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表題作スモーキーネクター

安仲有生(アンナ),不動産業,バイター
羽瀬川みつる,記者でアンナの幼馴染,ネクター

その他の収録作品

  • 籠の中から

あらすじ

ライターの羽瀬川みつるは、吸血鬼「バイター」の仕業だと噂される事件を調べていた。幼なじみの安仲有生ことアンナには、首を突っ込みすぎるなと忠告される。だが、実はアンナ自身がバイターだったのだ。みつるは取材と称してアンナに血を吸われることを了承。そのうえ、勢いのまま抱かれて気が狂うほど気持ち良くされてしまう。さらには、みつるにも本人の知らない秘密があるようで…?

作品情報

作品名
スモーキーネクター
著者
ミナヅキアキラ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
H&C Comics ihr HertZシリーズ
シリーズ
スモーキーネクター
発売日
電子発売日
ISBN
9784813032670
4.6

(462)

(329)

萌々

(104)

(19)

中立

(6)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
48
得点
2124
評価数
462
平均
4.6 / 5
神率
71.2%

レビュー投稿数48

絵がとても上手い先生

止め絵の話ではありません。
バトルシーン等の動かし方が、これBLで良いのかな勿体ないと思うくらい上手い。
ストーリーも、心情的な部分、エロの部分、動きの部分の割合が素晴らしいと感じました。
(絵は全て綺麗)

アンナが可愛くて仕方がない。
勿論みつるも可愛い。

雑誌掲載時より拝読させて頂いていましたが、それよりも修正が薄く、ギリギリを攻めてきてるなと思いました。

特殊な設定上致し方ないですし、それがあったからこそ二人に感情移入が出来たことを重々承知の上で、もっと二人のふんわりした日常を読みたかった。
(尺的限界まで詰めてくださったとは思っています)
(先生のツイッターに少し漫画が載っています最高かよ)
続編を期待せずにはいられません。

20

カッコよくて、可愛い。

作家買い。
ミナヅキさんてすごく独特な世界観を放つ作品を描かれる作家さんだと常々思っていますが、今作品もBLという枠で括ってしまうのはもったいない感じがします。

少年漫画のような?って言えばいいかな。
絵柄。
キャラ。
ストーリー。

甘々では決してない。ないのだけれど、そこに確かにある信頼関係とか、友情とか愛情とか、そういったものが滲み出てくる感じ。

ということでレビューを。ネタバレ含んでいます。ご注意ください。




主人公はニュースサイトで記事を書くライターのみつる。
彼は今とある事件を追っている。その事件とは、ずばり殺人事件。
遺体の首には噛まれた跡。
そして何より、死因は全身の血液が凝固したから、というなんともオカルトな事件だ。

「バイター」と呼ばれる吸血鬼の仕業では?とまことしやかに囁かれているその事件をみつるが追っているのはライター魂だけではない。その事件の容疑者として、みつるの幼馴染で親友のアンナ(アンナはあだ名。男性です)の名が挙がっていることを知ったみつるは、アンナの容疑を晴らす目的もあり調べ始めるが…。

というお話。

殺人事件がバックボーンとしてありますが、犯人を追う、というのが軸になった作品ではありません。「バイター」と呼ばれる、そのミステリアスな存在を追う形で、ストーリーは展開していきます。

これねー、あらすじにも書かれているのでレビューでも書いてしまいますが、


ネタバレ注意!!







***********************************************

アンナも、バイターなのです。

アンナの存在を介して見えてくるバイターの存在、そして彼らの社会。
少年漫画の様、と言って良いでしょう。この過程が凄く面白いです。反対に言うと甘々な少女コミックスのような展開がお好きな方にはちょい不向きかも。

が。

バトル漫画の様でありながら、けれどきちんとBLでもある。
アンナの、みつるへの一途な恋心が少しずつ見えてくるのです。序盤から少しずつ伏線がまかれていて、これをきちんと回収しつつ魅せるアンナの恋心にギュギュ―ンと萌えが滾ります。
みつるへの想いや、葛藤。そして執着。

良い…。
めっちゃ良い…。

終盤、カッコいいだけだったアンナが見せる、別の顔にも激萌えしました。

ただしいて言うと、みつるのアンナへの恋心がどう育っていったのか分かりづらかったのが残念でした。みつるもずっとアンナのことが好きだったのかな?

