てるてるせぶんさんのレビュー一覧

きみとのドッグファイト コミック

ゆうぎ 

ノンケ大学生同士の王道BLストーリー

 pixivでずっと追いかけていた作品なので、無事に商業コミックとして発売されて、読者冥利に尽きます!
 初めての彼女ができるかもと期待を膨らませて、オンラインゲームで知り合った「まおちゃん」との待ち合わせ場所に向かった春野ですが、なんと、現れた「まおちゃん」の正体は、同じ学部の無表情なイケメン・鈴木でした。
 女の子にはモテるのにあまり誰とも打ち解けていない感じの鈴木が、自分とは積極的にコミ…

2

アホエロ コミック

重い実 

軽めで読後にすっきりできるストレス解消ラブ!

 初読みの作家さんです。
 絵は失礼ながらまだまだ発展途上な感じなのですが、話のテンポの良さとちょいちょい小出しにされるギャグ要素で、読後感としては面白い・読んで良かった、という感想です。
 ストーリーは、同居している友達同士、遊びの延長で自慰行為をしているうちにセックスまで発展してしまい恋に落ちちゃった、という流れです。なので、ほぼ毎話、最中の描写が出てきますが、高校の時から互いに惹かれるも…

1

ヤリチン☆ビッチ部 2 コミック

おげれつたなか 

百合君のルーツが!?

1巻同様、かつてなくわちゃわちゃしてるBL漫画です(笑)。登場人物も多く、全てを真面目に読んでると疲れるので、私は好きな加島×遠野カプに関係してこない箇所はサラっと読み流してます。
このカプについては、今回、あまり恋愛面での発展はありませんでした。加島→遠野で、遠野→やっちゃん(恋愛感情かは微妙)の三角関係だったのが、やっちゃんの猫かぶりに今回遠野が気付いて、次号どう展開するのか気になると…

5

Knife コミック

千葉リョウコ 

絆され×救われ≠庇護×依存

 コミックでは千葉リョウコさん初読みです。なので、『続きはまた夜に』を読まずにこちらの作品を手に取りました。
 殺人事件やPTSDを題材にした重めのお話ですが、読了後の不快感は特にありませんでした(フィクションとして読む分には)。私は刑事物や893物に限っては、どちらかが闇を抱えていて、相方の包容力に救われる、という展開が一番好きなので、今回の作品もその例に漏れずでした。

 攻めの津積さん…

1

不機嫌彼氏のさらい方 コミック

左京亜也 

過去の因縁に納得!

 一途なのに気が強くて素直になれない受けが好きなので、私は弟編よりも賀神兄が主人公のこちらの作品の方が好きです。
 今回、高見沢のイトコでユージンの部下のサラの結婚をを機に、二人のかつての級友アンジェロと再会します。弟編でも出てきたあの映画監督のアンジェロですが、彼は高校時代、ユージンに思いを寄せながらも高見沢に抱かれていたという、このカプにとって因縁の過去があったようです。

 初恋の延長…

4

愛しているはずがない 小説

中原一也  奈良千春 

神様、仏様、斑目様!

愛してシリーズの斑目弟×愛人のバーテンダーのスピンオフです。兄編を読んでからだいぶ時間が経ってたせいか、全く別のお話として読めました。
結果…これまで食わず嫌いしていた鬼畜とも言える893攻めが、自分に取って『あり』だったことが、一番の驚きでした!斑目のその迷いのないゲスぶりは、いっそ清々しくもあります(笑)。本気で実の兄を殺そうとする極悪非道のクセして、坂下先生を捕らえて自慢する子供っぽ…

1

野良猫は愛を知らない コミック

梶本潤 

sour & sweet !

優秀な兄へのコンプレックスから、人から好意を寄せられるとつい応じてしまうノンケの攻めと、過去の恋愛のトラウマから、本気で人を好きになることを躊躇するゲイ受けの、ちょっとsourな恋のお話です。互いに自分の本心に抗おうとするところが、見ていてもどかしくもあり、微笑ましくもあり…
梶本先生なので、もちろん極上のHシーンはありますが、電子で読んだせいか、これまでの先生の作品の中では、通常運転レベル…

3

愛しているとは限らない 小説

中原一也  奈良千春 

捩れの先にあるものは……

 『愛して』シリーズのヤクザの斑目弟と愛人のバーテンダーのスピンオフ3作目。

 今回、斑目に恨みを抱く人間から釜男を盾に取られ、斑目を殺すよう湯月が脅されます。一度は、釜男のために斑目を殺すことを決意した湯月ですが……。斑目に勘付かれてしまい、折檻という名の激しい悦楽へと堕とされます。それはもう、これまでの逃亡や火遊びの浮気の非ではない、中原ファン期待の至上最悪のお仕置きをされるわけです。あ…

7

きみはまだ恋を知らない 小説

月村奎  志水ゆき 

誠実な恋×2=愛になる

まずは志水先生の表紙に一目惚れしました。
そして月村先生の作品はあまり凝った比喩や表現がなく、読みやすくて私は好きです。

攻めは温厚で人懐こい会社社長。一人称も「僕」で、最初は育ちのいい七光り的なイメージだったのですが、読み進めていくうちにいい意味でそのイメージが壊れていきます。
受けは元々の内気な性格とそれに拍車をかけた過去のトラウマから、極度に自己評価が低く内向的で、攻めとは真逆の性…

1

色情 小説

岩本薫  北上れん 

双子の子育ての鉄則!

もふもふツインズを授かった賀門一家の方は、温かい家庭を知らないにも関わらず子煩悩な育メンぶりを発揮する士朗と、それ以上に劇的な人生(何せ性別が変わった上に双子を出産)を経験しているにも関わらず素直に懸命に運命にも双子にも向き合う迅人の姿が、微笑ましかったです。戸惑いつつものびのび成長していく双子も、もちろん可愛いかった。
対して、峻王と先生の方は、今回の立ち位置はちょっと可哀想な気がしました…

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