ふばばさんのレビュー一覧

あやしの君の恋煩い コミック

琥狗ハヤテ 

デビューコミックス

大大大好きな琥狗ハヤテ先生の、2008年発表のデビューコミックス。
琥狗ハヤテ先生らしさ全開のケモミミものの表題作、プラス短編3作収録の短編集。

「あやしの君の恋煩い」
『ここはとある稲荷神社』…と始まる本作。
あまり人の来ない辺鄙なお稲荷さん、そこの一対のお狐さまが、実は「妖狐」で、片や上流階級の白狐・阿宇良(あうら)、片や平狐である赤狐の吽可(うんか)での「守り狐」。
2人は小さ…

2

In These Words 4 初回限定版 コミック

Guilt|Pleasure 

InTheseWordsすごろく〜

待ってました…
しかし、感想は「ここまで待ってこの仕打ちかよ!」という。でも有り難や、と拝んでしまうM志向的な。

助け出された浅野だがずっと意識が戻らず、献身的な篠原の姿やら恋慕やらを見せつけられての、遂に浅野回復。
犯人対策として、浅野は遺体で発見された事になっている。
篠原の部屋で秘密裏に過ごす浅野。
篠原とそれなりに甘い時間を過ごすわけだけど、犯人の顔だけが思い出せない。
な…

7

BUDDY DEADLOCK season2 小説

英田サキ  高階佑 

ここから読んでもイケる。

さすが安定の面白さ。
レビューのタイトルとして「ここから読んでも」と書きましたが、本作は「DEADLOCK」シリーズとして10作目、しかしながら「もう手を出せない…」と思っている未読の方こそ読んでほしいと思いました。
実は「DEADLOCK」のシーズン1、元々の始まりは非常に硬質で乾いていて、陰謀、テロ、死、復讐が中心の一種怖い話、暗い話なんですよね。
だけど今のディックとユウトの間には固い…

10

いつか飛びたい風見鶏 コミック

阿部あかね 

渋くて旨味たっぷりな、のとおりの物語

阿部あかね先生の新作表紙はオトナの和服!
期待が高まって高まって、いざ読まん!

第一印象は…オトナ、いやオヤジにシフトしてきたなぁ…
阿部あかね先生の作品て、もっと若いダメんずが多かったでしょ?そういうのとかいっくんとかから、椿さんとかcode:Gあたり。凄みを内包するオトコへ。
イイですネ〜。
内情は火の車の老舗洋食店の若旦那・朝彦はフラフラした遊び人。
経営を立て直すということ…

4

花盛りの庭 コミック

坂井久仁江 

国枝彩香a.k.a.坂井久仁江

国枝彩香先生の、過去少女漫画/レディースコミックでの名義である「坂井久仁江」作品。
この作品の後、BL市場に本格参入となったそうです。

主人公は、イケメンでちゃらんぽらんな雅樹。
『怠け者で女好きで23にもなって就職もせずバイトすら満足に続かない…』
そんな雅樹は、夢に出てくる庭の広い家を目指して家出!
そこは一度も会った事もない祖父の家。
行ってみれば夢に出る美少女そのものの女の…

2

箱庭 コミック

国枝彩香 

ベテランの余裕を感じる

この表紙!
「番人」系?怖い耽美?怨念?因習?
…といういかにもな絵柄なのですが、読んでみると国枝先生の高い画力や構成力に裏打ちされた技巧を凝らした作品が詰まっています。
必ずしも万人受けするかはわかりませんが。

「箱庭」
表紙の、美しく妖しくて儚げな「何か」。
「彼」は人の血によって生きる「人ならざるもの」。
前の優しい主人は亡くなり眠りについていたのに、嵐の夜に空き家だと思っ…

2

夏時間 コミック

国枝彩香 

切なさの季節

2002年発表の「夏時間」と2004年発表の「ため息の温度」を合わせた新装版的な一冊。

「夏時間」
母親が事故で亡くなった後、出さなかった手紙を発見した16才の智(さとし)。
その手紙の宛先の男性を訪ねていくが…
…という話なのですが、これがなんともドラマで。いい意味で、です。
こういう展開か…とつくづく感嘆するというか。
男の呼ぶ女性の名前、忘れさせてほしい、忘れてやる…別れの後…

1

春に孵る コミック

国枝彩香 

もはやホラー。かもよ

2011年発表の短編集。
ダークというよりもはやホラーとも言える怖い作品も入ってます。ただしラストは「耳たぶ」の2人のドタバタも収録。

「春に孵る」
視点は幼い女の子。名は佳苗。
両親はすでに事故で亡くなり祖父母に育てられていたけど、祖父の入院の間の2週間だけ叔父の輔(たすく)に預けられたのだった。
そして輔はアパートで世話をするということにしてある別荘に佳苗を連れてきた。
その別…

2

胸の鼓動 コミック

国枝彩香 

甘バカ攻めとツンデレ受け続編

「耳たぶの理由」(2009年発表)の続編、プラス短編2編収録。

「胸の鼓動」
あれから何年経ったのかな。スッキリした涼やかなイケメンの山口は随分と締まりがなくなった…というと言い過ぎかしらん、隣に石川がいることに満足しきってるかーんじ。
で、頭の中もちょっとお花畑風で、共通の友人の結婚式に出てすっかり結婚願望が。
いや、結婚願望じゃないな、結婚「式」願望だな…
…という感じでかなり軽…

2

耳たぶの理由 コミック

国枝彩香 

ハッピーBL

ヘヴィでダークで耽美で死ネタ、プラスギャグの国枝スタイルを久々発表年順に読み直していて、この作品までくると「うわー王道だ〜!」と逆にびっくりしてしまう。
ブサイク/コワモテの攻めやら、妖しい魅力の受けやらに慣れてきていると、本作の受け・石川がもうむちゃくちゃ可愛らしくて萌える!
物語としては、長身スッキリ系のイケメン山口が、小柄で子リスちゃんぽい石川を溺愛してはうるさがられる、というお話なわけ…

2
PAGE TOP