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攻めが受けをヤケクソになって傷つけちゃうところ最高〜でした!
傷つけられて成長する受けエライッ
さらにいい男になって攻めと再会するまでわくわくと期待で胸が膨らみました。
ただ攻めも紳士的で誠意を見せてくれるのでザマァ系ではありません。二年後はお互い健気に思い合っていて読者はとても楽しい展開となりました。
受けは全然女王様って感じじゃないレベルでちょっと調子に乗りやすい程度のかわいいわがままノンケくん。
攻めは受けのそういう悪いところも引っくるめて性癖なスパダリちょいM?攻め。セックスの時はSなので問題なしです。
固定概念っていうか長年こうだってがんじがらめになっていた攻めのゲイとしての思考を受けがあっけらかんと溶かしていってくれるシーンは攻めにこんないい男逃すんじゃないぞ!となりました。
終わり方は続編をほのめかす終わり方でした。
しっかり買ってあります。すぐ読みます。
スパダリ×男前好きな方は全員読んでください(^-^)
ただの溺愛攻めではありません。そこをぜひ期待してください。
会社員同士の恋愛もの。
そこそこ優秀で期待どおりの働きが出来ていると自負している主人公の前に、超ハイスペックな男が中途採用で配属され、それまで一人で切り回していた業務を二人で行うことになるところから始まります。
会社に入って5年目くらいだと、こういう勘違いも起こしそうだし、主人公目線でずっと語られていくので、性格が悪いと本人が言うほどには普通の感情に振り回されているだけとも言えて、嫌悪感などは抱かずに最後まで読めました。
著者のお名前だけは知っていたのですが、読むのは初めて。とても読みやすく、主人公が相手の一言にぐさっと傷ついてそこから色々変わっていくのですが、その一言がこちらにも刺さりました。
冷たく厳しい言葉であると同時に、物語の根幹を為す一言であり、ちょうどここで物語の半分なんだな、と分かる見事な区切りっぷり。
主人公が終始浮いたり沈んだりかき乱されている様子もよかったです。
表題作のお話は本の3分の2くらいで、残りの3分の1は続編であり視点変えの「勝てない相手」というお話でした。
こちらは、惚れた方が負けなんだなとよく分かるお話で、攻めの男がもう切られるんじゃないかと心配しているのが可愛かったです。ベタ甘でよかった。
執着とまでは行かないと思うけど、そういう独占欲とかをむき出しにされるのは、読む方は楽しいですね。
はーーー…大変良質で栄養価の高いリーマン萌えが詰まっていました。おいしかったです。
なぜもっと早く読まなかったのかと、最高の読後感に包まれながらこのレビューを書いています。
その辺に居そうで居ないごくごく普通のサラリーマンの恋って本当に最高ですよね。
適度に仕事が出来て、適度に手を抜いて卒なく立ち回り、適度にちっちゃなプライドがある南。
少しでも人よりも優位に立っていたそうな感じがするというかなんというか、自分よりも出来る新たな同僚・向居に対してしょうもない嫉妬心を見せるちょっぴり幼稚な憎めない姿を生暖かく追っていたのです。
こんな人と仕事が出来たのなら楽だろうなと思えるほど、効率よく円滑かつ丁寧な仕事ぶりに細やかな気配りまで当たり前のように嫌味なく出来てしまう向居という人。
彼はどうも南に対して気がありそうで…?と、自身への好意を感じ取った南は試し行動のようなものをし始めるわけです。それもまたイライラしない絶妙な塩梅の試し行動なんですよね。
女に嫌われるタイプの上手い女のやり口みたいだなと感じるところもありつつ、やはりこういう甘ちゃんな部分がある男はぴょんと伸びた鼻がポキっと折れた瞬間がすごくおいしいじゃないですか。
なので、どう見ても南に好意を持っているのが分かる向居がどう動いてくれるのかを私は楽しみにしていたんです。
いやもう、76Pで一気に持って行かれました。
これですこれ!向居の本音が予想を上回る気持ち良さで両手を挙げました。安西先生ありがとうございます。
そして、ここから流れるようにどんどんと展開が面白くなっていくではありませんか…!
