Sakura0904
読み始めた頃は三角関係ものだし、学園だし、教師と生徒だし、といろいろ萌え要素が詰まっていてハマれそうな予感がしました。が、読み進める内に脈絡がないなぁと感じる点がいくつかあり、物語に集中できなくなってしまいました。冥花先生のタッチとこの題材はよく合っていると思いますが、登場人物の言動が浮いているように感じるというか。途中からご都合展開っぽく感じてしまったので、中立評価に落ち着きました。
…
巽、三木、涼馬、それぞれ異なる魅力を持ち得体の知れない面白さがあったからこそ、この展開は消化不良に感じてしまいました。完全なるバドエンとも言えない、気持ちのやり場をどこへ持って行ったら良いのか分からない感じ…。虚無感漂う物語、救いようのない展開は大好きなのですが、そこまででもなく。死が絡んでくるのに死んだ本人が死後も、妄想の中での話ではあるけれど、普通に登場して会話するので死んだという実感もあま…
◆俺と上司のささやかな日常(表題作)
テンポも良く読みやすかったのですが、上司の滝川を完全に好きにはなれませんでした。貞操観念が緩いのは全然構わないんです。どちらかというと職場での態度が、あまり良い上司とは思えず苦手に感じました。部下が終電帰りになるのも構わず仕事を投げたり、休出を気軽に頼んだり、機嫌のコントロールができなかったり…。ブラックな会社や人間に過剰になり過ぎているのかもしれないけれ…
校章や四寮の設定が、どうしても某世界的に有名な魔法使いの物語を彷彿とさせるのですが、そう感じたのは私だけでしょうか…。最後に出てきたプレッジという制度には某諜報機関を題材としたBL漫画の要素も感じました。もちろん気のせいかもしれませんし、仮にそうだったとしても、きっとリスペクトも込めた上で夏下先生独自の設定に落とし込んでいるので構いませんが、学園の設定だけで頭でっかちになっていて、物語の面白みが…
CTK先生の雰囲気あるタッチは哀愁が漂っていて好きなんですが、ストーリーが粗削りな印象を受けました。キャラ設定もビジュアルも素敵なんだけれど、2人がくっつくまではかなりトントン拍子でことが進んでいきます。重厚感溢れる導入に対して、勢い任せであっさりな展開だったような。
あと、せっかくこんなに美麗な絵なのに、唐突にデフォルメされるコマが多く、毎回そこで重厚感が消えてしまうのが残念でした。デ…
まだこの段階ではいまいちメイン2人の魅力を掴みきれず、笹原兄カップルに比べると少し見劣りしてしまうなぁと感じました。そもそもページ数が多い上に、同じような展開を行ったり来たりして、かなり話が長いようにも感じました。あれ?さっきも似たようなやり取りをしていたような…、いつになったら2人の関係は進むのか?と思いながら読んだので、中盤では一度だれてしまいました。1ページの書き込みも多い作家さんなので、…
1巻だけではとても把握しきれず、若干の難解さも感じたためこの評価にさせて頂きました。ファンタジーがメインになっているわけではないけれども、時間の考え方がファンタジーな世界という感じなのかな? といっても、あくまで攻めの梶原の中だけでの話ですが。
何度も過去と未来と現在を行き来し、未来の環らしい姿を夢見る梶原。彼が見た乱れた姿の環は、一体いつの環の姿なんでしょうか。正直、このタイムスリップ…
なんだろう、このあっさり感は。絵のタッチも綺麗ですし、話の掴みはそんなに悪くはないと思うんですけど。収録されている2作品ともキャラ設定を提示された時がピークで、後は読み進めるにつれて段々勢いがなくなっていくというか、面白みが失われていくような気がしました。どちらにも共通して感じたのは、片方のキャラの好意の自覚が唐突だなぁということ。前半の攻め・二条はほんの数日前まで女子がイイと思っていたのに、受…
◆直情の嵐(表題作)
キャラにもストーリーにもリアルさがほとんど感じられず、萌えるポイントがありませんでした。教師と生徒ものの作品は、必ずしも生徒の卒業まで教師が待ったり、切ないトーンや焦れったい展開にしなければならないということはないと思っています。教師も人間なんだから、たまには立場を忘れて熱を上げてしまう作品があってもいい。でも、この作品ではそう思うにはあまりにも展開が単純過ぎました。
…
そこまで悪くはないけれど、特別素晴らしい点もなかったかなと思いました。1歳違いの幼馴染で、家も隣同士の泰造と育人。お互い大学生になったのをきっかけにして、兄貴分の泰造が育人が隣にいないことへの寂しさや、彼からの好意に気付いて一気に距離が縮まるという流れでした。
気になったのは、泰造はずっと育人を弟のような存在として可愛がっていて、大学で出会う巨乳の女子なんかにも普通に魅力を感じるノンケな…