Sakura0904![]()
全体的な雰囲気はとても良かったんですが、正直萌えたかと言われるとほとんど萌えは得られなかったかな、と思いこの評価に落ち着きました。まず、時尾の性格があまり好きになれず。人を苛々させるけどなんだかんだ憎めない奴、的な立ち位置なのですが、ひょうきん過ぎる性格は私には魅力的に感じられず、ただ無鉄砲で周りの状況を理解するのが遅いキャラという印象が残っただけになってしまいました。
対する倉持も、根…
表紙の雰囲気から何も考えずに読めるエロという感じなのかな、と一応予想はしていました。が、予想以上に話がポンポン進んでいくのと、メイン2人の思考がお互い少女漫画の主人公のようで、これといって心に残る部分がなかったため中立評価に落ち着きました。少女漫画のよう、という感想はあまり使いたくはないので、それをカバーできるくらいの何か一捻りがあれば良かったかなと思います。せっかく攻めが手フェチなのに、手を愛…
博士先生の振り幅の広さ、すごいですね。もっと昔の時代の話かと思いきや、意外にも時代設定は現代で、都内にさえ出れば高層マンションが建ち並んでいるという面白い設定です。神と人間という異種の攻めと受けが、最初は互いに反発しながらも徐々に相手に絆されていくのは、王道ではありますが間違いない展開ですよね。ただ、2人の心情の変化については結構あっさり描いてあるなぁという印象でした。特に、蛍の感情はペットに対…
絵も十分綺麗で時代設定キャラ設定も素敵だからこそ、話が予想外に軽くて重厚感がないところや、メイン2人の稚気が目立つところが気になってしまいました。ギャグ作品とまではいかないけれど、受けの伝次の表情や態度がずっと変わらず、最後まで春助を見る度に困ったような健気な顔になるのはもはやギャグなのでは?というくらい、同じ調子なのです。せっかくこんなに美しい顔立ちなのだから、もっと妖しげな相手を惑わせるよう…
評価に非常に迷いました。忠実に評価するなら萌寄りの中立といったところかな。ストーリーには中盤までかなり引き込まれていたんです。が、中盤から終盤にかけてはなんだか尻すぼみになっていったような。あまり構えず先読みもせず、流れに任せて読んだつもりですが、それでも特に予想を超えた出来事は起こらず。そもそも作品タイトルが最大のネタバレになっているので、どんなに伏線をチラ見せしかしていなくても、物語の向かっ…
じわじわと進んでいく展開、すれ違う2人。どんな最終巻なんだろうとドキドキしながら読み進めました。結論からいうと、三島のずるさが少し残念だったかなぁと。津田への気持ちをやっと本人に吐き出して1つの長い恋を終わらせ、潔く失恋した三島。そこに有岡を傷つけさせまいとする蓮からの言葉も乗っかって、彼は再び有岡を強く拒絶することを選ぶ。その選択には共感できなくもないけれど、「今すぐ僕を嫌いになって」という言…
終盤にいくにつれてやっとストーリーに面白みを見出せてはきたんですが、中盤までは散りばめられた笑いがどうも自分のツボを突いてこなくて、なかなか集中できませんでした。キレキレなギャグでもなければ緩いというわけでもなく、あっさりし過ぎていて笑いそうで笑えないんですよね。間の取り方も、自分のツボと若干ずれていて。さらに、主人公の赤松が、ストレス発散と安眠のために神崎の顔を見るたびに喧嘩を申し込むというぶ…
ストーリーは今まであまり読んだことのない展開で良かったんですが、この上巻だけではまだ2人の関係にはハマりきれませんでした。絵が今風でとても綺麗なタッチなんですが、その分さらさらと読めてしまい、場面展開も忙しいのでせっかく切ないストーリーなのに私にはあまり重たさが感じられず…。特に前半部分は唐突な偶然の再会が2度もあり、それによってリアルさが薄まったのが気になりました。偶然だからこそ運命的にも感じ…
特別悪い点があるわけじゃないけれど、ここがイイ!っていうところもなく、さらりと読めてしまって印象に残りにくい作品だったかなぁと思います。倉橋先生の絵は可愛くて好きなんですけどね。ミオがシノを好きだったのはなぜ? ノンケのシノはそんなにすんなり同性のミオを好きになってしまうの? 青山は結局2人の仲を邪魔することもなく、あっさり引き下がるの? と、いろんな美味しいポイントがすべてあっさり描かれている…
ありのままに評価するなら、萌え寄りの中立という感じでした。理由は表紙の人物・掌の抱えている破壊衝動について、この作品を読み終えるまでに完全に理解できなかったというのが大きいです。そもそも彼のこの衝動はどんな経験によって形成され、どういうことを引き金に生じるのか。今までどうやってやり過ごして来たのか(ひたすら我慢していただけ?)。その対象が人物となった時、「破壊」は何を意味するのか。体を傷つけるこ…
