雀影さんのレビュー一覧

目黒と秋野は気づかない コミック

ゆくえ萌葱 

はた迷惑な二人にお疲れ様なママに、一杯奢らせてください

お互いに「つきあってない」腐れ縁バカップルのお話。
本当に気付いてないバカなノンケと、全く気付いてないとも言い切れないけど気付いたら負けだと思っているゲイの、モラトリアムラブ。
周りから見れば、お互いに好き合っていて、付き合っているのも同じ状態なのに、頑なにそれを認めようとしない。
更に、お互いに自分が突っ込む方だっていう思い込みがあるので、ゲイがノンケに片思いにありがちな切なさとかは全くゼ…

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「いつかあなたに逢えたなら」Amazon限定アフターストーリー 特典

草むしりも、素人には難しいのよ

本のカバーイラストを青一色刷りで使用し、本文は7P相当の両面印刷の、Amazon限定の書き下ろしアフターストーリーのペーパー。

本編では前時代の耽美小説の中の人だった蒼生も、律への思いが通じたことで、最後には律と同じ現代人としての戸籍や社会生活を手に入れることができました。
そして、仕事や生活が落ち着いてきたので、あの庭園と温室を修復して、そこでの律の密かな楽しみは…。
律の独占欲を、ち…

3

いつかあなたに逢えたなら 小説

片岡  yoco 

このカバーイラスト!美しい!

カバーイラストのあまりの美しさに、あらすじ未確認のまま購入。

前時代耽美小説の受けと、ベンチャー起業する現代人の攻めが、時空の歪みのような実在感のない屋敷とその庭園の中ですれ違うお話。
この現代に、いきなり人身売買だの娼館だのが政治家絡みでなんやかんやして、否応なく一緒に暮らすことになった二人。
この設定が、お話としてはすごく整合性と説得力はあるけど、いっそ何かァンタジー要素でもぶちこん…

7

鬼が慕うは祟り神 二 コミック

灰崎めじろ 

寿命の話は、つい、泣いてしまう

鬼の姿の元山神様のしい様と、人間と鬼のハーフの椿丸のお話の続きです。
ようやく山の中に安住の地を見つけて仲良く暮らしていた二人なのですが、椿丸に半分流れている人間の血には、人間の時間の寿命があり、どんなに愛し合っていても、神様のしい様とは違って、椿丸の肉体には老いと寿命が尽きる日が迫ります。
しい様は西の猿殿に聞いた、東の梟の知恵を借りようとするのですが、、、。


「寿命の違い」をこん…

4

嘘つきのアトリエ コミック

衿先はとじ 

帯も含めてのデザイン

カバーイラストに惹かれて購入したのを積み本箱から発掘。。
このカバーイラスト、帯を外してよく見ると肌色率ほぼ100%なのに、上品できれいで、さほどエロエロしく見えないのは、絵の上手さとポージングと、あと帯の色使いかな。
内の絵も、美大で知り合った絵を描く人達のお話ということもあってか、とにかく絵がしっかりお上手。
とくに手や足のパーツがすごくいい。
内容は、表題作が、最初のセックスを間違い…

2

續・ポルノグラファー プレイバック コミック

丸木戸マキ 

久住がイケメン過ぎて辛い(尊い的な意味で)

最初の「ポルノグラファー」が出たのって、もう3年以上前なんですね。
前作はTVドラマ化されたりしたのを見てたので、ストーリー的には違和感なく、あの二人の続きがこんな感じでモダモダしたりするのねって、なんだかとっても納得だったんですが、映像化されたために逆に元の絵柄の方の印象が薄れてて、久住がイケメン過ぎて落ち着かない。
うん、こんなイケメンの3高男子が相手じゃ、ただでさえアレな木島がズルズル尻…

4

パラスティック・ソウル endless destiny 小説

木原音瀬  カズアキ 

愛に時間を

パラスティック・ソウルのシリーズ、全巻読み終わりました。
このシリーズ最終巻は1~3を順番に全部読了してから読んで正解でした。
1~3巻は、同じ時間と空間を行きつ戻りつつ、複雑に交錯しあうキャラクター達を通して、ハイビルアの謎に迫っていくといった趣の物語で、どちらかというとBL的なラブストーリーよりは、SF色の方が強めな感じでしたが、このendless destinyは、その謎を知った上での、…

1

初恋、カタルシス。 コミック

鳩川ぬこ 

自分の気持ちに誠実な二人

まず、難しい設定を、よくぞここまで描いたなぁって感心した。
ノンセクシャルって何?だけど、恋愛=セックスに疑問を持ってもいいじゃない。
一緒にいたいの気持ちと、セックスのありなしと、
自分の気持ちと、自分の体の反応と、
どちらにも嘘をつけなくて、行きつ戻りつしながら着地点を探っていく主人公の誠実さ。
この、悩んで、迷って、思いと裏腹な行動に出てしまったり、唐突な行為をしかけたりと、揺らぎ…

13

七日七夜の恋心 小説

久我有加  北沢きょう 

関西ネイティブじゃないけど、この微妙な使い分けがたまらなく好き

久我先生の芸人シリーズ、落語家さん編です。
今回は、地味でちょっと伸び悩んでいる若手落語家さんと、京都の花街の置屋に籍を置く関西でただ一人の幇間のお話。
色っぽい年上の受けと、ヘタレわんこな攻めが、体の関係先行であれこれするお話なのですが、、、。
時間軸では「酸いも甘いも恋のうち」の真遊と小藤がくっついたちょっと後、スマホも登場する、ほぼ現在、「酸いも~」の二人もちょっと登場しますが、そちら…

2

心中するまで、待っててね。 (下) コミック

市梨きみ 

このタイトルにたどり着くまで

というわけで、いよいよ下巻は「不穏」の部、謎解き編です。
まず冒頭にハートフルな描き下ろし部分があって、ちょっと油断させてからの謎解き編は、葵視点のパートもはさみつつ、どんどん真相解明されていくのですが、、、、。
真相は、想像してたよりは、ずっと「不穏」というか、陰惨で、表現としてはコマ数も抑えて相当描写を控えていますが、それでも読むのは、なかなか辛かったです。
そして、このタイトル「心中す…

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