みざきさんのレビュー一覧

グッモーニン グッナイ コミック

糸井のぞ 

切なさとあたたかさと

すごく面白かったです。もっと早くに読めば良かった。
最後まで読み進めて、本を閉じたあとにまた初めから読みたくなる作品でした。
細く軽やかな線で描かれる物語は柔らかい部分が多いのだけれど、ページを捲ってコックのアヤと記憶喪失の青年・リネアの日々を追っていくと…非常に読ませる展開に。
ストーリー展開が本当に魅力的です。
この世界観とこの雰囲気は糸井先生にしか出せない味なのではないかな。
異国…

1

恋になるにはややこしい コミック

しのだ楚芭 

かわいすぎるよ〜!!

誰にでも人当たりが良くて、頼るならこの人だよねと誰からも言われそうな、一見優等生にしか見えない彼の本当の姿は…?

世渡り上手でやや計算高い、裏と表の顔の使い分けが激しい食えないやつ。
なのかと思いきや、すごくかわいいところもあって、1度そんな姿を目にしてしまったらもう1度見たくて仕方がなくなってしまうってものですよね〜!
完璧で優等生な彼の、みんなが知らないギャップが激しい一面を見られる…

1

群青ハレーション コミック

noji 

最優秀賞青春賞

うわーー!なんて素敵なお話なの…!
心が浄化される最高の青春がここにありました。
なんでしょうかねえ…始まりから終わりまで、どこを開いても良い。すごく良いんです。
ストーリーの良さもキャラクターの良さも、高校生らしい爽やかな青春も、じっくりと育まれる淡い恋愛感情も全部読みたい!という方に強くおすすめしたい極上の青春が読める1冊です。
本当に良かったので…ぜひ…ああ言葉にならない…
noj…

6

別れる理由 小説

安西リカ  暮田マキネ 

身近に感じられる恋の良さ

いやすごい。するするとあっという間に読めてしまうテンポの良さがありながら、日常の中にさり気なく描かれた言葉ひとつで登場人物の感情がしっかりと伝わってくる。
安西先生の現代もの、好きだなあ〜!と改めて思った1作です。
普通の日常と心理描写重視の方はぜひ。

主人公の園田は流し・流されが上手い人だと思うんです。
揉め事は起こさず、巻き込まれず、全てが凪いだ人生になるように過ごしている。
押…

9

先生はダメな人 小説

渡海奈穂  小嶋ララ子 

アンニュイ系微ジャイアン

(元卒業生の臨時)教師×生徒の組み合わせは数あれど、ありそうでなかった味付けがツボにハマり、あ〜〜!なんだこれは…これは絶対に好きなやつだ〜!と思いながら終始楽しんで読めた1冊。
何気ない会話がすごく良かったなあ。

教師と生徒の組み合わせといえば、微かな後ろめたさだとか、禁断のなんて言葉が似合いそうなものですが、こちらの作品にはあまりそういった言葉は当てはまらない不思議。
するする〜っと…

1

紙の舟で眠る 下 コミック

八田てき 

凄い余韻

上巻だけではどう解釈したら良いのかが難しい重苦しさが渦巻いていて、いったいどんな結末を迎えるのかとはらはらしながら読み進めた下巻。
結果から言いますと、期待以上の決して予想通りにはならないドラマチックな展開が待ち受けていて、こう来るとはと夢中になってページを捲る自分がいました。
八田先生、本当に印象深い作品を描かれる作家さんですね。

上巻のあのずっしりとくる重みがあったからこその下巻だっ…

2

WISH DEADLOCK番外編 4 小説

英田サキ  高階佑 

大好きです

小冊子掲載作から期間限定ペーパー等、今では入手が困難なお話から、高階先生の漫画と英田先生の新規書き下ろしまで読める幸せ。
DEADLOCKファンにはたまらない、宝箱のような最高の短編集でした。

DEADLOCKシリーズのキャラクター達の海外風というのでしょうか…洋画のような独特の言い回しや表現がすごく好きで。
どの短編も小気味の良いリズムで会話が繰り広げられ、どこを切り取ってみても愛に満…

10

羊の皮を着たケモノ 2 コミック

九號 

濃厚な感情漂う社会派作品

続きはどうなるの…?と、非常に気になるところで終わっていて、始まりから終わりまでなんだかもう終始目が離せない作品でした。
本の厚みと同じくらい内容がぎっしり。読み応えたっぷり。
画力の高さと、先が気になる見事なストーリー展開で魅せてくれます。
攻めのクソデカ感情を浴びたい方はぜひ。

前巻も面白かったのですが、私には辰巳がなぜ大地にのめり込むのかも、大地の考え方も理解出来ずじまいで肝心の…

9

春になるまで待っててね 小説

伊達きよ  犬居葉菜 

圧倒的多幸感

あぁ〜〜〜…もうだめです。かわいすぎる…
なんてやさしくてなんてかわいらしいお話なの。
すっかりこのお話の虜になってしまいました。

大きな熊獣人のディビスと小さなリス獣人のリックは冬眠中。
ご飯をたくさん食べて、寄り添い合って眠って、お風呂に入って、同じベッドでまたくっついて眠るの繰り返しが描かれます。
この繰り返しが最高なんです。大きいと小さいの組み合わせが織りなす、ぬくぬくと暖か…

0

バイバイ、センチメンタル 3 コミック

波真田かもめ 

センチメンタルにさよならを

いくら好きだ好きだと言ったって、人の心模様というのは晴れの日もあれば雨の日もある。
波真田先生はそういう微妙なニュアンスを描くのが本当に上手い作家さんだなと思うのです。

「バイバイ、センチメンタル」もついに最終巻。
1巻ではまだ学生だった温とつばさたち。楽しいことばかりではない、時にほんのり苦い大人の階段を年若い彼らが少しずつ登っていく姿が非常に丁寧に、とても現実的に描かれていて、ああこ…

4
PAGE TOP