとなってから実際に本が出るまでもちょっと待たされたけど、待っただけのかいがあった充実感。
表題作のばらと吸血鬼のお話の結末の切なさや、「モンテカルロの雨」の売れなくなった中年俳優と新進俳優の恋のお話のロマンティックさ。
「ヨシキとタクミ」の昭和ヤンキー感ただよう微笑ましさに、blogをキーワードにした「Be her…

2

ブルースカイコンプレックス 3 コミック

市川けい 

ままならなさを正面から描いていて好き。

高校生ならではの「ままならなさ」が、たっぷりと味わえるシリーズ3巻目。
高校3年、付き合って1年。
このまま地元に残るのか、東京へ出るのか、進路のことは考えなくちゃならないし。
二人でイチャイチャしたくても、家には家族がいるし、他の場所ではできることに限界があるし。

この、ままならないことを、二人して、すれ違ったり、話し合ったりしながら、少しづつクリアしていくストーリーって好き。
二…

4

スリーピング・バグ コミック

京山あつき 

超!超神で!

ああっ!
これよ!
こんなお話しが好きなの!
こうやって、ゆっくり、ゆっくりと、恋とは、恋愛とは何かを探っていくようなお話。
「一緒にいたい」からの、その先へ進むための手掛かりを探して、ずっと探し続けて、ようやく見つけだす。
見つけてみれば単純な言葉だけど、その言葉一つで回路がきれいにつながって、次々と扉が開いていく。
更に、いざセックスとなってからも、すこしづつ慣らして(開発して)行…

10

にいちゃん コミック

はらだ 

ゆいの覚悟

超ネタバレ注意

愛されたかった過去を、愛することで補てんしようとして更に傷ついた男と、
愛していたのに幼すぎて引き離されてしまった過去を、バリバリと力尽くで取り戻す男の話。

第1話、2話を読むと、「ショタ」の一言が大地雷の方にはもうこの時点で放棄案件だろうけど、これが話が進むにしたがって、5話目で大転換。
とにかく最初から、ゆいくんの覚悟が違う。
逃げたこと、引き離されたことを後…

6

背後にメガネ コミック

雪路凹子 

マツゲが好き

凄く好き。
この超絶に細密で耽美な絵と、お下劣にナンセンスな設定と、王道な切ないロマンス、さらに極め付きリアルなかわいい小動物たちと股間に咲き誇る花。
絵だけ見てれば、どんな耽美な世界が繰り広げられているのかと思わせるのに、同じ耽美な筆致のままに描かれる違和感のある小道具、違和感のあるポーズ、
そして、言葉としてはシリアスなようでいて、キャラクターの外見にを裏切る会話。
ごく普通の感性を持…

3

ドラマCD「MODS」メーカー特典トークCD 特典

お酒好き

斉藤さんの仕切で、主演の若手お二人と、大ベテランのお二人の4人でのトーク。
本編とはがらりと変わって、明るく和気藹々とした雰囲気で始まったトークは、役も役者さんも若い二人を、役も演者としても大人の二人が巧く盛り立ててとても楽しい時間でした。
本編が辛かった分、最後のシーンのほのかな明るさを、優しい楽しさへと繋げるような、そんな気分にさせて頂きました。
ご自分の役について、自分以外の役ならどの…

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