total review:291187today:47
ようこそ!ゲストさん
無料会員登録
ログイン
ログイン 無料会員登録
21/48(合計:477件)
露久ふみ
みざき
全国各地で相次ぐ不審死を捜査することになった双子の兄と、それに付き合わされた民俗学者の双子の弟が、雪に囲まれ世間から隔離されたような秘村の謎に迫る。 ああー、すごく面白かった!引き込まれました。 双子・謎の風習・事件と謎・ミステリーあたりのワードにピンと来た方はぜひ。 事件ものとミステリアスな秘村の風習という組み合わせの時点でわくわくしたのですが、そこにBLがこの先を期待してしまうような…
鹿島こたる
ネタバレ
描き手の癖やこだわり、描きたいものが全面に出ている作品が好きです。 濃厚に薫るエロティックさと唯一無二の世界観。 この、良い意味で現実離れした耽美で倒錯的な物語は鹿島こたる先生にしか描けない作品だと思います。 全ページが美しく、どこを捲っても全てが美麗でした。 地下闘技場で奴隷同然の暮らしをしていた名前も身元も定かではない男を新しい遊び感覚で気まぐれに拾ったのは、何もかもに飽きていそう…
あずみつな
え、ええぇ〜〜… なにこれすごくかわいかった… 「友人のことが好きすぎてどうしようもないのに相手が鈍すぎる」 なんてタイトルの本を攻めが出せそうなくらい、受けのふみこと鮎川が鈍感で面白かったです。自己愛強めでポジティブなところもなんだか憎めないかわいいやつで好きでした。 好意を隠す気がない攻めに気付かない受けの鈍感力の強さが上手く噛み合っていてなんとも愉快なんですよ。 毒気のない平和な…
榎田尤利 丹地陽子
どうしても深く愛しすぎてしまう人と、愛された経験がなく、愛を知らない人の出逢いは運命だと思うのです。 大洋図書版は既読です。何年振りの再読でしょうか。 角川版が出ていると知り久しぶりに読みましたが、微妙に表現やセリフが変更されている部分もありつつ、ストーリーそのものは相変わらず心奪われるものでした。 発売からしばらく経つけれど、今でも記憶に残る大好きなシリーズです。 榎田先生は昔か…
木原音瀬 カズアキ
シリーズ本編とは異なった主人公・種族の物語。 なんとなく、気楽には読めないお話な気がしたんです。 なぜなら木原先生作品だから。 その予想は見事に当たっていて、終始胸を鷲掴みにされるようなストーリー展開と、根底にある簡単には答えが出ない大きなテーマに夢中になってしまう。 読んでいてすごく苦しいのだけれど、あっという間にこの作品の世界観に魅了され、とある種族の愛についてが綴られた数十年にも渡る…
ナツ之えだまめ 石田惠美
ああもういっそ猫になってしまいたい。 そんなことを何気なく願った少年が、神社で不思議な兎に導かれ、中華風の異世界に猫の姿となって現れてしまう物語。 不思議の国のアリスならぬカナメな始まりで、なんとも突飛な設定なのですが、想像していた以上にとても読み心地の良い素敵な作品でした。 セリフ以外は淡々とした文章で綴られているというのに、読み進めていく内に不思議と胸がぽかぽかと陽だまりのような暖かさに…
柳川視点の忽滑谷刑事の事件簿シリーズも3作目。 忽滑谷のオタクとしては、特典なのがもったいないというか、番外編でまるまる1冊読んでみたいなあなんて毎回思ったりして。 ショートストーリーの中に作中であまり交わっていなかった人物が登場したりと、アル不在の周辺人物たちの日常がすごく面白いなと。 今回も優秀ながらスタンドプレーが目立つ忽滑谷に必死でついて行ったり行けなかったりする柳川の図が見られ…
久我有加 梨とりこ
主人公の進也と同じく、青嵐の講談に一気に引き込まれるかのようでした。 落語には少し馴染みがあったものの、講談には普段あまり馴染みがなかったものですから、今回の作品は一体どんなお話になるのかなあと探り探り読み進めていたのです。 いやはや見事。序盤で一気に心掴まれました。 最初から最後まで面白い。すごく面白かったです! 読み始めたら止まらなくなってしまって、気がついたらあっという間に読み終…
つゆきゆるこ
つゆきゆるこ先生のこのシリーズ、大好きです。 極上のブロマンスストーリーとありますが、本当にその通りだなと。 BLではないんですよ。友情らしくもあるのだけれど、なんだか家族に近い感覚のよく会う親しい仲というのかな。 ページをめくる毎に信頼関係が強くなっていく、登場人物たちの心に寄り添うお話が読みたい方におすすめです。 1巻とはまた異なる組み合わせのやさしい作品でした。 1巻・そして続…
木原音瀬
新装版3作目。 3作目は旧作版と比べるとそこまで大きく変わったところはないかなと思います。 下村先生の挿画もそのまま収録されています。いつ見ても美しいですね。 今までは日本を舞台に犯人前吸血鬼のアルと愉快な仲間たちの日常+αがメインに描かれていましたが、3作目となる今作は物語が少しずつ動き出すと同時に、永遠の命に関するアルの心の動きが見られる1冊となっています。 BL的な面では亀の歩み…