ふばばさんのレビュー一覧

その男、ロクデナシ コミック

梶本潤 

大人のオトコにはタチも落ちる

梶本潤流「お仕事BL」です。
舞台は、独立したばかりの小さなデザイン会社。
そこに超大手広告代理店の営業部次長からの大きなプロジェクトの依頼があり……
この次長・男鹿はスーパー攻め様系。デザイン会社の章緒もタチなんだけど、タチxタチのカップリングながら、いわゆる「攻めx攻め攻防」にはなってない。
大きな仕事を請け負う側の章緒が、ことごとく依頼主の男鹿にたてつくのは現実的にどうなの?という疑…

1

ジュリアが首ったけ 3 コミック

扇ゆずは 

遠恋って切ないね

ルックス的には圧倒的上位の樹里亜。でも、コンプレックスだらけの自分をはじめてありのままに見てくれた紗良先輩に心酔しすぎてる。
ハリウッドで成功して、本物のスター、セレブになった樹里亜。それでも日本のフツー男子紗良に変わらず偏愛してて、いつでも何もかも捨てる気満々なんです。
あんなに美しい世界的スターが、超絶ワンコになってごく普通の会社員に愛を乞う図は、何とも斬新。
Hシーンもアングルや汁っ気…

3

映画館で逢いましょう 小説

鳩村衣杏  山田ユギ 

劇場で映画を見たくなる

鳩村衣杏さんの初期の作品です。もうすでにお得意の「お仕事BL」炸裂!という感じ。
舞台は、小さな映画配給会社。
社長の神尾をはじめ、社員たちは皆美形で、そして個性的。
主人公は今まで特に映画業界と関わりのない國重周(めぐり)。
転職してきて、映画配給のいろーんな下支えのお仕事、例えば子供向けイベントで着ぐるみを着ての宣伝、例えば業界パーティーでの顔つなぎ、例えば試写状の宛名書き…etc.を…

1

オフィスで君は甘く蕩ける 小説

鳩村衣杏  あさとえいり 

泣き虫女王

萌えました…
私はこういう作風が好きなんだ、と改めて感じました。
つまり、「お仕事BLがベースで、攻めが受けを誠実に愛する展開」。コレ好き。
「お仕事BL」は鳩村衣杏さんお得意のジャンルで、本作も安定の、というか金言炸裂で、読みながら心にビシバシと刺さりまくりで…
一言で「お仕事」とくくってますが、現実に就労していようがいまいが、生きていく上での心の持ち方、というか目指し方というか、あまり…

2

ダブル・バインド(4) 小説

英田サキ  葛西リカコ 

ダブル・バインド完結。

「ダブル・バインド」最終巻。
完結巻、という事で、餓死殺人事件は犯人が分かり終結。
祥とヒカルとケイ、ケイの秘密も明るみに。
進藤と葉鳥の関係も進展。
もちろん、上條と瀬名も……!

…と、全ての要素がまるでパズルのピースの様に、スピード感を増してカチカチっと収まる感覚がありました。
4巻あるのでストーリーを彩る要素も多く、全てが終結したもののやはり最後はバタバタ感は否めず。
です…

3

ダブル・バインド(2) 小説

英田サキ  葛西リカコ 

筋金入りのハリネズミ

「ダブル・バインド」第2巻。
餓死連続殺人は、被害者同士の共通点が見つかり何となくの進展はありつつも、犯人につながるようなものは無く。
ただ、なーんとなく…コノヒト?みたいの見える気がしてるんだけど、私が予想している真相だとめっちゃ胸糞悪いなぁ。
対して、BL展開の方は進展しました!
酔うと素直になる?瀬名の誘い受け、とでもいうんでしょうか。でもハラを括った上條はなかなかに包容力があってイ…

2

ダブル・バインド 小説

英田サキ  葛西リカコ 

さすが。引き込まれる。

遂に(今頃)、英田サキさんの有名作「ダブル・バインド」を読む!
事前知識無しに読み始めましたが、これは元々推理小説好きの私には非常に面白い展開ではじまる。
夢の島の公園で、一体の死体が発見される。
被害者は失踪して1ヶ月、常識では考えられないほど痩せていた…
目撃者の少年は精神疾患があって、供述が曖昧。
そんな事件の始まり。
BLでなくて普通の推理ものとしても、なかなか引き込まれる設定…

6

お父さんは悩ましい コミック

吉池マスコ 

おセンチでぐっとエロス、本当にその通り

本作においては、ある一コマの「絵」にグサ〜っと心をやられたんです。
吉池マスコ先生って独特の絵柄で、でもこの絵でなければ!この絵だからこそ!という個性です。
私にとっては、「藤原征爾君追悼特集に寄せて」にも「彼と任務とセックスと。」にもハッとするコマがあったのですが、本作での「この一コマ」は…
4話目の「恋人の部屋」。せっかく名古屋にやって来た安浦だが、色々すれ違って浅井が部屋を出てしまう。…

2

夏の終わりのサリー コミック

吉池マスコ 

この回りくどいような変化球が重いのだ

吉池先生にすっかりやられてる。
この甘さとほろ苦さ、切なさとギャグと、そしてエロと。
読み終わってまず出るのが、感嘆のため息なんだ。

「あなたにあげる」「夏の終わりのサリー」
冒頭に来る話はモデル出身の美形俳優ジョシュアが、既婚者の事務所社長とデキていて、でも上手くいってない、というところからはじまる。
そんな時出会ったのが、ラーメン屋さんと芸人さんを並行してやっているゴローさんだっ…

1

ばらの森にいた頃 コミック

雲田はるこ 

湧き出ずる恋のかたち

雲田はるこ先生〜!もうそれだけでうれしい……!
表紙!淡いピンクの薔薇。薔薇を食べる麗し系の男性。
口絵!キリリと睨む、おのこ2人!

「ばらの森にいた頃」
は〜…雲田はるこ先生の人外…!しかも吸血鬼!萌えるしかないです。
吸血鬼ネタって、相手を自分と同じ吸血鬼にするのか、愛ゆえに同族にせず、という2パターンだったけど、最近は自分が有限の命になるとか、バリエーションが出てきた。
本作…

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