雀影さんのレビュー一覧

青ノ言ノ葉 小説

砂原糖子  三池ろむこ 

心が声を持っている

シリーズ物としてあらすじ内容全くノーチェックで買って積んでいたのをようやく読了。
今作の設定は300年後の地球で、日本ですらない。
心の声が聞こえてしまう生活に耐えきれず、荒野で隠遁生活を送っている天才科学者と、コールドスリープ明けの美貌の青年のピュアラブです。
この300年の間の科学技術や人の生活で、変わったものと変わらなかったもの。
特に人と人工物のかかわりの変化が重要なポイントになっ…

0

巡恋アルファは愛に焦がれる 小説

ナツ之えだまめ  金ひかる 

死の呪い

イラストが金ひかるさんなら問答無用で買うシリーズ。
「愛罪アルファ~」の主人公ミケーレの弟のルカが主人公のお話ですが、前作が未読でも特に問題はありません。
前作は、引き裂かれてしまった運命の番の相手を取り戻すお話だったのに対し、今回は、運命の番の相手だと感じながら、アルファとオメガの関係になる事から逃げ回るお話です。
初めて出会った時から、否、自分がオメガになるとも知らない子供のころから知っ…

2

神獣さまの側仕え 小説

成瀬かの  金ひかる 

騎士団長推し

カバーイラストが金ひかる先生なら全て買う!シリーズ。
この表紙、白髪の青年と黒い獣で、ケモ好き心とファンタジー好き心にも突き刺さる。
古き民の血を引くミルクホワイトの髪をしたシェラと、神獣の末裔で性欲を開放しないと人の姿を保てないリィ、そしてリィの弟の騎士団長。
この三人の危うい関係が描かれていくのですが、
いいわぁ、この関係、すごくすきだわ。
騎士団長はとってもとっても兄が好きで、兄の…

4

悩ましい彼 美しい彼 3 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

あの、平良が

あんなに気持ち悪かった平良が、ここまで成長しなんて!
清居の方も、演劇界の巨匠の舞台に出演が決まったはいいけど、稽古では一人だけついて行けず、で、壁をぶち破るために無茶を承知で、、、。
この作品、清居が本当に、強くて、弱くて、かわいくて、
自分の望む、平良の好きな、平良が好きな自分であるために、必要ならば何でも捨てることができる潔さとか、自分の中にある嫉妬心に負けそうになる弱さとか、あれも、…

13

彼の植物は美しい コミック

松山おに 

茜新社にはずれなし(あくまでも個人の見解です)

夏らしいブルー系のカバーイラストが美しいコミックス。
未知の作者さんの初コミックスですが、そこは茜新社を信用して購入。
第一印象は、エッジコミックスっぽいわー。
表題作がまず、「目が覚めると、ツギハギだらけの体で生まれ変わっていたハンス。」
SFともファンタジーともつかない設定で始まったお話は、進むにつれてどんどん不穏な雰囲気に。
そして、いきなり終わる。
え、一応ネタばらしというか、…

9

カドのまるいさんかく コミック

村上キャンプ 

カドのない三角でした

三角関係のお話ですが、タイトル通りの「カドのまるい三角」で、とがった先で傷つけあったりしない、優しい三角関係のお話でした。
佐久間は蓮のことを、話の合う、ずっと一緒にいても飽きることのない親友だと思っていましたが、
その親友が、バイト先の年上の男性の加地と付き合うようになったことから、親友だと思っていた相手に対する感情に友情という言葉では言い切れない物があったのではと感じ始めます。
結果とし…

3

誰がお前なんかと結婚するか! 小説

千地イチ  yoco 

愛のレッスン

婚活パーティで偶然出会った相手と、まさかの偶然が重なりに重なってしまったお話。

ウエディングドレスのデザイナーなのに、愛することや結婚することについてはわかっていないと言われ、とりあえず誰でもいいから結婚さえすればいいとばかりに、婚活パーティに参加していたレン。
親友への感情を認めたくなくて、完璧な結婚を求めるている高校教師の椿。
そんな二人が、好きなヘビメタバンドの話題で盛り上がって、…

7

4月の東京は・・・ 上 コミック

ハル 

一途な愛が報われてほしい

中学生の時、わずかな時間を一緒に過ごした二人が、社会人になって再会するお話。
ihr HertZレーベルらしい、とっても丁寧に綴られた作品。
無自覚な淡い初恋から衝撃の初体験、そして強制的な別離を経て、ようやく偶然の再会を果たした和馬。
和馬としては、ここから二人の新たな関係が築けると思っていたのだが、蓮は何かを隠しているようで、、、。

ザックリまとめちゃうと、両片思いのすれ違いのお話…

8

兄の忠告 コミック

朝田ねむい 

やっぱり画力でしょう

単独顔アップ表紙の未レビュー本。
今見てもだけど、これが出た当時としては、このレイアウトや色使いがかなりインパクトあって、未知の新人さんのコミックスだったけど思わずポチった記憶がある。
収録されているのは、表題作以外はバラバラなテイストの短編の詰め合わせ。
ハイレベルな画力とシュールなギャグの組み合わせには、コロッと参ってしまう方なので、これは好きにならずにはいられない(毛虫)。
更に、い…

2

お遊びはそこまで コミック

松本ミーコハウス 

工藤さんが、可愛すぎ

「美しい野菜」のスピンオフ作品とは知らずに作者買いで予約。
冒頭のキャラクター紹介を見て初めて、なんだか聞いたことのあるような名前のキャラクター達だなと気が付いた。
この本の主人公たちの「美しい野菜」での登場具合とか、あまり思い出せないまま(とくに久川)読み進めたけど、とりあえず、この作品単独で読んでも全然問題ない。
「美しい野菜」とは、お話の本質というか、根底に、SMの神髄を描いているとこ…

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