雀影さんのレビュー一覧

code:G コミック

阿部あかね 

これが愛なの

爛れたバンド物って、美味しいよね。

子どもの頃に、初めて連れていかれたライブで見て、衝撃を受けてずっと憧れていた、解散してしまったインディーズバンド。
大人になって、偶然再会した、あこがれのギタリストは、花屋の店主になっていた。

最初は、圭史と遥の不毛な執着愛に巻き込まれたような志門だったが、やがて自分も圭史の虜になってしまいます。
この三人の関係が、汁気タップリのアホ程のエロ満載…

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月の砂漠をはるばると コミック

小沢孔璃子 

時代を感じる

この作品、紙の本の発売が1994年って、もう、四半世紀以上前の作品なんですね。
電子化されたのも2012年で、それすら10年前!
なので、カバーイラストから既に、キャラのお顔やファッションに時代を感じます。
ストーリーもセリフに頼った雰囲気BLといった趣で、物足りないかもしれません。
でも、それはそれで、この尖った顎や、まつげバシバシの目元、肩パッドののジャケットにタックのパンツといったビ…

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鏡よ鏡、毒リンゴを食べたのは誰? 小説

小中大豆  みずかねりょう 

リアルな現代物でした

いや、マジで、白雪姫モチーフのおとぎ話ファンタジーだと思い込んで電子で買ったから、冒頭、普通に、売れなくなった元アイドルが、芸能事務所でクビの宣告の覚悟をしていたら、、とか、最初???の嵐だったのですが、
「奇跡のミューズ」くんが、鏡の、ある意味呪いを乗り越える、とっても真面目なお話でした。
この作品、小説なだけに、挿絵のない脇キャラの声が某リアル大御所俳優さんで脳内に響いたりしてしまい、その…

6

仁藤と田塚の日常 コミック

砂糖と塩 

中学、高校、大学生

これまた、幼なじみで片思いの作品。
未知の作家さんのデビューコミックスでも、こんなカバーイラストで、こんなあらすじだったら、間違いなくホイホイされちゃう系の本だ。
ストーリーは、中学生時代に、片方がまず自分の感情に気付いて、思い切って告白するけど、一方はまだ恋愛そのものにまだ意識がない子どもで、よくわからないまま友情という事でうやむやにして一緒にいようとするが…っていう、王道中の王道な展開。

7

たまゆらの日日 コミック

波真田かもめ 

育てていたのは

血のつながっていない伯父と甥の二人暮らしのお話。
幼いころからずっと一緒に過ごしてきた相手への「好き」の感情を考える話だから、これも、幼なじみ両片思いのバリエーションになるのかな。

二人は、伯父甥と言っても血縁関係はないし、甥の泉水の方は作中で二十歳の誕生日を迎えるしで、その辺がちゃんと2020年の倫理観なんだろうなって感じる。
伯父の充も、40歳にしては小ぎれいなところも、泉水の目には…

7

カッコウはまだカゴのなか コミック

amam: 

どうにもならない思い

古のサブカル系を彷彿とさせる、暗い絵柄の行き詰まり愛のお話。
何も解決しない所がいいよね。

誘拐犯に長いこと監禁されていた子どもを偶然救い出したお巡りさんが、その、身寄りのいない救い出した子どもを養子にして、二人で暮らし始めたが、、、。

監禁生活で歪んで成長してしまった紗良と、常識と心の奥底の欲望の間で葛藤する優也。
独身なのに子どもを引き取るなんて言い出した時点で、もうその子に魅…

3

ライオン如きの国から 限定版 コミック

博士 

体格差がいい

ホームステイで、一緒に住むことになったマサイ族出身の留学生のルカと、動物好きの高校生のまことのお話。
ルカの出会いがしらの一目惚れを、まことが素直な心(好奇心ともいう)で受け入れて、その日の夜からいきなり始まる二人のお付き合い。
好き合っている高校生が、同じ部屋で寝て、一緒にお風呂に入ったりしてたら、そりゃあ、即、エロいことに及んじゃってもしょうがないか。
二人とも、あまりにも素直というかピ…

1

ディレイル コミック

相葉キョウコ 

愛が重いの

両片想いで共依存のお話、最近、立て続けに読んでる気がする。
もともとの私の好みが、幼なじみが、両片思いを拗らせて、あれこれとじれったいのが好きだから、当然って言えば当然なんだけど。
この作品は、そんな、幼なじみ・両片思い・共依存がバッチリ揃ってて、受け攻めのビジュアルも性格も一目瞭然、その上、絵は破綻なく美しいし、エロもしっかりあるしと、もう、これパーフェクトじゃないかっていう完璧さのあまり、…

6

スモーキーネクター コミック

ミナヅキアキラ 

先ず、カバーイラストが素敵

どんどん絵が洗練されてきれいになっていくなぁ、ミナヅキ先生。
マンガとしての絵の見せ方のお手本みたいに、きれいでわかりやすい絵。
お話も、みつるとアンナの関係に、同性と恋愛することに加えて、吸血種族と共に生きていくことへのハードルを乗り越える、強くて激しい愛があって、
みつるがホントに男前で、
二人の関係が、スッキリ、気持ちよくハッピーエンドになって嬉しい。
バイターは、いわゆる「永遠の…

8

花屋に三人目の店員がきた夏 毎日晴天! 18 小説

菅野彰  二宮悦巳 

あと少しの時間

シリーズも長く続いて、子供たちもみな成長して、もう子供とは言えない成人の年齢になったわけだが、彼らの成長に合わせて、語られることの内容や語り口が随分と難しくなったなあというのをまず感じた。
帯刀家の子供たちが、それぞれ、自分が子供時代に感じていた事、思っていたことを言語化して、認識して、消化して、そして受け入れてっていう話なのだが、今回この本のメインになっているのが三男の明信という事もあって、一…

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