バイターに噛まれると性的な快楽を覚える、という設定で、ゆえに濡れ場はやや多め。でも、エロいだけではなくって、二人の想いが透けて見えてくるかのような濡れ場でとても良かった。

タイトルの『スモーキーネクター』。
どういう意味かなと思っていましたが、読破するとその意味に気づきます。

いいねえ、マーキング。

カッコよくって、可愛くて。
相手を欲し、あるいは守りたくて、無様にどん欲に闘う男たち。

めっちゃツボに突き刺さる、神作品でした。

15

とにかくおすすめ♡

作家買いしているミナヅキアキラ先生の作品です。

吸血鬼×人間CP
不動産業 安仲 有生(バイター)とWebライター 羽瀬川 みつる(ネクター)のお話。

売れないライターのみつるは、幼なじみのアンナが家業である不動産会社の管轄内で起きた殺人事件について調べています
先月、発見された首に噛み痕がある女性の変死体…全身の血液は凝固していました。
犯人は吸血鬼「バイター」を噂され、みつるの調査でアンナが加害者に浮上したのです。
警察に捜査される前に、アンナの容疑を晴らしたい…みつるは被害者の交際相手 久藤から話を聞くことに…。

うーん、想像以上に面白かった~!!
単巻なのがもったいない。
最低でも上下巻にして欲しかったよぉ(泣)
続編、もしくはシリーズ化して欲しい読者様も多いのでは?

ミナヅキアキラ先生の丁寧な絵柄に今回はしなやかさも加わっていて、さらに美麗になっていました!
冒頭から物語に惹き込まれるストーリー構成に、キャラクターの設定が魅力的なのも大変良かったです。
また、スリリングな展開にせつなさと可愛さもあるバランスの取れた作品です。
「バイター」と「ネクター」のそれぞれの特徴や関係性に、家系などの繋がりも絡めており、ドキドキハラハラしながら読み進められました。
全体的にスピード感があり、あっという間に読んでしまうので、続編がないことにショックを受けますよ(笑)

繁殖期の間は人血を吸わないと生命を維持できない「バイター」の家系に生まれたアンナ。
バイターが本能的に求める血を持つ人間「ネクター」のみつる。
2人は幼い頃から仲良しの幼なじみですが、アンナはいつも身近でみつるを守っています。
それは、みつるが「ネクター」だから…だけではありません!
アンナはずっとみつるのことが好きだったのです。
今回の事件が起こるまで何も知らなったみつるですが、じつは安仲家以外のバイターから存在を隠されていました。
アンナの祖母にもらった「おまもり」とアンナの煙草の煙で…。
しかし、「ネクター」特有の匂いが隠しきれずにバイターから襲われてしまいます。

この作品のイチオシは、何と言ってもアンナの男らしさです。
もう、めちゃくちゃカッコいい!!
愛するみつるに手を出そうとしたバイターに、体中の血液が逆流しているかの如く激怒しているアンナにゾクゾクしちゃいました。
そして、みつるの無事を確認すると心から安堵するんですよ。
いや~ん、アンナがみつるをどれだけ愛しているのかが伝わる (〃艸〃)♡
でも、アンナにはみつるに言えない「秘密」があって…。

当て馬として登場するのは、バイター蔵持家の次男 桜次郎です。
ワガママなお坊ちゃまのようですが、アンナにボコボコにされました…。
脇キャラとしては、バイター安仲家の関係者 町谷幸市が登場します。
名刺が(株)安仲不動産の総務部でしたが…怪しすぎる(笑)