南の仕事への意識の変化も向居への恋愛感情が募る様も本当に良くて、大人の成長ものとしても男同士の恋愛ものとしてもすごく楽しめました。ああー、わくわくした。好きです。
前半が受け視点とくれば、あの時攻めはどう思っていたのかが分かる攻め視点も読みたいなあなんてわがままな気持ちも後半で叶えてくれる親切設計がうれしい。
南のことが好きで好きで仕方がない向居視点がなんだか妙にかわいらしくてたまりません。
自分のことをSっ気があると言っていた人はどこへ?というくらい尽くしまくる溺愛系健気攻め。それにプラスして若干拗らせているのも人間くさくてすごく良かった。
ゲイとノンケの恋愛意識の差にも触れていたりと、向居の複雑な心情がぐるぐるしている中、前半で成長した南が後半でさらっと良い彼氏力を見せてくるのもずるいんです。
たった2文字の一言が大の大人をこんなにかわいくて初心にさせてしまうのかと思うと…2人ともかわいいやらなんやらでこんなの萌えざるを得ません。最高のカップルでした。
破れ鍋に綴じ蓋なんて言葉がぴったりな2人が心地良く、終始楽しくきっちり萌えさせてくれる良質なリーマンものが読めてうれしいです。
前半後半で攻め受けどちらも印象が変化していくのがあとを引く面白さでした。
スピンオフもあるようなので、余韻に浸りつつそちらも追いかけたいと思います。
実は自分にとって初めて読んだBL小説が、こちら。
そして見事に沼落ち。今では小説を漁って読む人になってしまいました。
大好きで何度も読み返している作品です。
最近出たスピンオフの『隣の男』も読みましたが、個人的には断然こっちが好みです。
…なんでかな?どっちも美人受けが主人公なのにな…
多分、こちらの作品の方が受けの千裕の精神的な成長が描かれているから、な気がします。
自分より「できる男」に嫉妬していたら、その「できる男」が自分を熱い視線で見つめていることに気付き、優越感を抱く…
いわゆる”王道”の展開、ストーリーなんですが。
ストーリー運びが滑らかで、どうなってくの?というドキドキ感もあって、全く退屈する暇なく読み切れちゃいます。
攻めの向居が、できる男なのに恋をすると相手に甘〜くなったり、不安になったりする描写が刺さりました。
(千裕から手渡された資料に付いた付箋を、溜めてとっておくんですよ…できる攻め様なのに、可愛過ぎて悶えました。執着する一面も感じられ、いとよろし)、
そしてなんといっても、二人が初めて体を重ねる時の描写の官能的なこと…。
いきなり最後までは…と我慢する向居に対して千裕が放った一言。
究極にシンプルで、大好きな人にぶつけられたら、この上なく嬉しいであろう言葉。
何度も読み返して反芻しては、たまらない気持ちになります。
作者様があとがきで書かれている、「最近は現代を舞台にした普通のBLが減っている」という内容のお言葉。たしかに…
そんな”普通のBL”の供給不足に悶々としている方に、ぜひご一読いただきたい作品です。
新書館から「嫌いな男」スピンオフ・・「隣の男」が出るので再読
精神的に未熟な南は向井に勝てっこない。
突然退職した向井と仕事で再会 過去の行動を謝る場面から始まる、30代の恋
●㈱NITTA:制御機器トップメーカー 堅実でリスクを嫌う社風
・・販促担当は、南と向井 二人きり
南 千裕:商品開発部販促担当 「美味しいとこだけ要領よく拾って 人生楽勝」
初対面で向井に負けを自覚・・「余りにも有能」
女子から「向井ゲイ疑惑」を聞き、動揺
勝つために手段を択ばない幼稚な敗けず嫌いで部署を乱す前に、異動を決意
向井退社で心に穴・・
向井真也:キャリア採用
S級逸材 ・・ R大在学中、SNS特化マーケを起業、E&Fに売却 売却資金で米留
全体がお洒落で清潔な色気 押しが強そうでいて物腰ソフト 嫌味が無い
仕事で南と圧倒的な差 南の様子を「可愛い」と表現 突然、退社