みざきさんのレビュー一覧

パラスティック・ソウル(3) 小説

木原音瀬  カズアキ 

圧巻

少しずつ読み進めてきたパラスティック・ソウルもついに本編の区切りとなる3巻目…と、早く読みたい気持ちと、もう少しあたためておきたいような気持ちの間でぐらぐら揺れながら、読みたい誘惑に負けて一気読みしました。
非常に読み応えのある作品で、どうやったらこんなお話が思いつくのだろうかと不思議でなりません。

願い事が叶う薬・ビルアとハイビルア・ブロイルス老の謎。
これらのワードが複雑に入り組んだ…

4

パラスティック・ソウル(2) 小説

木原音瀬  カズアキ 

どうしようもなく好きです

ああどうしましょう。
すっかりこの作品の虜になってしまいました。
1作目も素晴らしかったのですが、2作目となる今作はもっと素晴らしくて、3作目を読んだら一体どうなってしまうのかとある意味恐怖すら感じています。

2作目でも、何の縁もゆかりもない老人・ブロイルスの最後の晩餐に参加した際に、形見分けとして「願いの叶う薬」を貰った面々の物語が複雑に入り組みながら描かれていきます。
たった2錠の…

0

パラスティック・ソウル(1)(表題作「fake lovers」) 小説

木原音瀬  カズアキ 

もっと早く読めば良かった

20Pほどのプロローグで一気に引き込まれました。
面識が殆どない死者への最後の晩餐に招かれた4人。
これからこの死者が遺した謎の薬で何かが起きるに違いないぞと、先に一体どんなことが待っているのか?と期待させながらページを捲らせてしまう木原先生の筆力の高さに唸ります。

舞台は数百国あった国々が統一された近未来。
世界的に流行した伝染病を根絶させた際のワクチンの副作用により、犬のような耳と…

4

嫌いな男 小説

安西リカ  北沢きょう 

リーマンものの完全メシがここにあります

はーーー…大変良質で栄養価の高いリーマン萌えが詰まっていました。おいしかったです。
なぜもっと早く読まなかったのかと、最高の読後感に包まれながらこのレビューを書いています。
その辺に居そうで居ないごくごく普通のサラリーマンの恋って本当に最高ですよね。

適度に仕事が出来て、適度に手を抜いて卒なく立ち回り、適度にちっちゃなプライドがある南。
少しでも人よりも優位に立っていたそうな感じがする…

1

御曹司アルファは契約婚をお望みです 小説

神香うらら  渋江ヨフネ 

レスターと書いてかわいいと読む

意外にも神香うらら先生初のオメガバース作品。
はー、すごく面白かったです!

オメガを保護し、いわゆるお見合いのような縁組支援も行っている施設という設定が新しくてですね。
ふんふんなるほど…と世界観を把握しながら読み進めていくと、するすると流れるように面白い展開へ。気が付けばあっという間に読み終えていました。
海外舞台・ラブロマンス・事件要素のある神香先生作品は漏れなく面白いに違いないと…

9

スキとキラキラ コミック

会川フゥ 

全方位やさしい素敵な世界観

ゆらゆらと揺れるイヤリング。指元にはツヤツヤのネイル。
目元を彩るアイシャドウ。つけまつ毛をつけて仕上げにはお気に入りのリップを。
かわいい服に着替えてウィッグを被ったら出来上がり。

メイクもレディースファッションも女の子だけのものではないし、男の子が好きだって良いじゃないか。
そんな気持ちになる1冊です。
全方位やさしい世界ですごく良かったなあ。登場人物もストーリー展開も自然体で柔…

1

ゴミ屋敷の鎌倉さん コミック

あるくジョー 

現代日本にあるかもしれないゴミ屋敷

ゴミ屋敷の鎌倉さん。
どんなお話なのか?と、非常に印象的なタイトルに惹かれたのですが、現在の日本のあちこちでももしかしたら「あるかもしれない」が描かれた、フィクションなのだけれどちょっぴりリアルなお話でした。
トーンとしては暗め。でもほんのりとあたたかみも感じる作品です。私はすごく好きでした。

ストレス社会日本なんて言葉がありますね。
仕事・家庭・学校…と、毎日様々な場所で嫌でも人と関…

6

或るシカリオの愛 小説

砂原糖子  稲荷家房之介 

ある殺し屋の話

乾いた空気に砂塵が舞う、南米風の架空の国。
「天国に近い街」と呼ばれるミノシエロ。
ガラクタばかりを集めた古道具屋を営むジャレスの元に、どさくさに紛れて不用品と共に客が押しつけていったのは褐色肌の痩せた生きもの。
ひょんなことから殺し屋として生きてきた青年を引き取る事になったジャレスと、殺ししか知らない青年・ルカのお話。

こちらの作品。もう数年ほど前になる雑誌掲載時に1番心惹かれたお話…

6

オレとあたしと新世界 5 コミック

古宇田エン 

毎巻惹きつけられてしまう

3巻あたりからうっすらとすれ違いめいたものがずっとぐるぐるしているんです。
4巻では大きくなり、5巻ではどうか?と思うとまだ解決には至らず、焦れるだとかそういうレベルではないくらい根っこの辺りが静かにぐらぐら揺れている感じ。
通常であれば、2人ともまだすれ違ってるのかーと飽きてしまいそうなところなんですよ。けれどこちらの作品は全く飽きないのが不思議で。
むしろ、何巻かかっても良いから最後まで…

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オレとあたしと新世界 4 コミック

古宇田エン 

時間の描き方が上手くて

事故に遭う前からの人生を送っているしのぶと、10年間分しのぶよりも先に進んでいる周囲の人々。
約10年の歳月は大きいもので、その間しのぶ本人的には感覚的に「ただ眠っていただけ」なわけですから、この状況はさぞ奇妙で複雑だろうなと。逆もまた然りですね。
時間の掘り下げ方が本当に上手いなあと思います。
全体的なトーンは明るい中でもシリアスな心理描写が深くて上手い。しのぶとマコトのことを大切に、丁寧…

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