Hシーンは、色っぽさはないのですがエロさがありました。
みつるへの抑えていた愛情と「ネクター」を求めるアンナの本能が爆発して、みつるを噛みながらするセックスが凄くエロティックです。
ただ、アンナの唾液による催淫効果なのか?明るい性格だからなのか?…みつるがしゃべりまくっていたので甘い雰囲気にはなりませんでした(笑)
でも、そんなみつるだからこそ、こんなにも重く危うい運命を背負えるのだと思います。

描き下ろし『籠の中から』
本編のその後のお話。
永遠にみつると心身共に溶けあって欲しい。

本当はもっと前から両想いだった2人。
アンナは自分が「バイター」であることで、どれだけ憤りと諦めを繰り返して生きていたのか…。
誰とも「契約」をするつもりはなかったアンナの苦しみ。
「お前が一生守ればいいだけだろうが!!」
みつるの一言で、アンナは籠の中から出られたのでしょう。

これからも2人を見守り続けたい。
そして、まだまだ謎の部分や深く知りたいエピソードが多すぎる!
ミナヅキアキラ先生、担当編集者様、続編をお願いします!!

お互いがお互いでできている。
運命を共にして人間界に生まれ、亡くなった後も同じ蓮の中に生まれ変わる「一連托生」

みつるが共に生きる運命を選んだ後のアンナの表情は優しさと愛おしさに満ちていますよ。

もう「蜜」を「煙」で隠す必要はない
だって、2人は同じ「匂い」だから――

人外BLがお好きな方はもちろん、たくさんの方におすすめしたい素敵な作品です。

14

シリーズ化希望゚+.((人д<o))゚+.

アクションシーンやミステリ要素もあって読み応えがあります…!すっごく面白い…!!
BL味の強い少年漫画のようでミナヅキアキラさんのブラッシュアップされた作風が映えました。

個人的に悶えポイントだったのは…

煙に巻いて誤魔化しているつもりでも
気持ちがダダ漏れている攻めにめちゃくちゃ滾ります♡
平常時はクールなのにカッとなると抑えられないんでしょうね~(∩´///`∩)
『抑えなきゃ・抑えられない』の葛藤にグッときました////

受けの心がフルオープンなのも良き…!!
幼馴染みを心から信頼している、
無自覚ながらも受けにとって攻めは『大切な唯一無二』。
幼馴染みの絶対的信頼感が超絶好きなので悶えました///

あと催淫効果のある設定。最高。大好き。

このお話、シリーズ化出来そうなんですよね。
バックボーンを深掘りしたらザクザクでてきそうな…。
もっともっとこの2人が戦ってラブラブするとこ見たいーーーー!!!


さて。ここからはネタバレ有りの感想です。
如何せんミステリ要素も見所なので地雷がなければネタバレ無しをオススメします。


受け:みつるはネットニュースサイトの記者。
体格は大柄かな…?記者の割に人懐っこい印象です。

攻め:有生(アンナ)は不動産業。
いつもタバコを薫らし、みつるに吹きかけては嫌な顔をされてるクールなお人。
素っ気ないようでみつるを心配しているのが伝わります。
(個人的に怒った時の「ばかたれ」がすごく好き!)

ストーリーは、怪奇事件の犯人とされる『バイター(吸血鬼)』を追っている最中に幼馴染みのアンナが犯人じゃないか?と疑惑が浮上し、アンナを信じるみつるは疑いを晴らすためにも首をツッコんで動き回ります。

被害者の恋人に取材を取り付け会いに行くと、その恋人はバイターで…。みつるがピンチに陥る危機一髪で登場したアンナの口元には牙が生えていました。あらすじにもある情報ですが、アンナもバイターだったんですね。

アンナから「バイターの世界」について教えられたみつるはモヤモヤしたものを抱えています。理由は今まで正体を内緒にされていたことではなく、催淫効果のある吸血行為を今まで誰に行っていたかという嫉妬でーーーという感じで、事件の犯人を追いつつもBL展開していくお話です。


も~~ッね!私はアンナの片想いに悶えました////
冒頭の印象はクールなんです。

しかーし!!

