みざきさんのレビュー一覧

口ぶえ 折口信夫作品集 小説

折口信夫 

美しくて儚い夏の日

今作の著者であり、明治生まれの民俗学者・折口信夫氏の没後70年企画として発表された短編集。
ちるちる上の新刊情報でこちらの作品が登録されていることを知り、なぜだろうと思いながら読み進めてみれば納得。
表題作「口ぶえ」を含む4篇が収録されているのですが、この「口ぶえ」という作品が明治時代の男子校に通う男子学生同士の恋の物語なのです。
「口ぶえ」が大阪の新聞に連載されていたのは大正3年。
今作…

7

不遇の王子と聖獣の寵愛 小説

貫井ひつじ  鈴倉温 

溺愛と気持ちの良いストーリー展開に拍手!

属性的にはいわゆる不憫受けのお話のはずなのですが、これが不思議なことに読了後の気分は爽快の一言です。
いやあ、気持ちが良かったです。スッキリしました。
ストーリー展開が非常に面白く、1冊の中で綺麗にまとまっていて読みやすいです。

一族の者とは異なる瞳の色を持って生を受けた王子。
ただそれだけの理由で冷遇されているフィンリィがなんとも不遇なのです。
でもですね、読んでいて私はそこまで不…

10

百日の薔薇 Maiden Rose Ⅰ コミック

稲荷家房之介 

待ちわびた新装版

旧版を読んだ際、あまりの画力の高さと迫力ある戦闘シーンに非常に驚いた記憶があります。
何年経っても印象に残っているほど好きな作品だったので、今回の新装版、更には続きが読めるのが本当にうれしくて。
旧版と読み比べてみましたが、新たに描き下ろされた追加ページ+全ページに加筆修正がされているとのことで…いやはや、その量に驚きました。
絵柄等懐かしく感じる部分もありつつ、今の稲荷屋先生の絵柄と自然に…

1

ロイヤル・フェイバリット 小説

ライラ・ペース  yoco 

最高のロマンスの行方

すごく面白かった。
500Pを超える分厚さがありながら、あとこれだけでどう締めるのだろうかとページを捲りながら不安になってしまいましたが、全くもって杞憂でした。
これだけのページ数を夢中になって読ませてしまうストーリー展開が見事な1冊。

読中にあれだけハラハラとしたのにもかかわらず、なんて心地良い読後感なのでしょうか。
もしかしたら別れてしまうのではと思うほど、幸せなお伽話のように上手…

2

ロイヤル・シークレット 小説

ライラ・ペース  yoco 

フィクションの中にあるリアル

原作者のライラ・ペースさんの素晴らしさはもちろんのこと、一瀬麻利さんの翻訳が本当に素晴らしいです。
モノクローム・ロマンス文庫作品でも1,2を争うほど読みやすかったかもしれません。
yocoさんの挿画も「秘密の恋」を描いた作品の世界観にぴったりですし、帯・カバーデザインの雰囲気も品があってとても素敵だなと思ったものの…どなたがデザインを担当されたのかが記載されておらず残念。
物語・翻訳・挿画…

1

偽りΩは狂犬αに愛される コミック

赤色マッシュ 

関係性萌えとギャップ萌えで優勝

なにこれすっっっごい萌えた…
警察・バディ・事件にオメガバースと、心踊る設定ばかり。もちろんそちらも楽しめたのですが、あのですね…キャラクターの味付けが想像していた以上に面白くて魅力的だったんです。
あらすじや帯の煽り文はエロティックで扇状的。
確かに色っぽい描写も多々あるのですけれど、何よりも2人の関係性にとてつもなく萌えてしまった。まいった。

Ωでありながら性別を隠し、αとして生き…

11

threesome 小説

榎田尤利  丹地陽子 

愛とは何か?

設定その他読む人を選ぶアクが強い作品ではありますが、一度読むとどうにも頭から離れない。非常に印象深い作品です。
旧版を読んだ際にも読む手が止まらず、この内容を角川文庫で?と驚きつつ読んだこちらの新装版でも手が止まらず。
榎田先生の文章力が読むのをやめさせてくれません。

タイトルの通りthreesomeなお話。
とても官能的ではあるのだけれど、それはただ快楽を満たすためではなく、読めば読…

3

魔王様の清らかなおつき合い 小説

海野幸  小椋ムク 

とっても素敵なおつき合い

海野先生は、ひとつのテーマにとらわれず本当に幅広い作風で数多くの作品を書かれている稀有な作家さんだと思うのです。
その中でも、日常の中にあるありふれた物事をBLの中に落とし込みながら丁寧に掘り下げている、こういったテイストのお話が1番好きかもしれないなと感じた1作でした。

「女性は甘いお酒が好き」だとか、「男性はシトラス系の香りが好きだろう」だとか、世間一般に蔓延る謎の決めつけやイメージっ…

0

スモーキーネクター Renew コミック

ミナヅキアキラ 

前作で読みたかったものがここに

う、うおおぉ〜…さ、最高だった〜!!
あぁー、面白かったです!満足度が非常に高い続編でした…!
「これが読みたかった!」が詰まりに詰まっていて、前作でもうちょっとほしいなあと思っていた部分が思っていた以上にドカドカと全身で浴びられます。最高!

前作で唯一無二・一蓮托生の関係となった2人のその後といえば、やはり甘いだけではなく困難なこともひとつやふたつ起こるというもの。
ですが、何よりも…

4

SUPER LOVERS 1 コミック

あべ美幸 

BL初心者の方でも

今更ながら最近になってアニメ版を視聴しまして、懐かしくなって新鮮な気持ちで再読をしようと思い立った次第です。
もう13年も前に出た第1巻だというのに、全く古く感じさせない上に全ページに美しい画が広がります。
そして、なかなかに突飛な設定ながら読者を惹き込む力があるストーリー展開は流石あべ美幸先生。

血の繋がらない双子の兄弟・出自不明な新たな義弟・家族を支える苦労性の兄…と、始まりとなるこ…

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