ふばばさんのレビュー一覧

手中に落としていいですか コミック

くれの又秋 

受け身取ってないのにぶん投げられた

冒頭第1話からいきなりの「いたずら」展開、そして第2話の一服盛ってのより激しい行為。無理目な展開の割に意外と納得できる流れで、作者様の力技の勝ち!って感じでしたが、第3話・第4話で新田さんの大好きな作家・御子柴が絡んできたりするのが、巳鹿島x新田の関係性を薄めてるように思えてしまいました。
ですが!
第5話!いよいよ巳鹿島と新田が本当の意味で一線を越えるそのHシーンに、非常〜に引き込まれ。

2

不測ノ恋情(2) コミック

富士山ひょうた 

恋も心も測り切ることなどできない

「不測ノ恋情」2巻です。

連絡し合って食事をし、寝る。そんな付き合いを続ける伊倉と宮田。伊倉は宮田の態度が柔らかくなったと嬉しく感じている。
そんな時、伊倉のビジネスパートナーであり長年の親友・瀧に関係がばれ。その事を巡っての伊倉と瀧の関係性に心ならずも嫉妬心のようなものを抱く宮田。
同時に伊倉の家庭の問題とわだかまりを知り、伊倉に対する印象を新たにして少しだけ距離が縮まった?時、スイッ…

2

不測ノ恋情(1) コミック

富士山ひょうた 

「純情」スピンオフ作

あの「純情」の引っ掻き回し役・宮田先輩が主人公のスピンオフ。全3巻。

「純情」にて倉田と同居を始めた戸崎。もう随分前に自分の浮気で別れてしまった戸崎にまだ未練があった宮田。そのダメージを今カレに気付かれて振られて。
二丁目でヤケ酒時に仕事相手のレザーブランド代表・伊倉とバッタリ会い、その後仕事をタテに付き合う事を強要(?)される、という冒頭。
宮田は「付き合い」は了解するものの、相当露骨…

2

純情(2) コミック

富士山ひょうた 

甘さの出てくる2巻

「純情」の2巻目です。

1巻では自分勝手な俺様だった倉田が段々甘さを出してきます。
夜に来てHするだけ、という関係性から、週末はデートのように映画に誘ってきたり。
しかし、1巻の終わりに登場した吉岡さん(大学の先輩であり、宮田経由で仕事も依頼してきた人物。戸崎に好意を持っている)も口説きにかかってきて…
戸崎も吉岡さんと一緒に映画に行ってしまうのでソレはヤバいんじゃない?と思いつつ。

1

舌先に夜明けの味 コミック

上田アキ 

濃い恋の味

このところ立て続けに良作を送り出してくださる上田アキさんの新作。
『濃い味の恋物語』とあるように、ホントに濃かった!

独立はしたものの、経営的にもう一つのラーメン屋「夜毎」店主・夜次。
酔ってフラフラとかつて修行していた店に行き着き、そこで元客の天才舌を持つ男・明味と再会して、彼と一緒に「俺たちの」ラーメンを完成させていく。
その過程が、まあ濃い!
2人でスープ作って、麺茹でて、味確…

3

欲望のしずく コミック

東野裕 

エロ・バイオレンス

こういう話だったんだ…
…と言っても、決してガッカリとかそんなんじゃありません。
なんかね。「デビル○ン」(by永○豪先生)←アニメじゃなくてオリジナル漫画の方ね、を彷彿とさせるんですよね。
つまりは、学園内で。悪魔が。殺戮!殺戮!殺戮!プラスエロ!
BLではちょっと珍しい感覚です。
内容は、家庭でも学校でも孤立している気弱な相原護(ゆずる)が、保健の先生・黒曜に魅入られて犯され…という…

1

恋に堕ちた翻訳家 小説

秀香穂里  佐々木久美子 

知と愛

読んでみて、あ〜私はこういう話が本当に好みなんだなぁ、と実感しています。
主人公は、トップモデルの永井啓。
彼が行きつけの喫茶店で雰囲気のある年上男性に一目惚れして、という物語の始まりですが、浮ついた空気はなく、啓ははじめからとことん本気で出会えたことの幸福感を率直に表し、性急に求めず自然に、また運命的に再会できる事を望むのです。
その願いが叶い再び喫茶店で再会し、啓は自分の事を知って信頼し…

4

転じて恋と生き コミック

早寝電灯 

泣きながら目覚めた事があるひとへ。

「過去と現在が交錯する転生BL」とある通り、ある種のファンタジー要素のある作品です。
舞台は、元は炭鉱の町であった屋敷市。そこの高校の教師2人の物語。
この物語の始まりは、時折感じる奇妙な懐かしさや、知るはずのない過去の生徒の名前といったミステリー仕立て。しかし2人が同じ記憶を共有し始めると次第にセンチメンタルな色を帯び始める…
あらすじよりも感じたことを書きます。
実際「ファンタジー」と…

9

匣男 小説

剛しいら  吉村正 

猟奇なしの江戸川乱歩

まずはじめに。非常に面白かった!
この作品は、これまで読んだことのないような何とも奇妙な不可思議な物語。
江戸川乱歩から猟奇を抜いて甘い愛を振りかけたような…
逃れられないフェティッシュとそれを許可し包み込む愛。貫徹する唯一無二のラブストーリーを描いているのです。

主人公・風宮(ふみや)は、かつての財閥で船舶・商社・金融業に関わる藤島家の跡取り。
しかし、幼い頃からおどおどして、いつ…

6

水温む コミック

山田ユギ 

心の傷はおバカの優しさに救われるのです。

2000〜2001年の作品が2点収録されています。

「水温む」
20才上の子連れの未亡人(♂)に恋する惚れっぽい18才のお話。
…というとギャグ系にした方が読む方も多分ラクでしょう。ですが、ユギ先生はどこまでも挑んでくる!ド・シリアスです。
書道教室の息子・優介(18才)は惚れっぽいおバカ。彼が隣家に越してきたワケありの子連れにポっとなるのは軽〜い感じです。
惚れられる色っぽい高見さ…

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