みつるが襲われそうな場面じゃブチ切れで「俺のもの」宣言するし、
合意の上で吸血&ベッドインし暴走が落ち着いた後は
バイターについて説明しながらずっとみつるをナデナデしてて
めちゃくちゃ甘いッッ!超スィート!!♡♡♡
アンナのギャップにゴロンゴロン滾りました////

みつるは「ネクター」と呼ばれる特別な血なんですね。
けれどアンナは血とかネクターとかバイターとか関係なく
みつるがみつるだから好きになったんだと。

なのに、みつるの血が欲しくてしかたない。

心が先なのに本能が抑えられない苦しみとか、
みつるをバイターの世界に引きずり込む覚悟だとか、
アンナの葛藤は見ていて切ないんですよね(;ω;)
(そんでアンナの苦しみにクッソ萌える腐女の業よ…)

あああめちゃくちゃ良かった!!とかし言えない!!!

吸血行為に催淫は鉄板ですごくエロかったし、
男同士がぶつかるアクロバティックな熱量も良きです♡

で、上にも書いたけど、みつるが
アンナを絶対的に信頼しているところもグッときます。
どんなアンナでも「アンナだから」ってだけで信じる。

アンナが葛藤するのに対し、
みつるは迷いもブレもないところがカッコイイ…!!
2人が溶け合うシーンはキュンキュンして泣けました。
概念だけじゃなく物理的に溶け合うのが至高(;///;)

描き下ろしでは催淫効果無しでエッチしたがるアンナが可愛かったです。
はぁぁ余韻がいい。ラストの空白がグッとくる。

アンナをお目付役?的な存在がいたり、
アンナの「家」のことだったり、
なんかまだまだ深掘りできそうなんですよね。
絶対シリーズ化出来るよ…しようよ…(;ω;人)願
どうか…編集部様…と願いながら何度も読み返してます。

13

見つめあう二人の表情が素敵。

とても良かった。
あらすじ等は他の皆さまが素敵なものをあげてくださっているので割愛します。

幼なじみのアンナとみつる。

みつるは明るく元気で屈託のない好青年。アンナは実家の不動産業で働いてるクールなお坊ちゃん。
一緒に成長してきた男の子の仲の良さが伝わってくる二人です。

みつるは可愛い外見に似合わず男前。アンナに平手で頬を張られ、かっとしてグーのパンチを顔面にいれてます。
ここは二人の関係が出てて好きな場面。アンナは肉体的には強いけど惚れた弱みでみつるには甘い。みつるはメンタルが強くて自分の気持ちをストレートに伝えられる。タチが悪いことに無自覚にアンナへの好意を撒いています。クールなアンナが無邪気なみつるにグラグラ揺さぶられてる様子に萌えました。


想定外の繁殖期に見舞われたアンナは血を提供してくれるドナーを拒否。
「おまえしかいらない」
「おまえだけで生きていきたい」
みつるがネクターだからでは無く好きだから血を吸いたい抱きたい。
ずっと抱えてきた気持ちを伝えるアンナの表情が切なくて扇情的。好きがビンビン伝わってきました。
男らしい態度でアンナの思いと業を全て受け入れるみつるがカッコ良かった。
隠しごとの無くなったアンナの表情が最初に比べて柔らかく楽しそうに見える。

繁殖期のエッチは肉体と肉体がぶつかりあい貪りあうように激しい。アクロバティックでしかも絶倫。色気はないけど二人とも気持ち良さそう。
吸血無しのエッチはしっとりして二人の体温が伝わってくる。
どれも愛があるので何度も読み返したくなります。

作品全体にミステリアスでテンポ良く引き込まれます。

是非続編を読みたい。
凄く好き。とても面白かった。
もっともっとこの物語世界を堪能したい。
オススメです。



11

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