ふばばさんのレビュー一覧

スティグマタ‐愛痕‐ 上 コミック

高橋秀武 

オカルト刑事、BLに降臨

刑事ものもオカルトチックなのも好みなので、この作品の世界観はドンピシャ。
本作の前身である「スティグマター聖痕捜査ー」(2015)はいわゆる「匂い系」でしたが、続編はBLになると聞いて待ちに待っていました!

これね、ホントに設定がうまいなと思うんだけど。
本作の事件というのが黒岩警視の元妻が被害者なんです。
やはり黒岩は元妻が殺されたという事に衝撃を受ける。だから真相が分かるなら、と思…

2

よきヒモとよき飼い主 コミック

未散ソノオ 

情けは人の為ならず

イヤ、良かった。ホロっときちゃった。
正直、表紙はえ〜…?って。読み始めてもメロンはそばかすっ子で「美」は無いし、カラダもガリガリしてるし。
ピアスだからセックスシーンは思ったよりあるけど、官能とはちょっと違う…
だけどね?
これが「いい話」なんですよ。しみじみキますよ。

生馬の目を抜く広告業界で殺伐としていたモンティ(河合主水)が、迷い猫みたいなメロン(安田愛論)を拾う。
メロン…

9

はいらなくても、いいじゃないか コミック

ゆざきさかおみ 

GRRRLs エンパワーBL

はいらなくても、いいじゃないか
イヤ、その通り。
いれなくても、いいじゃないか、ムリなら。

…というのは女性側の意見、なのかも。
話題作になった「夫のちんぽが入らない」や朝◯新聞の夕刊で不定期連載の「オトナの保健室」を思い出しました。
本作は、巨根すぎて「マトモ」なHができなかったトーマ。「マトモ」「普通」にこだわって縮んでいた心が、柔軟な考えを持つヒロと出会って…というお話です。

8

計画的パブロフメイカー コミック

つし子 

パブロフのわんこ攻め

気になる作家、つし子先生。
今回も非常〜〜に!興味深いテーマでした!

噛まれたい…
食べられたい…

…とくれば何とも淫靡、どこか退廃、異常なフェティッシュ…
のはずだけど、本作は違います。
もっと甘酸っぱくて、
もっとくすぐったくて、
もっとあったかくて。

誰かが美味しく食べている姿が好き。幸せそうに食べている所を見ていると、自分が食べられたい欲望が湧いてくる。
そ…

6

危ないお兄さん ROUGE コミック

受けお兄さんが艶っぽい「ROUGE」

タイトル通り、「危ないお兄さん」をテーマに色々な個性の作者様がそれぞれのイマジネーションで描いた作品で編まれたアンソロジーです。
「NOIR」「ROUGE」2冊同時発売です。

こちらは「ROUGE」。
以下、収録順にざっと。(作者様敬称略)

「先輩、俺にもシてください」風呂前有
「人助け」のテイで彼氏とのHに悩む女子に気持ちいいHを教えるという事をしている篤臣(高校3年)。
あ…

2

ダブルフェイク -Double Fake- つがい契約 コミック

爺太 

カッコいいオメガバース・バディもの

とても面白かったです!
爺太先生初読みでしたが、ちょっと注目してみようと思いました。
まず絵柄が好みめ。
ストーリー展開は、オメガバースと刑事ものを絡めたもの。
そしてそれは成功していると思います。

警察の手が回らない事案を手伝って欲しい、とΩの探偵に持ちかけるαの刑事。
探偵の伊堂は、引き受ける条件として煩わしいヒートを無くす目的でα刑事の北小路に「番」になる事を要求する。
完…

0

契約恋愛 小説

野原滋  みずかねりょう 

攻め喘ぎ vs 奥ゆか可愛い、のゴング

攻め視点小説。

こちら、受けが「変な人」なんですよ…
他人とのコミュニケーションがうまくいかない。
いわゆる「他人は関係ない」というコミュ障とは違うんです。
人の考えていることはわかる。相手から距離を置かれていることもわかる。でも自分では行動も言葉も正せない。
それが相手によっては開き直りのようにも、見下した態度のようにも取られてしまう。

ある日、入院している上司を見舞うために…

4

この世界でたった二人 コミック

桃山なおこ 

男が命を賭けるとき


2011年作品。
舞台は、終戦後の九州??
俠客と、流れ者。の物語のように読める。
主人公は、流れ者の根津。
根津は、ヤクザの次男だがヤクザとは距離を置く実業家の城戸に拾われて、城戸の運転手兼用心棒になる。
城戸には囲っている大切な人間がいる…
それが足の悪い、大人しくて優しい男性の譲。
城戸は自分の意志とは関わらず組の後継争いに巻き込まれていて、譲に累が及ばないように逃がそうと…

1

君とハネムーンにさらわれて コミック

野津いぬま 

江ノ島にて

先の御二方のレビューで「これは読まねば…」と購入しました。

切ない。
この短編の中に、1人の男性の失意、諦め、決心…
もう1人の驚き、困惑、謝罪…
そんな様々な感情が渦巻く。
絵柄はほのぼの系によくある絵柄。
いわゆる「綺麗系」などではなく、何とも日常的で淡々と。
2人の人間の過去と現在が根底からひっくり返る一日を描いているんだけど、ドラマティックというよりはふとした日常を読んで…

4

黄昏小説家 コミック

吉池マスコ 

激しい夕焼けの後の黄昏。闇が覆い、そして夜明けが

吉池マスコ先生の切ない系テッパン作品!

まずタイトルからわかるでしょ。黄昏よ、たそがれ。
何もかもうまくいかない。恋愛も。
恋愛がダメになるから心が病んで、仕事も滞る。
…の負のスパイラルに陥る小説家・金春。
でもね、彼は公私混同してるの。
編集者が恋人で。そして彼が編集者を降りて会社を辞める。
だから自分も書けなくなる。

そんな事は知らずに新しい担当者になる田ノ原。
書…

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