みざきさんのレビュー一覧

犬ほど素敵な商売はない 小説

榎田尤利  丹地陽子 

何度読んでも心奪われます

どうしても深く愛しすぎてしまう人と、愛された経験がなく、愛を知らない人の出逢いは運命だと思うのです。

大洋図書版は既読です。何年振りの再読でしょうか。
角川版が出ていると知り久しぶりに読みましたが、微妙に表現やセリフが変更されている部分もありつつ、ストーリーそのものは相変わらず心奪われるものでした。
発売からしばらく経つけれど、今でも記憶に残る大好きなシリーズです。

榎田先生は昔か…

0

パラスティック・ソウル endless destiny 小説

木原音瀬  カズアキ 

とある種族の愛について

シリーズ本編とは異なった主人公・種族の物語。
なんとなく、気楽には読めないお話な気がしたんです。
なぜなら木原先生作品だから。
その予想は見事に当たっていて、終始胸を鷲掴みにされるようなストーリー展開と、根底にある簡単には答えが出ない大きなテーマに夢中になってしまう。
読んでいてすごく苦しいのだけれど、あっという間にこの作品の世界観に魅了され、とある種族の愛についてが綴られた数十年にも渡る…

2

異世界で仙王の愛され猫になりました 小説

ナツ之えだまめ  石田惠美 

幸せな気持ちになれます

ああもういっそ猫になってしまいたい。
そんなことを何気なく願った少年が、神社で不思議な兎に導かれ、中華風の異世界に猫の姿となって現れてしまう物語。
不思議の国のアリスならぬカナメな始まりで、なんとも突飛な設定なのですが、想像していた以上にとても読み心地の良い素敵な作品でした。
セリフ以外は淡々とした文章で綴られているというのに、読み進めていく内に不思議と胸がぽかぽかと陽だまりのような暖かさに…

3

「吸血鬼と愉快な仲間たち 3」コミコミスタジオ限定SS小冊子「忽滑谷刑事の事件簿 3」 特典

勘が鋭い

柳川視点の忽滑谷刑事の事件簿シリーズも3作目。
忽滑谷のオタクとしては、特典なのがもったいないというか、番外編でまるまる1冊読んでみたいなあなんて毎回思ったりして。
ショートストーリーの中に作中であまり交わっていなかった人物が登場したりと、アル不在の周辺人物たちの日常がすごく面白いなと。

今回も優秀ながらスタンドプレーが目立つ忽滑谷に必死でついて行ったり行けなかったりする柳川の図が見られ…

0

恋は読むもの語るもの 小説

久我有加  梨とりこ 

どうしようすごくかわいい

主人公の進也と同じく、青嵐の講談に一気に引き込まれるかのようでした。
落語には少し馴染みがあったものの、講談には普段あまり馴染みがなかったものですから、今回の作品は一体どんなお話になるのかなあと探り探り読み進めていたのです。

いやはや見事。序盤で一気に心掴まれました。
最初から最後まで面白い。すごく面白かったです!
読み始めたら止まらなくなってしまって、気がついたらあっという間に読み終…

5

シェアーズ 2 コミック

つゆきゆるこ 

極上の年の差ブロマンス

つゆきゆるこ先生のこのシリーズ、大好きです。
極上のブロマンスストーリーとありますが、本当にその通りだなと。
BLではないんですよ。友情らしくもあるのだけれど、なんだか家族に近い感覚のよく会う親しい仲というのかな。
ページをめくる毎に信頼関係が強くなっていく、登場人物たちの心に寄り添うお話が読みたい方におすすめです。

1巻とはまた異なる組み合わせのやさしい作品でした。
1巻・そして続…

0

吸血鬼と愉快な仲間たち 3 小説

木原音瀬 

新装版3作目

新装版3作目。
3作目は旧作版と比べるとそこまで大きく変わったところはないかなと思います。
下村先生の挿画もそのまま収録されています。いつ見ても美しいですね。
今までは日本を舞台に犯人前吸血鬼のアルと愉快な仲間たちの日常+αがメインに描かれていましたが、3作目となる今作は物語が少しずつ動き出すと同時に、永遠の命に関するアルの心の動きが見られる1冊となっています。

BL的な面では亀の歩み…

5

ないしょのストーカーさん コミック

ヒロハルヨシ 

新感覚パワー系ストーカーBL

へとへとになって家に帰ると、きれいなお部屋に出来立てのおいしいご飯。
良い香りがするあたたかいお風呂に入ったあとは…きちんと整えられたベッドで気持ち良く抱いてもらう。
文字通り身も心も癒してくれる謎めいた誰か。
そんな、顔も名前も知らないストーカーさんに色んな意味でお世話をされてしまっている話。

始まりからそんなことある?な不気味すぎるシチュエーションなんですよね。
透がやられている…

2

ピノと、彼の初戀 小説

伊勢原ささら  yoco 

木製の愛おしい子

すごく、すごく愛おしいお話でした。
とても素朴なのだけれど、ランタンがぽっと灯るようなあたたかさが広がるやさしさが詰まっています。
極上のお伽話を読んだ。そんな感覚です。

伊勢原ささら先生の書かれるお話って、ベースにあるものが非常に柔らかいんですよね。
その中でも、木製人形であるピノが主人公のこちらの作品は1,2を争うくらいやさしさ成分で出来ているのではないかなと思います。
どこまで…

7

午前五時のシンデレラ 小説

いつき朔夜  北畠あけ乃 

あまり見かけない職種のご当地BL

舞台となるのは北九州。繁華街の外れにある、こじんまりとした一昔前のパチンコ店パーラー・レトロ。
今作が発売されたのは2007年。レビューを書いている2023年現在から16年前の作品になるのですが、初読時から妙に記憶に残るなぜか忘れられない作品のひとつです。
今回久しぶりに再読し、どこに惹かれるのか考えてみた結果、やはり攻め・飛良の小倉弁という方言の力が大きいのかもしれないなと思います。
自分…

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