みざきさんのレビュー一覧

異界で魔物に愛玩されています 小説

夕映月子  陵クミコ 

本当に大好きでした

もうすぐ2年になるのですね。
先生の訃報を知り、非常にショックを受けたのを思い出します。
「楽園暮らしはどうですか?」「倦怠期は犬も食わない」他、夕映先生が書かれる、好きという純粋な気持ちや愛情に満ちあふれた作品たちが大好きでした。

以前、小説Dear+のファンタジー特集に掲載されていたこちらの作品を拝読した際に、今まであまり見たことがない独自の世界観とサタナキアのキャラクター像にすっか…

7

きみの春花 2 コミック

有馬嵐 

かっこ良くてかわいい2人

も、も、も、萌えた〜〜〜!!!
1巻が本当に素晴らしかったので期待を大にして読み始め、読み終わった今大の字になっています。
はーーー…ものすごく良かったな…かわいかった…純恋も卓もかわいかった…

お互いに1学年ずつ進級して環境も少し変化していく2人。
付き合った後の出来上がっている2人のその後というものを見るのが好きで、この2人はいったいどうなるのかなあなんて思っていたのです。
繰り…

5

今、風が梢を渡る時〈後編〉 小説

かわい有美子  笠井あゆみ 

寄宿舎ものの名作

淡く爽やかで、それでいてどことなくノスタルジックな気持ちになる。
そんな心地の良い読了感で満たされる美しい作品でした。
しばらくこの寄宿舎の世界に浸っていたい。
大正の時代背景もこちらの作品を魅力的なものにしている要素のひとつかもしれません。
細やかな時代考証も笠井あゆみ先生の挿画も素晴らしかったです。

学校や寮といった閉塞的な空間の中で、時に苦しみもがきながら成長をし続ける青少年た…

5

今、風が梢を渡る時〈前編〉 小説

かわい有美子  笠井あゆみ 

大正の風薫る日本語が美しい1冊

時は大正、処は京都。
あちらを向けば黒の詰襟にトンビを纏う者。こちらを見遣れば腰からインク壺を下げた着物に袴姿の者。
木の板がカタカタと鳴る木造二階建ての洋館と、男ばかりが集まった寄宿舎。
カフェ、ミルクホール、コーヒー、白玉が乗った氷水。

ああー、好きです。この独特の雰囲気がたまらない。
大正という和洋が入れ乱れた戦前のレトロでロマンチックな時代を背景に描かれる、医者を志す学生たち…

4

スモークブルーの雨のち晴れ 3 コミック

波真田かもめ 

巡る季節の中で

"BLはファンタジー"なんてよく聞く言葉ですが、こちらの作品はフィクションのはずなのにすごくリアル。
そんな言葉が似合うほどに、現実味のある日常と人生が本当に丁寧に描かれているなと思います。
久慈の家の台所からする生活音がとても好き。
人と家が生きている感じがするんです。
この世界観と作品全体に流れる雰囲気がとても心地が良いもので、時に懐かしさを感じたり、あたたかみを感…

2

お父さんは性的コンテンツ 下 コミック

池玲文 

こんなの大好き

世間一般のイメージ的にはどう見ても「かっこいい」「色気がある」なのに、受けからは「かわいい」と思われている攻めの図が好きです。

上巻で感じた良さや面白さはそのままに、ちらほらと見え隠れはしつつも謎だった部分が明かされていく下巻。
お、面白かった…!上下巻共に最高でした!
上巻よりもいろんなものがぎゅぎゅっと詰まっているストーリーだというのに、スピード感もテンポも良くてすごく読みやすく、展…

17

お父さんは性的コンテンツ 上 コミック

池玲文 

このお父さんえっちすぎる

池先生!バツイチ子持ち俳優!上下巻!
そしてタイトルが「お父さんは性的コンテンツ」と来たらもうワクワクが止まりませんでした。なんて吸引力のあるタイトルなのか…!ダイソン!
結果、タイトル通り色気たっぷりの"お父さん"こと香を堪能できました。
いや〜〜…色気がすごくないですか…?!
こんなお父さん、あまりにもえっちがすぎる。
絵が美麗なのは言うまでもなく、全方面景色が良…

9

憂える天使~アンジェロ~ 小説

成瀬かの  穂波ゆきね 

不安定がゆえに魅力的

引き続き再読です。
前作のヒリヒリとした空気も好みだったのですが、個人的にはこちらの続編の方がより好みでした。
愛し愛される受けの図はやはり何度読んでも微笑ましく気持ちが良い。癒されます。
マフィアという、溺愛やほのぼのとは真逆な存在がど真ん中にあるのも良いですし、主人公である里玖の過去の境遇から来る、年相応ではないいとけなさもこのシリーズ全体の良いスパイスとなっているなあと思います。
作…

0

そんなに言うなら抱いてやる 2 コミック

にやま 

この絶景、全部攻めのもの

なのかと思うと、一体どんな攻めが抱いてるんだい…?!となってしまう、とんでもない破壊力のカバーイラスト。
見つめる相手と壁際に追い詰める手の答え合わせが1巻のカバーで出来るのがうれしい。
表屋ヒカル…あまりにもかわいすぎる。存在が罪。

は〜〜〜!読後の多幸感がすごくて大の字です。
読んだだけで生活の質が上がった気がしますし、ビタミンその他いろんなものがチャージ出来た気さえしてくる、満足…

4

僕の悪魔-ディアブロ- 小説

成瀬かの  穂波ゆきね 

冷酷な世界の中にあるあたたかさ

再読です。
こちらの作品が成瀬先生のデビュー作なんですよね。
読んでいてぐっと来る健気さを持った受けを描くのが本当に上手い作家様だなと思います。
個人的に、言葉が通じない者同士の物語がすごく好きで。
僕の悪魔〜シリーズはそんな、言葉が通じないからこその良さや、焦ったさともどかしさが詰まった一作です。
入手が難しいかもしれませんが、穂波先生の素敵なイラストも楽しみたい方はぜひ紙本で。
番…

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