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藤たまき
雀影
ネタバレ
ほのぼのと始まるお料理男子のお話です。 主人公の恩はカフェを営む母に似てお料理が好き。 気の強い姉の逆鱗に触れないように、いつも縁側に避難しています。 ある日、姉が振ったデブ男くん英太郎の、姉を見返すためのダイエットの手伝いをすることになるのですが、、、。 誰の心にもある、自分では埋められない秘密の空洞。 優しいかわいい絵で、ほのぼの始まったお話は、英太郎の心の空洞から、監禁凌辱…
一穂ミチ yoco
「キス」の続編です。 というよりも、「キス」とこの「ラブ~キス2」が揃っての一つのお話です。 前作「キス」では、何とも曖昧なまま放り出されたように終わった二人のお話でしたが、この「ラブ」でも二人の物語は、やっぱり曖昧なまま、切れそうで切れない関係が続ている所から始まります。 お互いに好き合っているのは、第三者から見ればバレバレだし、明渡自身も「もう、好きで良くね」なのですが、苑が自分で自分の…
ゆき林檎
とても繊細で素敵な作品でした。 ゆき林檎さん、コミックスの出版数は少ないですが、このクオリティの作品が読めるなら、待つ甲斐があるというもの。 戦後間もなくの昭和28年という時代設定が絶妙です。 山の中で隠れ住むには、これより前ならもっと簡単でしょう。 高度成長期の開発の波をギリギリに逃げ通すことができれば、テンと修一郎の約束の70年後を、再び打ち捨てられた山の中で、自然へと還る穏やかな別れ…
鹿島こたる
「うつくしい体」のタイトルに恥じない、非常に美しい絵のコミックス。 ミチルがとんでもなく美しいのはもちろん、夕路も美しいし、なにより泰泉が美爺。 ストーリー的にはもうちょっと泰泉とミチルの間に何かあってもとも思ったけど、夕路がミチルを人間として意識して欲したのに対しての、泰泉は人間としてのミチルに何とも思ってないって所がお話のポイントなのだろうから、これでいいのだと思う。 それにしても泰…
キヅナツキ
春樹が秋彦をあきらめる4巻に続いて、この巻は、思考停止に陥っていた秋彦がようやく立ち直るお話。 真冬は、フェス予選に向けた新曲の歌詞作りに詰まって雨月を訪ねます。 どうしようもなく固まってしまっていた、雨月、秋彦、春樹の関係が、真冬の歌で解れだすライブシーンが圧巻です。 歌詞そのものや、歌のメロディーは、絵ではわからなくても、 ずっとこのままと思って、どんなに望んでも、きっと朝は来て、何か…
はらだ
全くエロなしで、むしろニアBLともいえる作品だけど、愛を描いた物語として、とても、とても、よかった。 自分自身への罪の意識から、虚ろなクズ男として生きていた主人公が、押しかけ天使と暮らすうちに、自分で自分を受け入れていく。 自分を受け入れて、自分を赦す事は、単に自分が楽になるための逃げじゃない、そこから…、 それは、記憶を失っていた天使も同じで…。 描き下ろしでは、残された人生を一人で…
座裏屋蘭丸
もうこれは、どこを見ても眼福という他に言う事はないほど手の込んだ作品。 シャングリラに住まう男娼の小鳥たちの美しさや、試情夫たちの美丈夫っぷり、そして、部屋の調度品やグリーン、庭の植栽までもが、本当に隅々まで美しい。 お話はかなりゆったりしたテンポで進むので、この第1巻だけではフィーやアポロの背景がちょっと覗けるくらいなのだけど、この絵をしっかり楽しむには、この位ゆったりしたストーリー展開がむ…
わたなべあじあ
ほぼ丸っと一冊、光陽とアウロラ編です。 1,2巻がどんなお話だったか関係なしに、これ、独立した一つの物語としてすごく好きです。 SF設定を借りた異形の姿が美しいライカンたちの恋物語としてでも十分素晴らしかったのですが、その世界はもっと広く、深く構想されているようです。 この世界のすべてを見せていただくには、それも、この絵のクオリティでとなると、それこそ10年単位の時間がかかりそうですが、私の…
菅辺吾郎
はじめましての作家さん。 いやぁ、なんで今までノーチェックだったかな、この作風すごく好き。 どうもレーベル的にBLで引っかからない&BL系の新刊が最近出てないぽい。 この本も、たまたま書店の一般の新刊棚で、オッサン二人のカバーイラストに「恋にしなかった。だから今もそばににいる。」の帯が目に付いて、好物かもって思って買ってきた。 幼馴染の拗らせ愛パターンその物も好みなんだけど、拗らせて、離れ…
八月八 大橋キッカ
実は異世界召喚物とか、異世界転生とか、すごく好きで、アニメはもっぱらそれ系中心に見ているのですが、その原作のラノベやコミックの異世界ファンタジー物はあんなに溢れかえっているようでも、それがBLでとなると、なかなか、ありそうで滅多になかった。 こういう、無理やり異世界に連れてこられちゃった主人公が、自分の才覚で異世界と渡り合うお話が、それがBLで読めただけでも嬉しいのに、その上さらに、この主人公の…